映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)より
原題『Avengers: Infinity War』
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノスが口にした『お前も知識に呪われた男』というセリフがあります。多くのファンがどういった意味なんだろう?と疑問を持ったと思います。この『知識に呪われた』というのが何を指しているのか?解説・考察していきます。
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
サノスとアイアンマンのやりとり
サノス(ジョシュ・ブローリン)
You’re not the only one cursed with knowledge.
字幕:お前も知識に呪われた男
訳 :お前だけが知識に呪われた者ではない
アイアンマン / トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)
My only curse is you.
字幕:呪いはお前だ
訳 :私の呪いはお前だ
シーン:サノスとアイアンマンが戦うシーンです。とても印象的なセリフでしたね。
この『知識に呪われた』とは何を指しているのだろう?と、色々考えました。サノスの言う知識に呪われるというのは、『知識や才能があることで、先を読めるからこその苦悩』を指しているのだと思います。
サノスは資源に限りがあることを知り、その先を考えて増えすぎた生命を半分にするという苦渋の決断をします。先見の明を持ったことで、苦渋の決断を強いられるというのが『呪い』なのでしょう。
トニーもアイアンマンとなり、アベンジャーズとして活動を始め、先々のことを考えるようになります。その先見の明により、トニーは侵略者から地球を守るためにウルトロンを生み出しますが、結果として人類の存亡を揺るがすことになってしまいました。トニーは賢いがゆえに、自分の行動に何の疑いがないのでしょう。誰にも相談せずにウルトロンを作ったのも、その賢さゆえの過ちですね。バナー博士には相談しましたが、リーダー的存在であるスティーブには相談せずに行動に移していましたね。
サノスのこのセリフには、トニー・スタークも自分と同様に『知識や才能があり行動できる人物』であると同時に、自分と同類で脅威となる存在なのだと認識しているのでしょう。
英語の解説
分詞の過去分詞
作り方:動詞の過去分詞+目的語など
意味 :~された
You’re not the only one cursed with knowledge.
字幕:お前も知識に呪われた男
訳 :お前だけが知識に呪われた者ではない
分詞部分が『cursed with knowledge』で、2単語以上になっています。なので、名詞の『the only one』を後ろから修飾(後置修飾)しています。
熟語:be cursed with ~
意味:~に苦しめられる、呪われる
動詞:curse
意味:呪う
名詞:curse
意味:呪い
『curse』は動詞であり、名詞でもあります。熟語として紹介した『be cursed with ~』は受動態になっており、動詞『curse』の過去分詞形を使っています。
最後に
サノスとアイアンマンは同じ『知識に呪われた存在』、いわゆる『知識や才能があることで、先を読めるからこその苦悩』を持つ者同士なのでしょう。
私は初めて映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を見たときに、このセリフが何かの伏線のようにも感じられました。しかし、サノスとの決着がついた映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、この『知識に呪われた存在』というのが言及されることはありませんでしたね。
要はサノスから見たアイアンマンは、自分と同じ要素を持った脅威ということなのでしょう。
この記事を読んで、英語って楽しい!英語の勉強をしたくなった!って感じてもらえたら嬉しいです。
では、また英語解説の記事で会いましょう。
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(参照2022/09/17)
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