【サントラ】映画『ブラック・ウィドウ』サウンドトラックのタイトルを日本語訳【小ネタ・解説】

【サントラ】映画『ブラック・ウィドウ』サウンドトラックのタイトルを日本語訳【小ネタ・解説】

映画『ブラック・ウィドウ』(2021年)より

原題『Black Widow』

 

はじめに

映画『ブラック・ウィドウ』のサウンドトラックに収録された曲のタイトルとその日本語訳をまとめていきます。

映画の小ネタや簡単な英語の解説を交えて紹介します。

 

音楽:ロアン・バルフェ(Lorne Balfe)

スコットランドの作曲家

名前は、ローン・バルフ、ローン・バルフェと表記されることもあります。

 

多くの映画の音楽にも携わっており、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『レゴバットマン ザ・ムービー』『パシフィック・リム:アップライジング 』『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』『ミッション:インポッシブル7』も。

MCU関係で言えば、スター・ロードを演じるクリス・プラットが主人公の映画『トゥモロー・ウォー』の音楽もロアン・バルフェです。

ゲーム音楽も多く『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』や、『アサシン クリード』も手掛けています。

今後のMCUにまた携わって欲しいですね。

 

タイトルと日本語訳

No. タイトル 日本語訳
1. Natasha’s Lullaby ナターシャの子守唄
2. Latrodectus ゴケグモ(蜘蛛)
3. Fireflies ホタル
4. The Pursuit 追跡
5. The First Bite Is the Deepest 最初の一口は最も深い
6. Last Glimmer 最後の輝き
7. Dreykov ドレイコフ
8. You Don’t Know Me お前は私を知らない
9. Yelena Belova エレーナ・ベロワ
10. From the Shadows 影から
11. Hand in Hand 手を繋いで、協力して
12. Blood Ties 血縁
13. Whirlwind 旋風
14. Arise 立ち上がる
15. Natasha’s Fragments ナターシャの断片
16. A Sister Says Goodbye 姉妹のさよなら
17. I Can’t Save Us 私は、自分達を救えない
18. Red Rising レッドライジング
19. The Betrayed 裏切られた者
20. The Descent 墜落
21. Faces to the Sun 太陽に顔を向ける
22. Natasha Soars ナターシャが滑空する
23. Last Love 最後の恋
24. Into the Past 過去へ
25. Broken Free 壊れた無料
26. A Calling 呼び出し

 

小ネタ・解説

1.Natasha’s Lullaby

ナターシャの子守歌

ブラック・ウィドウの名前、ナターシャ・ロマノフのナターシャが曲のタイトルに入っています。MCUのサントラのタイトルを見ていくと、タイトルにヒーロー名やキャラクター名が入っているのはそれ程多くはないので、ちょっと珍しいですね。

子守歌をララバイ(lullaby)と言いますね。たまに日本語でも聞く気がします。

 

2.Latrodectus

ゴケグモ

ブラックウィドウ サウンドトラック サントラ

蜘蛛の一種で、背中にブラック・ウィドウのマークがついている。いわゆるブラック・ウィドウの元ネタです。

ブラック・ウィドウのバックルのデザインがそれです。

 

4.The Pursuit

追跡

ブラックウィドウ サウンドトラック サントラ

pursuit(追跡)とありますが、映画ではブラック・ウィドウが追跡する側ではなく、追跡される場面が多かったですね。ブダペストで、タスクマスターに追跡されるシーンは手に汗握りましたね。

 

5.The First Bite Is the Deepest

最初の一口は最も深い

映画とは関係ないですが、ファーストバイト(first bite)は結婚式で聞く言葉で、ウェディングケーキを新郎新婦が一口ずつ食べさせ合うことですね。

 

7.Dreykov

ブラックウィドウ サウンドトラック サントラ

ドレイコフ

レッドルームの支配者。映画『アベンジャーズ』で、ロキがブラック・ウィドウに『ドレイコフの娘』と言っていましたが、そのドレイコフがレッドルームの管理人だったとは。

 

9.Yelena Belova

エレーナ・ベロワ

ブラックウィドウ サウンドトラック サントラ

オハイオでの潜入捜査で、ブラック・ウィドウと共に育った妹役のエレーナ・ベロワの名前がそのままタイトルに。

 

12.Blood Ties

血縁

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家族が1つのテーマになっている映画の『ブラック・ウィドウ』ですが、オハイオでは家族を演じていただけで、本当の家族ではない・血縁関係がない。しかし、血縁関係が無くても血縁関係以上の関係を意味しているのかもしれません。

または、この血縁は、血縁関係、親子である父のドレイコフと娘のタスクマスターの方を指しているのかもしれません。

 

16.A Sister Says Goodbye

姉妹のさよなら 姉妹がさよならと言う

エレーナがドレイコフの乗るヘリコプターを破壊するとき『It was fun.』『楽しかったよ』と言って空に放り出されてしまいました。このことを言ってそうですが、そのシーンでこの曲は流れていませんでした。

もしかしたらウィドウズのことを姉妹(Widows=sister)と考えているのかもしれませんね。ただ、ウィドウズだと複数形なので単数形であるA sisterとは考えにくいところはありますね。

 

17.I Can’t Save Us

私は、自分達を救えない

この曲は、ナターシャが自分自身がブラック・ウィドウであり、他にもいるウィドウズをus(私達)と考えて、自分を含めみんなを救うことができない。という意味なのかもしれません。

 

18.Red Rising

レッドライジング

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RedはRedroom(レッドルーム)を指しているのならば、レッドルームが空に上昇(rise)していくことを意味している様に捉えられます。

もしかしたら、Redは赤い血を指していて、死者が増える(rise)なのかもしれないですね。

 

19.The Betrayed

動詞のbetray(裏切る)の過去分詞形がbetrayedです。

なので、受動態の意味となり、betrayedは『裏切られる』となり、the + 形容詞で『~する人、モノ』と訳せます。

映画で一番裏切られたのは、ドレイコフでしょうか、母のメリーナ・ヴォストコフや、娘のタスクマスターにも裏切られていますね。

 

20.The Descent

墜落

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空中に浮いていた要塞レッドルームが墜落し、ブラック・ウィドウとタスクマスターが空中で戦いながら落下していましたね。

CMや予告でそのシーンを見たときから映画館で見るのが楽しみで仕方なかったです。映画館で見たときはまさに手に汗握りましたね。

2人が地上ギリギリのところでパラシュートを開いてどうにか着地していて、『自分なら死んでるわ…』と感じました。

 

21.Faces to the Sun

太陽に顔を向ける

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家族たち、ウィドウズと別れた最後のシーンです。この時ブラック・ウィドウ/ナターシャが夕日(sunset)を見ていますね。

この時、ナターシャの家族やウィドウズも夕陽を見ていたことから、複数形のfacesを使って、曲のタイトルがFaces to the Sunになったのではないでしょうか。

余談ですが、このナターシャが夕日を見るシーンは予告でも使われていたので、こういったクライマックスのシーンはあんまり予告で見たくないな~と思ってしまいます。

 

22.Natasha Soars

ナターシャが滑空する

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soarは、『空高く飛ぶ』という意味もありますが、『滑空する』という意味で使っているでしょう。おそらく、墜落するレッドルームから滑空しながらタスクマスターと戦っていたことを指しているのだと思います。

 

23.Last Love

最後の愛

劇中でloveと言っているシーンは3つ。

①エレーナがタスクマスターに襲われ、ブダペストの地下鉄で『出血多量で死にかけるの気に入ったわ』のlove

②アレクセイ/レッドガーディアンが娘2人に対して言った『お前たちを愛していた』のlove、ちなみにヘリコプターが墜落した時に言ってます

③レッドルームで、ドレイコフが母に変装したナターシャに対して『ロマノフに住む場所と愛を与えた』のlove

 

24.Into the Past

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過去へ

ブラック・ウィドウの過去そのものであるレッドルームとの対峙、そして過去にドレイコフを暗殺する過程で犠牲となってしまったドレイコフの娘、タスクマスター。

映画『ブラック・ウィドウ』はナターシャの過去と向き合う映画でしたね。

 

おわり

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サントラのタイトルと、その日本語訳をしました。自分で訳していく中で映画の内容を思い出せて楽しいですね。

感想ですが、映画『ブラック・ウィドウ』のサントラのタイトルは、英文が多い印象があります。

例えば1曲目は『Natasha’s Lullaby』で『ナターシャの子守唄』となりますが、これはただの名詞です。

しかし、5曲目の『The First Bite Is the Deepest』で『最初の一口は最も深い』は、文になっています。こういった単語ではなく、文になっているのが他にも…

8曲目『You Don’t Know Me』『お前は私を知らない』

16曲目『A Sister Says Goodbye』『姉妹のさよなら』

17曲目『I Can’t Save Us』『私は、自分達を救えない』

22曲目『Natasha Soars』『ナターシャが滑空する』

と、合計5曲ありました。

こういったタイトルの付け方も傾向が見れたりするのは面白いですね。

 

サントラの曲を訳すと、映画を見る・映画の英文を読む。ことからは分からないことなども気付くことがあり楽しいです。またサントラの記事を作っていきたい。

 

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DVD:アベンジャーズ
https://marvel.disney.co.jp/movie.html

参照:ブラック・ウィドウ
https://disneyplus.disney.co.jp/

(参照2021/09/05)

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