映画『サンダーボルツ*』(2025年)より
原題『Thunderbolts*』
映画『サンダーボルツ』の名シーン・名言の英語を解説していきます。
今回はボブ・セントリーとエレーナの2人のやり取りになります。
汚い英語・スラングを紹介しますが。セントリーになる前のボブが汚いスラングを言い、さらに気弱な発言をしています。字幕・吹替では分からないのですが、英語だとちょっと可愛い感じが伝わってきます。
エレーナのまた口が悪いけど、場を和ませようと共感をしようとしてる姿もあります。コミュニケーション能力が高いのも分かります。なんだかんだリーダー気質なのかな。
英語の意味を知ることで映画の理解がより深まると思います。一緒に楽しく英語を学んでいきましょう。
今回は汚い英語表現が多いのでその点はご注意ください。
映画『サンダーボルツ』
『That guy’s been a dick to me from the start.』
ロバート・ボブ・レイノルズ / セントリー / ヴォイド(ルイス・プルマン)
That– That guy’s been a dick to me from the start.
吹替:だってあれは 彼が酷いことを言った
字幕:あの人が 突っかかるから
訳 :あいつは最初からずっと俺に対して嫌な態度をとるんだ
エレーナ・ベロワ / ブラック・ウィドウ( フローレンス・ピュー)
Oh, I get it. He sucks.
吹替:あぁ 分かる マジでクズ
字幕:分かる クズだね
訳 :なるほど 彼カスだよね
ボブとジョン・ウォーカーが口喧嘩をしはじめ、それをなだめたエレーナがボブと話すシーンです。
ボブ「That– That guy’s been a dick to me from the start.:あ、あの男は会った時からずっと嫌な奴なんだよ」と言ってますね。字幕にはないですが「from the start:最初から、会った時から」とあります。このフレーズを言うのが何だか可愛いです。
「だ、だってあいつが最初に!」って言ってる感じがしてボブに子供っぽさ、純粋さを感じます。ボブが可愛いです。
そして、ボブが「dick:ちんこ」といっています。ここでの dick は下品スラングで「ちんこ」から転じて「嫌なやつ・クソ野郎」です。字幕では柔らかくなりがちですが、英語の響きはかなり攻撃的なので注意です。
エレーナのセリフも見てみると、「suck:吸う」がありますね。は本来「吸う」ですが、口語スラングでは「最悪だ・ダメだ」の意味。ボブの過激な悪口に対して、エレーナは短く軽い言葉で受け止め、場を少し和ませます。強く責め立てるのではなく、共感しつつ 軽口を言うのがエレーナっぽくていいですね。
さらっとジョンのことをカス呼ばわりする感じがいいですね。
みーんな口が悪くていいですね。
単語だけの解説(Vocabulary)
dick:名詞
ちんこ(下品)
スラングで「嫌なやつ・クソ野郎」という意味があります。これは日本語にも言えることですね。
from the start:前置詞句
最初から
get:熟語
理解する
suck:動詞
吸う、吸い込む
スラングで「最悪、カス」といった意味があります。ポイントとしては、動詞として使う点です。
セリフでは「He sucks.:彼はカスだ」とあります。suckに3人称単数のsがついているのもポイントですね。
現在完了
意味:ずっと~だ
「from the start:最初から」もボブの不満を表していますね。
最後に
『That guy’s been a dick to me from the start.:だってアイツがあった時から嫌な態度とるから』『Oh, I get it. He sucks.:あぁ、あいつカスだよね』という流れ、下品なスラングの応酬が面白いですね。
個人的にはボブの「from the start:会った時から」が妙にボブの可愛さを引き出してる感じがします。ボブは結構好きなキャラなのでこういった字幕や吹替では分からないところを紹介できると布教に繋がる気がして楽しいです。
タグを使って好きな記事を読もう!
英語表現や映画、キャラクターごとにタグを作っています。興味のあるタグで色々な記事を読んでもらえると嬉しいです。
X(旧Twitter)はこちら
オススメの記事
【サンダーボルツ】字幕・吹替では分からない!エレーナの下品な英語に隠された気遣い「We swung our tiny dicks.」を英語解説【名言・名台詞】
参照:サンダーボルツ*
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2025/09/09)
コメントを書く