『ワンダヴィジョン』に流れるCM 字幕が全然違う
Disney+(ディズニープラス)で配信されているドラマ『ワンダヴィジョン』では、劇中にテレビCMが流れます。
1話目は『スターク・インダストリーズのトースター』 ワンダとピエトロの家に直撃した不発弾がスターク・インダストリーズ製
2話目は『ストラッカーの腕時計』 ワンダとピエトロにマインド・ストーンを使って超能力を与えた人物がストラッカー
3話目で『ヒドラ・ソーク 女神の入浴剤』 超能力を与えたストラッカーが属していた組織がヒドラ
4話目はCMなし
5話目で『ラゴスの紙タオル』 クロスボーンズの爆弾を抑えきれず、ビル付近で爆発させてしまった場所がラゴス
これらはワンダに影響を与えた事象・人物です。
1・2話のセリフは過去作を彷彿させるセリフがありました。
そして、今回のこの『ヒドラ・ソーク 女神の入浴剤』では元の英語のセリフの訳と日本語字幕が全然違うところがありました。
それぞれ比べてみると、だいぶ違っていて印象が大きく変わります。CMのセリフを全文訳し、その部分を紹介していきます。
『ヒドラ・ソーク』女神の入浴剤
母
No, no, no, no, no!
字幕:ダメよ
訳 :ダメ ダメ ダメ ダメ ダメ!
娘
Sorry, Mom.
字幕:ごめんね
訳 :ごめんね お母さん
ナレーター
Do you need a break?
字幕:一休みしたい?
訳 :休みが必要ですか?
母
You read my mind.
字幕:心が読めるの?
訳 :あなた心が読めるのね
ナレーター
Come with me.
字幕:ついて来て
訳 :私について来るんだ
ナレーター
Escape to a world all your own, where your problems float away.
字幕:すべて水に流し 自分だけの世界に浸れます
訳 :問題がない あなただけの世界に行こう
When you wanna get away, but you don’t wanna go anywhere.
字幕:家にいながら 安らぎのひと時を
訳 :どこかに逃げたしたい でも どこにも行きたくない
Hydra Soak, find the goddess within.
字幕:“ヒドラ・ソーク” 女神の入浴剤
訳 :“ヒドラ・ソーク” 内なる女神を見つけよう
シーン:ワンダの急な妊娠が分かり、それが分かるや否や、ワンダが破水してしまいます。その破水の演出なのか部屋は大雨に見舞われてしまいます。そんなシーンの後に、この“ヒドラ・ソーク” 女神の入浴剤のCMが流れます。
注目してほしいのは最後の方のセリフです。
誤訳か?意訳か? 直訳と違うセリフ
When you wanna get away, but you don’t wanna go anywhere.
字幕:家にいながら 安らぎのひと時を
訳 :どこかに逃げたしたい でも どこにも行きたくない
このセリフの日本語字幕は『家にいながら 安らぎのひと時を』と、バスタイムのリラックスしている時間を彷彿させます。しかし、訳してみると『どこかに逃げたしたい でも どこにも行きたくない』となり、違うものになります。これはどういった意味なのでしょうか?
このドラマ『ワンダヴィジョン』のCMということなので、これはもしかするとワンダの過去の経験と関係があるのかもしれません。
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では、ワンダとピエトロがウルトロンに、スターク製の不発弾のミサイルが自宅に直撃した時『逃げたくても 少しでも動けば 爆発すると思った』と言っています。まさにこのセリフの直訳そのものなのではないでしょうか。
CMの流れとしては『どこかに逃げたしたい でも どこにも行きたくない』というのは、子供の世話に追われた母親が、家事などから逃げ出したい、でも子供がいるからそんなことはできない、と言った気持ちを指しているのだと思います。
心を読むと言えば
母
You read my mind.
字幕:心が読めるの?
訳 :あなた心が読めるのね
CMの中で『心が読めるの?』とあります。心が読めるといえば、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のこのシーンを思い出します。
ウルトロン
You’re wondering why you can’t look inside my head.
字幕:俺の頭の中は読めないか
訳 :お前は なぜ私の頭の中を見れない?と思っているだろう
ワンダ
Sometimes it’s hard. But sooner or later, every man shows himself
字幕:失敗する時があっても 最後は必ず読める
訳 :時に難しいときもある でも 遅かれ早かれ みんな教えてくれる
ウルトロンとツインズの2人が初めて出会ったシーンです。ここでウルトロンが『you can’t look inside my head』『頭の中は読めないか』と発言していますね。CMでは『You read my mind.』『心が読めるの?』と言っており、このシーンを彷彿とさせます。
頭の中を読むということに関しては、ウルトロンがヴィジョンに自分のデータを転送した際にヴィジョンの頭の中を読むことで、ワンダは間接的にウルトロンの心の中・頭の中を読むことに成功しました。そしてウルトロンの計画の全貌を知ることになって、反旗をひるがえしアベンジャーズと協力することに!
ドラマ『ワンダヴィジョン』は過去作を彷彿とさせるシーンが多いので妙に勘ぐってしまいますね。
最後に
今回のCMで面白かったのは、字幕と直訳が大きく異なったこちらですね。
When you wanna get away, but you don’t wanna go anywhere.
字幕:家にいながら 安らぎのひと時を
訳 :どこかに逃げたしたい でも どこにも行きたくない
『逃げ出したいけど どこにも行きたくない』何とも意味深なセリフです。ドラマで放送されるCM達がどういった意味を持っているのか分かる日は来るのでしょうか?毎週公開されるドラマ『ワンダヴィジョン』が楽しみでならないです!
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参照動画:ワンダヴィジョン
https://disneyplus.disney.co.jp/
DVD・BD:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2021/02/08)
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