映画『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』より
原題『Fantastic Four: First Steps』
映画『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』の名シーン・名言の英語を解説していきます。
今回はジョニー・ストームのセリフになります。
ジョニーが命をかけてギャラクタスに挑もうとする直前、フランクリンに自分の想いを託すセリフです。
英語としてはとても短い一文ですが、「家族への愛情」「もう戻れないかもしれない覚悟」がぎゅっと詰まっています。
「Tell Franklin Uncle Johnny loves him.」という英文の中には、動詞tellの使い方や、「人に~と伝える」第4文型(SVOO)、そしてthatが省略された名詞節など、受験英語にも役立つ要素がいくつも入っています。
余談ですが、このジョニー・ストームことヒューマン・トーチを演じたジョセフ・クインは『ストレンジャー・シングス 未知の世界 Stranger Things』で、エディ・マンソンを演じています。個人的にすごく好きな俳優です。なので、ジョセフ・クインが『ファンタスティックフォーに出る!』って分かったとき嬉しかったです。
それを言うとリーダーである、リード・リチャーズことミスター・ファンタスティックを演じたのペドロ・パスカルはスターウォーズシリーズの『マンダロリアン』のマンダロリアンを演じています。ペドロ・パスカルも好きなので、彼のセリフも訳したいですね!
英語の意味を知ることで映画の理解がより深まると思います。一緒に楽しく英語を学んでいきましょう。
映画『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』
『Tell Franklin Uncle Johnny loves him.』

ジョニー・ストーム / ヒューマン・トーチ
Tell Franklin (that) Uncle Johnny loves him.
字幕:フランクリンに“愛してる”と
訳 :フランクリンに「ジョニーおじさんはお前を愛している」と伝えてくれ
ジョニー・ストームが、自分の命をかけてギャラクタスに立ち向かおうとするシーンの一言です。もう二度と会えないかもしれない状況で、家族の一人であるフランクリンに残すメッセージになっています。
セリフはとてもシンプルで、「Tell Franklin Uncle Johnny loves him.:フランクリンに『ジョニーおじさんはお前を愛している』と伝えてくれ」という意味ですね。
セリフは動詞のTellから始まっていますね。これは命令文です。さらに、第4文型のSVOOになっているのポイントです。
ここでの “Uncle Johnny” は「ジョニーおじさん」です。日本語の「お父さん」「お母さん」と同じで、英語でも家族に対してはmyをつけずにUncle Johnnyのように呼ぶことが多いです。
ギャラクタスに向かう前という緊迫した場面だから、難しい言い回しではなく、子どもでも分かるシンプルな “loves him” と言っているのかな?なんて思いました。ジョニーの優しさ・家族想いな一面をよく表していてとても印象的です。
単語だけの解説(Vocabulary)
tell:動詞
意味:(人)に~と言う、伝える
「tell 人 that 文」で「人に『~』と伝える」という形でよく使われます。
Franklin:固有名詞
意味:フランクリン
uncle:名詞
意味:おじ、おじさん
親しみをこめて「Uncle Johnny:ジョニーおじさん」のように名前とセットで使います。
love:動詞
意味:愛する、大好きである
セリフでは、3人称単数現在なので、lovesとなっていますね。
him:代名詞
意味:彼を・彼に
『彼』を目的語にしたときに使います。いわゆる代名詞の目的格です。
命令文
意味:~しろ、~してください
作り方:動詞の原形 ~ .
Tell Franklin (that) Uncle Johnny loves him.
訳 :フランクリンに「ジョニーおじさんはお前を愛している」と伝えてくれ
主語なしで動詞の原形から文を始めることで命令文を作れます。この英文は一般動詞ですが、be動詞を使う場合はbe動詞の原形であるbeを使います。
また、命令文を否定文にする場合は文頭にdon’tを置きます。be動詞を使った命令文でも、否定文にする場合はdon’tを使うので注意しましょう。
tell:第4文型(SVOO)
第4文型は、SVの後にO1(間接目的語)とO2(直接目的語)と続けて『SがO1にO2を与える』という意味になります。
1つ目の目的語に『与える人』、2つ目の目的語に『与える物』を置くと考えると分かりやすいと思います。
セリフは命令文なので、Sに当たる主語がありません。
Tell Franklin (that) Uncle Johnny loves him.
訳 :フランクリンに「ジョニーおじさんはお前を愛している」と伝えてくれ
S(主語):なし
V(動詞):Tell
O1(目的語1):Franklin
O2(目的語2):(that) Uncle Johnny loves him
名詞節を導く接続詞that
接続詞:that
意味:~だということ
接続詞『that』以下に1文を置いて名詞節を作ります。
名詞節は主語・補語・目的語となります。セリフでは動詞『Tell』の目的語になっています。
さらに、この接続詞thatは省略できるので、セリフでは省略されていました。
Tell Franklin (that) Uncle Johnny loves him.
訳 :フランクリンに「ジョニーおじさんはお前を愛している」と伝えてくれ
最後に

『Tell Franklin Uncle Johnny loves him.:フランクリンに「ジョニーおじさんはお前を愛している」と伝えてくれ』という一言は、とても短いのにジョニーの家族への深い愛情と覚悟が伝わってくる名セリフです。
難しい語彙や長い文ではなく、小学生レベルでも分かるような簡単な単語だけでここまで感情を表現しているのが、英語としても映画としてもとても魅力的なポイントだと思います。こうしたシンプルなセリフこそ、英語学習の題材にすると記憶にも残りやすいですね。
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参照:ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ [https://disneyplus.disney.co.jp/](https://disneyplus.disney.co.jp/) (参照2025/11/27)
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