映画『エターナルズ』より
原題『Eternals』(2021年)
この記事では映画『エターナルズ』の予告の字幕と直訳の違いをまとめています。
予告の字幕はセリフ通りになっているのか?それともウソ字幕なのか?見ていきましょう。
大興奮の予告でした。予告は約3分にも及ぶので結構なセリフの量です。なので、記事を前編と後編で分けました。後編はこちらです。
映画『エターナルズ』の予告 字幕と日本語訳の違い
1.
アジャク AJAK (演 サルマ・ハエック)
Five years ago, Thanos erased half of the population of the universe.
字幕:5年前 サノスが全宇宙から 生命の半分を消した
訳 :5年前 サノスが 全宇宙の生命の半分を 消した
一般動詞:erase
意味:消す
消しゴム・イレイザー(eraser)の動詞って分かると覚えやすいですね!
But the people of this planet brought everyone back with the snap of a finger.
字幕:でも この星の人間が それを指先ひとつで元通りに
訳 :でも この惑星の人間たちは 指パッチンで みんなを連れ戻した
熟語:bring A back (bring back A)
意味:持ち帰る、連れ戻す、呼び戻す
Aが代名詞の場合は、bring A backを使います。
セリフはbringの過去形のbroughtが使われていますね。bring – brought – brought
2.
アジャク AJAK
The sudden return of the population… provided the necessary energy for the emergence to begin.
字幕:人類の突然の復活で 巨大なエネルギーが生まれ 脅威が迫ってる…
訳 :その突然の人口の復活… それは 出現が始まるのに 必要なエネルギーを生み出してしまった
熟語:provide A for B
意味:AにBを供給する
名詞:emergence
意味:出現
発音は、イマージェンス
日本語でも耳にする、エマージェンシー(emagency)も、同じ語源emage(出現する)から来ています。
ちなみに、emagencyの発音はエマージェンシーではなく、イマージェンシーなので注意しましょう!
字幕と訳を比較するとちょっと意味が違ってきますね、emargence(出現)が字幕だと脅威と訳されていて、かなり恐ろしい展開が起きるように感じますね。セリフからはそこまで恐ろしいことが始まるとは言い切っていません。
3.
イカリス IKARIS (演 リチャード・マッデン)
How long do we have?
字幕:猶予は?
訳 :どれくらい時間はあるんだ?
疑問詞:how long
意味:どれくらいの間
期間を聞くときに使う疑問詞です。
アジャク AJAK
Seven days.
字幕:7日間
訳 :7日間
予告が始まるや否や、地球の猶予が7日間しかない。緊張感が高まり、心臓がドクン!ってなりますね。
こういう始まりで一気に引き込んでくれる予告は好きです。
4.
ここにいるエターナルズの人数は10人ですね。
映画に登場するエターナルズの人数と一致してました。
セルシ SERSI (演 ジェンマ・チャン)
We’re Eternals. We came here 7,000 years ago… to protect humans from the Deviants.
字幕:我々はエターナルズ 7000年前この地球に来て “ディヴィアンツ”から守ってきた
訳 :私たちはエターナルズ 私たちは 7000年前 ディヴィアンツから人間を守るために ココに来た
不定詞の副詞的用法・目的
意味:~するために
to protect humans from the Deviants:ディヴィアンツから人間を守るために
字幕だと、『“ディヴィアンツ”から守ってきた』とあるのでずっと継続してディヴィアンツと戦っているような印象になりますね。
ディヴィアンツという名前がここで出ましたね。
Deviantsとなっていますが、英語の意味を知ると面白いです。
deviant
形容詞:異常な、逸脱した
名詞:変人、逸脱した人
名前からして、どういった存在なのか分かりますね。
5.
デーン・ウィットマン DANE WHITMAN (演 キット・ハリントン)
Why didn’t you guys help fight Thanos?
字幕:なぜサノスと戦わなかった?
訳 :なぜあなたたちは サノスと戦うのを手助けしなかった?
Or any war? Or all the other terrible things throughout history?
字幕:歴史上の悲劇も止められたはず
訳 :それに戦争や 歴史を通しての ほかの悲惨な出来事も
多くのアベンジャーズファンがエターナルズを見る前に気になってた所ですね、なぜエターナルズはサノスを放置していたのか?
このセリフを言ったのはデーン・ウィットマン(DANE WHITMAN)で、ただの人間、地球人です。エターナルズの1員ではないのでエターナルズがサノスに対して何もしなかった理由を知りません。
6.
セルシ SERSI
We were instructed not to interfere in any human conflicts unless Deviants were involved.
字幕:“ディヴィアンツがいない限り 介入するな”と
訳 :ディヴィアンツが関わらない限り 人間のいざこざに関わってはいけない と我々は指示されている
受け身・受動態
作り方:be動詞 動詞の過去分詞
We were instructed:我々は指示された
動詞 instruct:指示する
不定詞の否定
作り方:not 不定詞 (not to do ~)
not to interfere in any human conflicts:人間の対立・争いに介入しない
デーン・ウィットマン DANE WHITMAN
By who?
字幕:誰が決めた?
訳 :誰によって指示されたんだ?
一体誰の指示なのか?その会話の後に表れたのがこの巨人です。
これは見た目からしてセレスティアルズでしょう。
セレスティアルズは既にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に登場しています。
こちらは映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でコレクターがインフィニティ・ストーンの説明をしているときのシーンです。
このときスター・ロードは、おしっこをちびってました。
さらに、セレスティアルズは登場しています。
エゴです。スター・ロードの父親です。彼もセレスティアルズの1人でした。
惑星そのものですね。そんなとんでもない規格外の神様みたいな存在をガーディアンズは倒したって考えると改めてすごいですね。
最後に
予告の 「エターナルズ」予告【地球滅亡まで残された時間は7日間。編】 の前編でした。
気になっていたサノスの存在にノータッチだったエターナルズですが、どうしてノータッチだったのかが分かりましたね。
後半はこちら
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【エターナルズ】最新予告の英語を日本訳!字幕との違いから分かることは?【英語解説・考察】
【2021年以降】マーベル・シネマティック・ユニバースの映画のタイトルを日本語訳【公開日など】
参照動画:Marvel Studios’ Eternals | Official Teaser
https://youtu.be/0WVDKZJkGlY
参照動画:「エターナルズ」予告【地球滅亡まで残された時間は7日間。編】
https://youtu.be/n8GynADN_l4
(参照2021/08/20)
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