映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の予告 「アベンジャーズ/エンドゲーム」逆転へ― (2019年)より
原題『Avengers: Endgame』(2019年)
英語版がリリースされたのちに、日本語版も公開されたので、英語・字幕・直訳を解説したいと思います。
今回の記事は、英文を1つ1つ解説しつつ、考察します。以前の記事では、英語と日本語訳だけのものでしたが、こちらはより深く考察していきます。
内容は、前編の続きになっています!
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の予告より
トニーのセリフ
『You trust me?』
字幕:『信じてくれ。』
直訳:『私を信じてくれるか?』
映画『シビル・ウォー』ぶりの対面ですね、本当に熱い再開です。場所が映画『アベンジャーズ』と同じニューヨークのように見えます。
英語の解説・単語・熟語など
・語尾に”?”をつけて疑問文
この文はとりあえず語尾に”?”を付けて疑問文にしていますね。
肯定文:You trust me.
疑問文:Do you trust me?
こういった、簡易的な疑問文は多々映画の会話では見ます。私も結構会話で使っちゃいます。
スティーブのセリフ
『I do.』
字幕:『もちろん。』
直訳:『信じるよ。』
英語の解説・単語・熟語など
・Yes, I do.の省略
こちらも、答え方を少し省略していますね、”Yes”部分を言わないで返事をしています。”Yes”か”I do”でも相手には伝わります。
同様に、”No”か”I don’t”でも否定の返事は出来ます。
サノスのセリフ
『You could not live with your own failure.』
字幕:『過ちは決して覆せない。』
直訳:『お前は自分の過ちを受け入れられない。』
『過ちを覆す』と『過ちを受け入れる』は同じ意味ですね、どっちの訳がいいのか?と言われると迷いますね、『覆す』のほうが攻撃的な印象を受けますね。
この過ちと言うのは、スパイダーマンの写真が写っていることから、スパイダーマンを失ってしまったことを指しているのだと思います。
もちろん、サノスに指パッチンを許してしまったことを指していると思いますが、トニーにとってはスパイダーマンの存在が大きいのだと思います。映画『スパイダーマン/ホームカミング』ではトニーとピーターは親子のような関係でした。そして、トニーはインフィニティ・ウォーで、スパイダーマンを宇宙に連れて行ったことも凄く責任に感じていた。
今後のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)でスパイダーマンが大きな存在になることを示唆しているのかもしれませんね。
英語の解説・単語・熟語など
・熟語の”live with”
live withは、この『一緒に住む』の意味から
『一緒に住む』⇒『同居する』⇒『受け入れる』⇒『耐え忍ぶ』
これらの意味を持ち合わせています。英語は1つの意味から、意味を広げて色んな意味を持たせることが多々あります。今回の”live with”はいい例だと思います。
サノスのセリフ
『Where did that bring you?.』
字幕:『覚悟はいいか』
直訳:『それは、お前をどこにいざなった?』
一見、字幕と直訳で大きな差があります。
この主語に当たる”that”は、1つ前のセリフの”failure”の”過ち”を指しています。なので、訳を改めると、『お前の過ちはお前をどこに連れて行く?』と訳すことが出来ると思います。ここから、意味をちょっとずつ広げていこうと思います。
『お前の過ちはお前をどこに連れて行く?』
⇒『お前の過ちは、お前の気持ちを、どこに連れて行く?』
⇒『お前の過ちは、お前気持ちを、どうした?』
⇒『お前気持ちはどうなってる?』
⇒『気持ちの準備はいいか?』
⇒『覚悟はいいか?』
意味をこのように広げていくと、字幕の意味と直訳の意味も同じ意味になっていると考えられますね。
英語の解説・単語・熟語など
・疑問詞は文頭
疑問詞の”where”がありますね、疑問詞は基本的に文頭に配置しましょう!”what, where”とかもその一種です。
・主語に”that”を使う
学校の英文などを見ていると、be動詞の主語に”that”を使うことは多々ありますが、一般動詞の文で”that”を使うことはなかなか無いです。しかしこのように”that”を一般動詞の主語にすることは出来ます。最初、これ大丈夫なの?って感じるかもしれませんが沢山例文を見て慣れると良いでしょう。
サノスのセリフ
『Back to me.』
字幕:『始めるぞ』
直訳:『私のもとに帰ってこい。』
意訳:『すべては私に帰する。』
ここのセリフはすごく悩みました、自分の最初の訳と、字幕が大きく変わっていました。
・『始めるぞ』
『始めるぞ』という字幕なるのはどうしてなのかを考えます。
直訳の『私のもとに帰ってこい』を、『私との闘いに戻ってこい』という意味で伝えているのだと考えられます。なので、『再び闘いをする』⇒『始めるぞ』と言った訳になったのだと思います。
・インフィニティストーンをアベンジャーズが奪った可能性
このセリフだけで読み解くと、サノスがインフィニティストーンを奪われて、それを『インフィニティストーンを私に返せ。』って言ったとも考えられるのかな。と思いました。そう考えるのは、この予告の最後にアイアンマン、キャプテン、ソーの前で武器を地面に突き刺し、跪いているシーンがあり、負けているようなシーンでしたね、インフィニティストーンを失い負けてしまったサノスなのか?と思いました。そこで、インフィニティストーンが奪われているのかもしれないと考察しました。
・時間の逆流
“back”の意味には、時間の逆流という意味があり、タイムトラベルを彷彿とさせられますね。エンドゲームの撮影のリーク画像から過去にいっているのではないか?という噂が絶えませんね。ただの妄想の域ですね。
英語の解説・単語・熟語など
・品詞
“back”の品詞は名詞・動詞・副詞があり、今回の”back”はどの品詞か決めることは難しいです。この”Back to me”というセリフは文としては完成していないので、特定できないところがあります。
最後に
サノスのセリフ
『Back to me.』
字幕:『始めるぞ』
直訳:『私のもとに帰ってこい。』
意訳:『すべては私に帰する。』
このセリフは考察すると色んな意味が含まれていそうで考えるのが楽しいセリフでした。前後から意味を考察しても良いですし、このセリフだけを切り抜いて考えても楽しいです。
今回の予告では、サノスが負けているようなシーンもありますが、今までの予告を見ると、予告通りのシーンが映画に入っていないこともあったので、サノスが負けることも本当なのかすら怪しいです。仮にサノスが負けるシーンがあったとしても、インフィニティストーンで見せた幻かもしれませんね。
エンドゲームの公開日の4月26日までもう少しです!予告を見直していろいろ発見したり、映画を見直して公開を楽しみに待ちましょう!
前回の記事はこちら
「アベンジャーズ/エンドゲーム」逆転へ―。
https://www.youtube.com/watch?v=JWSBkLHR_OU
(参照2019/04/06)
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