映画『エンドゲーム』と『ウィンターソルジャー』で心情の変化があったブラックウィドウ:その1

映画『エンドゲーム』と『ウィンターソルジャー』で心情の変化があったブラックウィドウ:その1

映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)より

原題『Captain America: The Winter Soldier』

 

 

MCUの1区切りとして、フェイズ4が映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』、映画『スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム』で終わりを迎えました。そして来るフェイズ5は映画『ブラック・ウィドウ』から始まります。その主人公になるブラック・ウィドウのキャラクターをセリフを見返して掘り下げていきましょう。

 

漆黒の衣装を着た、女スパイであるブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフは、映画『アイアンマン2』で初登場をし、個人的な関係を他人と築いていこうとはしないキャラクターとして描かれてきたと思います。登場した映画である『アベンジャーズ』、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では一匹狼な印象がありましたが、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では、ハルクであるバナー博士と心を開いているシーンもありました。そして最後の『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、サノスの指パッチンによって失ってしまった人々に対して涙するシーンもあり、MCUのキャラクターの中でも大きく心境の変化があったキャラクターの1人だと思います。

今回はこのブラック・ウィドウの心境の変化を感じられるセリフを抜粋してきました。その英語を読みつつ英語を学んでみましょう。そして、来る2020年公開予定の単独映画『ブラック・ウィドウ』に備えてみましょう。この単独映画の時系列は、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後です。

 

この記事では、映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』のブラック・ウィドウのセリフを紹介し、次回の記事では映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のブラックウィドウのセリフを紹介します、彼女の心情の変化を見ていきましょう。2つの映画のセリフを比べると、彼女が大きく変わったことがよくわかります。そして英語の勉強も一緒に楽しくしていきましょう!

この下のセリフを読む前に、今一度、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でのブラック・ウィドウの行いを思い出してほしい。自分の命を捨ててまで、失った人間の命を取り戻そうとした彼女のことを。彼女が今の彼女と違うのが伝わると思ます。

 

映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でのブラック・ウィドウのセリフ

ブラック・ウィドウとキャプテン・アメリカが、ニック・フューリーから渡されたUSBに示された場所、キャプテンがかつて訓練を受けた、軍事基地に向けて車を走らせているときの会話

 

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ

Believe it or not, it’s kind of hard to find someone with shared life experience.

信じてくれないかもしれないが、人生経験を共有している人を見つけるのはちょっと難しいことなんだ。

 

ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフのセリフ

Well, that’s all right, you just make something up.

そうね、適当でいいのよ。

 

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ

What, like you?

君はどうなんだ?

 

 

ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフのセリフ

I don’t know.

分からないわ。

 

The truth is a matter of circumstances, it’s not all things to all people all time.

真実は、状況によって変わる問題で、それはどんな人にもどんな時も、常にそうなるわけではない。

 

And neither am I.

私も変わるのよ。

 

 

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ

It’s a tough way to live.

それは大変な生き方だ。

 

ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフのセリフ

It’s a good way to not to die, though.

でも、生き残るにはいい方法よ。

 

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ

I know, it’s kind of hard to trust someone when you don’t know who that someone really is.

わかってる、何者か分からないとき、そいつを信じるのは少し難しいこどだ。

 

 

ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフのセリフ

Yeah.

そうね。

 

Who do you want to be?

あなたは何になりたい?

 

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ

How about a friend?

友達はどうだろう。

 

この会話はここまでです。キャプテンの返事に、ブラックウィドウは笑顔を返して終わりました。

このブラックウィドウとキャプテンの会話のやりとりを見ると、ブラックウィドウは、人間関係を築くことに避けているように見えます。そして、その人間関係は移り変わっていくものだというものだと感じ取れます。人間関係に踏み込みすぎず、ちょっと一歩引いたところに身を置いているような印象ですね。

しかし、こういったことをキャプテンには話せていることから、キャプテンに対しては信頼を置いている様にも感じ取れます。

 

 

セリフの英語を解説

今回紹介した英語のセリフをポイントを絞って英語の解説をしていきます

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ

Believe it or not, it’s kind of hard to find someone with shared life experience.

信じてくれないかもしれないが、人生経験を共有している人を見つけるのはちょっと難しいことなんだ。

英語の解説

・it for to構文

itが仮の主語で、to以下が文の主語になります。今回のセリフだと『to find someone with shared life experience』『人生経験を共有している人を見つけること』が主語になっています。

・前置詞with

前置詞withの意味は『~と一緒に』と使うことが多いですがこの文のwithは、『~を持ってる』と訳しています。

『someone with shared life experience』を『共有の人生経験を持っている人』と訳しています。

 

ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフのセリフ

Well, that’s all right, you just make something up.

そうね、適当でいいのよ。

英語の解説

・make something up

意味:でっち上げる・適当にする

この『make something up』は意味が沢山あり、『組み立てる』『計算する』などがあります。イメージとしてはその物事を終わらせるような訳をすると訳しやすいです。

 

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ

It’s a tough way to live.

それは大変な生き方だ。

英語の解説

・way to ~

意味:~の方法・~の仕方

熟語として覚えるのも良いですが、『way』が『方法』という意味を持ち、それを不定詞の形容詞的用法が修飾しているだけでもありますが、よく使うので熟語として覚えてしまっても大丈夫です。

 

ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフのセリフ

It’s a good way to not to die, though.

でも、生き残るにはいい方法よ。

英語の解説

・不定詞を否定する場合

不定詞部分を否定する場合は、不定詞の前にnotを付けることで否定することができます。ただ、これを覚える場合はおススメの覚え方があり、不定詞を否定したい場合ではなく、『前置詞部分を否定したい場合は、前置詞の前』と覚えるほうがおススメです。不定詞も前置詞のtoを使っていて、そのtoの前にnotを付けるので、『前置詞部分を否定したい場合は、前置詞の前』と覚えてみましょう。

 

キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ

I know, it’s kind of hard to trust someone when you don’t know who that someone really is.

わかってる、何者か分からないとき、そいつを信じるのは少し難しいこどだ。

英語の解説

・it for to構文

こちらも上でも使われていた『it for to構文』です。itが仮の主語で、to以下が文の主語になります。今回のセリフだと『to trust someone』『誰かを信じること』が主語になっています。

・間接疑問文

疑問詞を含んだ疑問文を、文に挿入する場合は肯定文になります。

you don’t know + Who is that someone really? 『あなたは知らない』+『あの何者かが誰なのかを』

→you don’t know who that someone really is 『あなたはあの何者かが誰なのか知らない』

 

最後に

映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のブラックウィドウのセリフを見ると、まだ他人に心を開いているようには感じられない、1人で生きている女性に写ります。そんな彼女は作品を通じて身の回りの人に対する振舞いが変化し、成長をしていきます。次回の記事では映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でのブラックウィドウのセリフを紹介して比較をして見たいと思います。

ブラックウィドウは初期のアベンジャーズで単独作品を貰っていないヒーローの1人で、他の単独作品を貰っているアイアンマン等に比べるとキャラクターの掘り下げは少ないので、こうやってセリフをじっくり見返すと見えてくるものがあり楽しいです、自分で記事を書いていてブラックウィドウのキャラクターが見えてきて楽しいです。

 

この記事が、読んでいただく方々の英語への興味や関心に繋がったり、英語が楽しく感じるキッカケになってほしいと思い、記事を書きました。今後もこの気持ちで、英文を読み取ることでわかる心境や、心に響くかっこいい名言を探し紹介し、更に英語の勉強にもなるよう解説していきたいと思います。

 

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DVD:キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2019/10/11)

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