映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』より
原題『Star Wars: The Rise Of Skywalker』(2019年)
この記事はスターウォーズの予告の英文を1つ1つ解説しつつ、英語が苦手な方でも分かるように説明していきます。楽しく英語の勉強が出来るように作っています。スターウォーズを題材に英語を勉強していきましょう。予告の日本語字幕と直訳ではどういった違いがあるのか?間違った意味になっていないか?などを見ていきましょう!字幕だけでなく英語を読むことで分かることもあります!
予告のセリフを見ると、過去のスターウォーズで言われたセリフをオマージュしたセリフも有りました。そのセリフは今までのスターウォーズで何度も言われてきているセリフでもあります。
解説は、中学・高校生がわかるよう、解説していきます!多くの人が楽しめる内容になっていると思います。
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの予告を日本語訳とその考察
1.ルーク・スカイウォーカーのセリフ
We’ve passed on all we know.
字幕:我々はすべてを伝えた
直訳:私たちは、私たちが知っている全てを伝えた
予告は、ルーク・スカイウォーカーが語り掛けるかたちで始まります。このセリフはレイに対して言っているのだと思います。ルークは今作の前の作品の映画『スターウォーズ/最後のジェダイ』でルークはレイに、水の惑星オク=トーにて修行を行いました。そこでの修業にて、セリフにあるように、『全て伝えた』と解釈することも出来ます。
しかし、文脈からは、『私たちが知っている全て』と言うものが何を指しているのかは定かでないため、もしかしたら違うことを指しているのかもしれませんね。フォースの暗黒面のことを指しているのか、そうでないのか?と考えると面白いです。
『我々』とは誰なのか?
話をしているのは、ルーク・スカイウォーカーですが、主語がWeになっていて、『私たち・我々』です。おそらく、ルークを含めルークの師に当たるオビ=ワン・ケノービやクワイ=ガン・ジンなどのジェダイマスターを指しているのだと思います。
英語の解説・単語・熟語など
・現在完了の完了
We’ve passedが現在完了の表現です。We’ve = We have
現在完了の完了を意味していて、伝えたことが完了した。と捉えることが出来ます。
・熟語pass on
意味:伝える
大学受験などで出る熟語ですね、pass A onとpass on Aの形をとります。Aにはその伝える情報が入ります。
セリフでは
We’ve passed on all we know.
字幕:我々はすべてを伝えた
Aの部分がall we knowになっています。
・all+関係代名詞
意味:~のすべてのこと
allの後に関係代名詞のthatが省略されたもので、よく使います。
セリフの
all (that) we know 私たちが知っている全てのこと
となります。
2.ルーク・スカイウォーカーのセリフ
A thousand generations live in you now.
字幕:はるかな歴史が君の中に
直訳:いくつもの世代が君の中で生きている
このセリフにgenerations(世代)という言葉が入っていることから、先のセリフのWeが歴代のジェダイ達を指していると考えられると思います。ジェダイはこの映画の時代の約5000年前からダークサイドとの戦いをしてきたので、この『いくつもの世代』が指すのはジェダイ達だと考えられます。
今、レイの中にかつてのジェダイ達が生きていると捉えることができるセリフですね。
英語の解説・単語・熟語など
・熟語a thousand
意味:無数の・多数の
冠詞のaが付いているからと言って、単数形になるとは限りません。証拠のこの文の一般動詞に注目すると
A thousand generations live in you now.
一般動詞liveが原形になっていますね、仮にA thousand generationsが単数だった場合は、liveにsが付いているはずですが、ついていません。
a thousandで1つの形容詞と考えましょう。そしてこの主語が複数形としっかりと捉えることが出来るのはgenerationsと、複数形になっているからです。
3.ルーク・スカイウォーカーのセリフ
But this is your fight.
字幕:だが、これは君の戦いだ
直訳:しかし、これはあなたの戦いだ
先のセリフから歴代のジェダイ達がレイのなかで生きていると捉えることができました、しかし、先代のジェダイとは関係なく、この戦いはレイ自身の戦いであることを強調していますね。
英語の解説・単語・熟語など
・冠詞のaと所有格
fightは可算名詞で、単数形の場合は冠詞のaが付きます、しかし今回はaが付いていないのは、所有格のyourが付いているからです。所有格が名詞を修飾した場合は、aだけでなく、theの冠詞も付けません。
最後に
スターウォーズの予告の英語の直訳と、字幕の日本語の比較をし、英文からの考察をしました。
英文をみてみると、今までのスターウォーズの作品を意識したものがあったりして面白かったですね。英文を見ていて、主語のWe(我々)が何を指しているのかを考えるのが楽しかったです。予告を見るだけではなく、英文を見るのも楽しいと感じますね。
今回は記事をその1とその2に分けて投稿します、続きは出来次第後日公開する予定です。
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