映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023年)より
原題『Ant-Man and the Wasp: Quantumania』
はじめに
映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』のサウンドトラックに収録された曲のタイトルとその日本語訳をまとめていきます。また、映画の小ネタや簡単な英語の解説を交えて紹介していきます。
曲数は合計22曲になります。Part.1・2の合計2つの記事に分けてまとめていきます。この記事では12曲目から22曲目を解説します。
音楽:クリストフ・ベック
氏はマーベル作品に多く携わっています。
映画『アントマン』
映画『アントマン&ワスプ』
『アントマン』シリーズの1作目と2作目を担当しており、今作も続けて担当していますね。MCUはシリーズごとに作曲家を起用している印象がありますね。
そして、1作目『アントマン』と2作目『アントマン&ワスプ』に登場していたけれど、今回は映画に登場しなかったキャラクターの役者が別のキャラクターとして登場しています。しかも、テーマ曲?までついています。
タイトルと日本語訳
No. | タイトル | 日本語訳 |
12 | Look Out For the Little Guy | 小さい奴に気を付けろ |
13 | He’s Kang, He Saw, He Conquered | 彼はカーン 彼は見た 彼は征服した |
14 | Sting Low, Sweet Variant | 低く刺す 甘い変異体 |
15 | Like Father Like Daughter | 父のように 娘のように |
16 | Kang Bang | カーンの爆発 |
17 | Alien Ant Harm | エイリアン・アントの危害 |
18 | Threnody for a Reformed Dick | 改心したクソ野郎のための葬送歌 |
19 | Lang vs. Kang | ラングVSカーン |
20 | Don’t Let Go | もう離さない(行かせない) |
21 | Hymenoptera | 膜翅目(まくしもく) |
22 | Holes | 穴 |
小ネタ・解説
12.Look Out For the Little Guy 小さい奴に気を付けろ
この曲名『Look Out For the Little Guy:小さい奴に気を付けろ』は、劇中でスコットが出版していた自伝本のタイトルです。
その本のサイン会のシーンがありましたね。さらに本の1節をピム博士が覚えているシーンもありました。
この自伝本は実際に売っているので興味がある方は購入してみてはいかがでしょうか。大手通販サイトなどで売っているようです。ちょっと気になるんですよね…
13.He’s Kang, He Saw, He Conquered 彼はカーン 彼は見た 彼は征服した
ジャネットがホープたちにカーンのことを説明したときのセリフでしょうか?ジャネットが量子世界について話していなかったことがあまりにも大きすぎましたね。
14.Sting Low, Sweet Variant 低く刺す 甘い変異体
動詞『sting』には『昆虫が刺す』という意味があります。虫を意識した単語が使われていますね。
この『sting』という単語は既に他の曲名でも使われていて、10曲目に『Sting Operation:おとり捜査』という曲があります。
15.Like Father Like Daughter 父のように 娘のように
誰の視点かによってfatherとdaughterが誰を指しているのかが変わってきますね。
ホープ視点
father=ピム博士
daughter=キャシー
キャシー視点
father=スコット
スコット視点
dauther=キャシー
タイトルの意味はこちらなのでしょうか。親子2人を指しているのかもしれませんね。
16.Kang Bang カーンの爆発
Kangは征服者カーンのことで、Bangは『バン!』という爆発音を表しています。
どちらも『-ang』というスペルなので、かけているのでしょうか?この後の曲名にも同じような言葉遊びが登場します。
17.Alien Ant Harm エイリアン・アントの危害
ピム博士の連れてきた成長したアリ軍団のことを指しているのでしょう。
22曲中の17曲目なので、ちょうど劇中の終盤のアリ軍団VSカーンの帝国のシーンの音楽なのだと思います。
18.Threnody for a Reformed Dick 改心したクソ野郎のための葬送歌
『a Reformed Dick:改心したクソ野郎』というのはモードックことダレンのことでしょう。
自分はクソ野郎でしかなく、もう変われないと言っていましたが、キャシーの一言で心を改め、最後はカーンに立ち向かい無事にアベンジャーズの一員?になれましたね。
19.Lang vs. Kang ラングVSカーン
スコット・ラング(Lang)と征服者カーン(Kang)の最終決戦を指しているのでしょう。
ここでも先ほどの『Kang Bang:カーンの爆発』と同じように『-ang』というスペルをかけているのかもしれないですね。
20.Don’t Let Go もう離さない(行かせない)
量子世界から脱出できたホープが再び量子世界に戻ってスコットを助け、最後に2人が抱きしめ合うシーンがあります。
そのとき『Don’t let go.:もう離さない』と言っていたと思います。
21.Hymenoptera 膜翅目(まくしもく)
『hymenoptera:膜翅目、ハチ目』はハチやアリの仲間などが属する昆虫のグループのことです。『ant:アリ』や『wasp:スズメバチ、ジガバチ』もこの中に含まれています。つまりアントマンとワスプのことを指しているのでしょう。
私は昆虫のことは詳しくないのですが、ハチとアリが同じグループに属していることに驚きました。ハチはハチで、アリはアリで全く別のカテゴリーの昆虫だと思っていました。面白いですね。勉強になります。
22.Holes 穴
この曲はBGMではなく曲となります。
アントマンシリーズの代名詞?とも言えるお茶目な泥棒仲間3人組がいますよね。ルイス、デイヴ、カートです。残念ながら今作には登場しなかったのですが…
実はカート役のデヴィッド・ダストマルチャン(David Dastmalchian)は別の役で出ており、それはヴェブです。言葉が分かるようになるトロトロを飲ませてくれたあの変な生物です。
そのヴェブ役のデヴィッド・ダストマルチャンがこの歌を歌っています。ヴェブは「自分は体に穴がないから穴が欲しい」と言っていましたね。だから、この歌のタイトルが『Holes:穴』なのでしょう。
前作『 アントマン&ワスプ:クアントマニア』では、カートがバーバ・ヤーガの歌を歌っていました。こちらも『Baba Yaga Lullaby』というタイトルで前作のサントラに収録されています。
なので、今回のサントラに収録されたこの『Holes』は、ある意味第二のバーバ・ヤーガ的な曲になりますね。
おわり
以上となります。今回もサントラを聞きながら記事を完成させました。楽しかったです。
最後の曲『Holes:穴』を歌っているのがまさか3馬鹿のカートの人だったとは驚きですね。調べてみてびっくりしました。
アントマンといえば結構ギャグパートが多くて笑いアリ、そして家族愛パートもアリな映画だったのですが、今回はかなりシリアス寄りでしたね。また笑い多めのアントマンも見たいです。
今回は22曲中の12~22曲目までを解説しました。他の記事へのリンクはこちらです。
それでは、また次の記事で会いましょう!
関連記事
参照:Marvel Studios’ Ant-Man and The Wasp: Quantumania | Official Trailer
https://youtu.be/ZlNFpri-Y40
参照:Marvel Studios’ Ant-Man and The Wasp: Quantumania | New Trailer
https://youtu.be/5WfTEZJnv_8
参照:Paul Rudd Presents Scott Lang’s New Memoir – Marvel Studios’ Ant-Man and The Wasp: Quantumania
https://youtu.be/fKVwy4D-w74
参照:アントマン&ワスプ
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2023/02/17)
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