【サントラ】映画『アイアンマン』サウンドトラックのタイトルを日本語訳・Part.1【小ネタ・解説】

【サントラ】映画『アイアンマン』サウンドトラックのタイトルを日本語訳・Part.1【小ネタ・解説】

映画『アイアンマン』(2008年)より

原題『Iron Man』

 

はじめに

アイアンマン 映画 トニー・スターク サントラ サウンドトラック

映画『アイアンマン』のサウンドトラックに収録された曲のタイトルとその日本語訳をまとめていきます。また、映画の小ネタや簡単な英語の解説を交えて紹介していきます。

曲数は合計19曲になります。Part.1・2の合計2つの記事に分けてまとめていきます。この記事では1曲目から10曲目を解説します。

Part.2は準備中

 

音楽:ラミン・ジャヴァディ(Ramin Djawadi)

ラミン・ジャヴァディ氏はマーベル作品にいくつか携わっています。

『エターナルズ』

『ブレイド3』

また、マーベル作品に限らず多くの映画に携わっています。映画『パシフィック・リム』などの音楽も手掛けています。映画『アイアンマン』で2008年にMCUの音楽を手掛けた後、映画『エターナルズ』の2021年までMCUに関わることがありませんでした。なので、映画『エターナルズ』で復帰してくれたときは本当に嬉しかったですね。今後もMCUの作品を担当してほしい方です。

 

タイトルと日本語訳

No. タイトル 日本語訳
1 Driving With The Top Down オープンカーにして運転
2 Iron Man (2008 Version) アイアンマン(2008年版)
3 Merchant Of Death 死の商人
4 Trinkets To Kill A Prince 王子を殺す報酬
5 Mark I マーク1
6 Fireman ファイアーマン
7 Vacation’s Over 休暇は終わりだ
8 Golden Egg 金の卵
9 Damn Kid クソガキ
10 Mark II マーク2

 

小ネタ・解説

1. Driving With The Top Down オープンカーにして運転

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アイアンマン、トニー・スタークと言えば車ですね。『drive with the top down』は『オープンカーで車を運転する』という意味になります。top(屋根)をdown(下げた状態)にして運転するからですね。

トニーといえばアウディのR8に乗っているイメージがあるのではないでしょうか。映画の冒頭でもR8に乗って登場するシーンがあります。ただ、乗っている車(1枚目)を見てもらえば分かるのですが、このR8はオープンカーではありません。映画『アイアンマン2』で登場するR8はオープンカーになっています。なので、オープンカーというのはトニーの他の車のコレクション(2枚目)を指しているのかもしれませんね。

 

2. Iron Man (2008 Version) アイアンマン(2008年版)

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映画が公開された年である2008年版のアイアンマンのテーマになります。アニメ『The Marvel Super Heroes』にて作られたアイアンマンのテーマソング(1966年)がベースになっています。42年越しになりますね。すごい!

ちなみに流れているのはこのシーンです。まだアイアンマンになる前ですね。

 

3. Merchant Of Death 死の商人

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クリスティン・エヴァーハート(レスリー・ビブ)

What do you say to your nickname, “The Merchant of Death”?

字幕:“死の商人”とも呼ばれてますが?

訳 :“死の商人”というニックネームに対してどういった意見がありますか?

トニーにインタビューをする女性クリスティン・エヴァーハートのセリフに曲名『Merchant Of Death』『死の商人』があります。ちなみに、次回作の『アイアンマン2』にも登場しています。

この後、トニーがこの女性と一夜を共にするシーンがあります。今やマーベルはディズニーの傘下にあります。この映画『アイアンマン』はディズニー傘下に入る前だったので、こういったシーンが撮れたのでしょう。

 

4. Trinkets To Kill A Prince 王子を殺す報酬

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ハミドゥミ・アル=ワザール(ファラン・タヒール)

You paid us trinkets to kill a prince.

字幕:報酬が安すぎた

訳 :お前が我々に支払った王子様を殺す報酬は少ないぞ

こちらはテン・リングスのリーダーであるラザがオバディアに言ったセリフになります。

『trinket』は『価値のない物』という意味になります。なので『paid us trinkets』は『価値のないものを私たちに寄こした』となり、『報酬が安い』と解釈できます。『to kill a prince』は不定詞の形容詞的方法で『trinkets』を修飾しています。

 

5. Mark I マーク1

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トニーがホー・インセンの協力の元作り上げた最初のアイアンマンのスーツ、それがアイアンマン・マーク1ですね。すべてはここから始まった…

この曲『Mark I』『マーク1』が5曲目で、『Trinkets To Kill A Prince』『王子を殺す報酬』が4曲目となっています。映画の流れでは、4曲目の内容が5曲目の後にきまし。サントラの収録順が、映画の内容とイコールではないのが分かりますね。

 

6. Fireman ファイアーマン

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タイトルの『Fireman』の意味は辞書で引くと『消防士』とでます。ですが、消防士が登場したシーンはありませんよね。これはおそらくアイアンマン・マーク1が火を噴くことを指しているのでしょう。消防士とは全く逆のことをしているっていうのが面白いですね。

 

7. Vacation’s Over 休暇は終わりだ

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アイアンマン / トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)

Your eyes are red. A few tears for your long-lost boss?

字幕:目が赤いぞ ボスのための涙か?

訳 :目が赤いな 長い間席を外してたボスのためにちょっぴり涙か?

 

ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)

Tears of joy. I hate job-hunting.

字幕:うれし泣きよ 職探しせずにすむ

訳 :喜びの涙よ 就職活動は嫌いだわ

 

アイアンマン / トニー・スターク

Yeah, vacation’s over.

字幕:休暇は終わりだ

訳 :ああ 休暇は終わりだ

こちらはトニー・スタークがペッパーに言ったセリフになります。

トニーとペッパーの仲がいいのが伝わってきてとても好きなセリフです。この後、トニーはチーズバーガーを要求するんですよね。バーガーキングのチーズバーガーになります。バーガーキングにはワッパーチーズがありますが、トニーはチーズバーガーを頼みます。

『vacation’s over』は『vacation is over』です。口語ではbe動詞の『is』を『’s』で表すことはしばしばあります。

 

8. Golden Egg 金の卵

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オバディア・ステイン(ジェフ・ブリッジス)

You had one last golden egg to give.

字幕:最後にまた1つ金の卵を生んでくれた

このタイトル『Golden Egg』『金の卵』はオバディアのセリフですね。この金の卵とは、トニーが生み出したアーク・リアクターのことを指しています。アーク・リアクターを取られてひん死になってしまったトニーですが、ペッパーが残してくれた旧アーク・リアクターのおかげで一命をとりとめます。

サントラの17曲目には別に『Arc Reaktor』『アーク・リアクター』という曲もあります。

 

9. Damn Kid クソガキ

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このタイトル『Damn Kid』『クソガキ』はセリフにはありません。この曲は映画の冒頭、天才であるトニー・スタークの表彰式にて、トニーの紹介ビデオのシーンで流れていました。ビデオは『6歳でエンジンを作成、17歳でMITを首席で卒業』といった華々しい内容です。しかし、トニーはこのとき表彰式をすっぽかし、ギャンブルで遊んでいました。まさにクソガキと呼ぶにふさわしいキャラクターですね。ちなみに『Kid』は20代くらいまで使うことがあります。

 

10. Mark II マーク2

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トニーが作成した第2のアイアンマンスーツであるアイアンマン・マーク2の作成時に流れていた音楽です。すごくカッコいい曲なので好きな人が多いと思います。スーツを作っている過程のシーンがカッコいいんですよね!

ちなみに1曲目に『Driving With The Top Down』『オープンカーにして運転』とありましたが、トニーはオープンカーを運転しているシーンはありませんでした。しかし、このマーク2で飛行テストをした後に、自宅に着地した際に屋根を突き破りピアノも破壊し、最後に落ちた先がオープンカーでした。もしかしてこのシーンのことを指していたのかも…?

 

おわり

アイアンマン 映画 トニー・スターク サントラ サウンドトラック

MCU最初の作品である映画 『アイアンマン』のサウンドトラック紹介でした。訳しているとサントラの収録順が、映画の進行と一致していないのが分かりますね。フェーズ3くらいの作品からは収録順と進行順が一致する傾向にあります。

6曲目の『Fireman』は面白いですね。本来は『消防士』って意味ですが、マーク1を指していて、炎を出す男『ファイアーマン』って意味になっていますね。消防士は『firefighter(ファイアファイター)』じゃないの?って疑問を持った方もいると思うので補足をすると、昔は『fireman』と言っていましたが、『fireman』だと男性だけなのか?となってしまうので、今では消防士は『firefighter』と言うようになりました。

 

私はアイアンマンが一番好きなヒーローであり、思い出深い映画なのでこのサントラは何度も何度も聞いてきました。しかし、この映画に出会った頃はまだ学生だったので、サントラをただ聞くだけでした。今では趣味の1つとしてサントラの曲名をたくさん日本語訳して楽しんでいます。今まではフェーズ4を中心に訳してきたので、フェーズ1は扱っていませんでしたが、改めてサントラと向き合えて楽しい時間を過ごせました。フェーズ1・2・3は、まだ訳せている作品が少ないので、どんどん埋めていきたいと思います。

 

今回は19曲中の1~10曲目までを解説しました。他の記事へのリンクはこちらです。

Part.2は準備中

 

それでは、また次の記事で会いましょう!

 

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【MCU・SSU】マーベル映画のサウンドトラック・挿入歌まとめ【随時更新】

【サウンドトラック】マーベルの作曲家で見る映画【フェーズ1】

 

 

 

BD・DVD:アイアンマン

https://marvel.disney.co.jp/movie.html

(参照2022/05/09)

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