MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの集大成の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』には、過去の作品をオマージュしたシーンがたくさんありましたね。
今回はその中の1つ、『キャプテン・アメリカのエレベーターのシーン』を比較・紹介したいと思います。
映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では、
ヒドラとキャプテン・アメリカの戦いがエレベーター内で繰り広げられ、ラムロウがキャプテンをどう思っていたのかがわかるシーンでした。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、
エレベーター内でキャプテン・アメリカとヒドラが戦いを始めるのかと思いきや、キャプテンがヒドラのシットウェルに『ハイル・ヒドラ』と言って、キャプテンがあたかもヒドラであるかのようなシーンになっていましたね。みんなが笑ったであろうシーンです。
前回は、映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を解説したので今回は映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』を解説します。
前回の記事はこちら
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』より
1.やるぞ
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
(I’m) On it. Head to the lobby.
字幕:やるぞ
訳:取り掛かるぞ。ロビーに向かう。
映画館でこのシーンを見ていた時、『まさか、ウィンター・ソルジャーのあのシーン?』と思ってとてもワクワクしました。
あと、このシーンの前にアントマンがラムロウたちを見て、『みるからに、悪党顔じゃん』と突っ込んでましたね。
2.下で会おう
アイアンマン/トニー・スタークのセリフ
All right, I’ll see you there.
字幕:下で会おう
訳:分かった、そこで会おう。
下で会う予定だったこの2人は、ロビーで会うことにはなりませんでしたね。トニーはハルクにぶつかってしまい、インフィニティ・ストーンの1つ、スペース・ストーンである、四次元キューブを取り逃がしてしまう羽目に。それがドラマ『ロキ』の物語の布石になっていると思います。
3.ドクター・リストの所へ運びます
ジャスパー・シットウェルのセリフ
Evidence (is) secure. We’re en route to Dr. List.
字幕:ドクター・リストの所へ運びます。
訳:証拠は確保しました。我々はドクター・リストの所へ行く途中です。
No. No hitches at all, Mr. Secretary.
字幕:問題ありません 理事
訳:何の障害もありません、理事。
映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の時はエレベーターに乗っていなかったシットウェルが登場しました。この時、名前が挙がっている『ドクター・リスト』は、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』で登場した、ヒドラの一員で、ストラッカーの部下の科学者です。
本来ならば、マインド・ストーンが取り付けられた、ロキの杖・セプターがバロン・ストラッカーとドクター・リストの元に届き、ツインズである、ワンダとピエトロ・マキシモフが能力に目覚めるはずだった。ただ、この世界線ではキャプテン・アメリカがそのロキの杖・セプターを持ち逃げするので、ワンダとピエトロはどうなったのだろうか…?
4.キャプテン 救出活動では? 予定変更だ
ジャスパー・シットウェルのセリフ
Captain. I thought you were coordinating search and rescue?
字幕:キャプテン 救出活動では?
訳:キャプテン。君は捜索と救助をしていると思ったのだが。
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
Change of plans.
字幕:予定変更だ
訳:計画の変更だ
ラムロウ・シットウェルのヒドラが乗るエレベーターに、何食わぬ顔で乗るキャプテン・アメリカ。
キャプテンの登場に、平然を装うラムロウ。なんだかシュールです。
5.キャップ ラムロウ
ブロック・ラムロウ(後のクロスボーンズ)のセリフ
Hey, Cap.
字幕:キャップ
訳:やぁ、キャプテン。
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
Rumlow.
字幕:ラムロウ
このセリフと同じものが映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』にもありました!
エレベーターに乗るヒドラのエージェントたちが戦闘態勢に。
7.理事から連絡が 杖は僕が管理する
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
I just got a call from the secretary. I’m gonna be running point on the scepter.
字幕:理事から連絡が 杖は僕が管理する
訳:理事からの連絡があった。 私が杖の管理をする。
英語のrunは『走る』って意味がありますが、『管理する』って意味もあります。
8.どういうことです?
ジャスパー・シットウェルのセリフ
Sir? I don’t understand.
字幕:どういうことです?
訳:言っていることが分からないのですが。
シットウェルの、鳩が豆鉄砲を食ったような顔が良いですね。
9.盗難の危険が
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
We got word there may be an attempt to steal it.
字幕:盗難の危険が
訳:我々はその杖が盗まれるかもしれない企てがあることを知った。
英文を見ると、主語が『we』で、『我々』になっている点からも、キャプテンが個人的な行動をしているわけでは無い、という設定なのが分かりますね。細かいですね。
10 .悪いな キャップ 杖は渡せない
ブロック・ラムロウ(後のクロスボーンズ)のセリフ
Sorry, Cap. I can’t give you the scepter.
字幕:悪いな キャップ 杖は渡せない
訳:悪いな、キャップ。私はあなたに杖を渡せない。
ラムロウとキャプテンの掛け合いがあるとソワソワして楽しいですね。
11.長官に確認します
ジャスパー・シットウェルのセリフ
I’m gonna have to call the Director.
字幕:長官に確認します
訳:長官に電話をしなければならない。
シットウェルがちゃんと長官に確認する当たり、『ほうれんそう』ができていますね。ヒドラは結束力もあって優秀?
12.必要ない 信じろ ヒドラ万歳
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
That’s okay. Trust me. Hail Hydra.
字幕:必要ない 信じろ ヒドラ万歳
訳:大丈夫だ。私を信じろ。ヒドラ万歳。
キャプテン・アメリカはヒドラに対して、自分もヒドラの一員であると思わせればいいと思い、シットウェルに『ヒドラ万歳』と言いました。このセリフを聞いたヒドラ全員が、『ポカーン』とした顔をして、キャプテンを信じ、セプターを渡しました。劇場でみんな笑っていたのを覚えてます。
ラムロウの『あ~、なるほどね』って顔が好きです。
おまけ
キャプテン・アメリカが、『Trust me』と言いましたが、この後、トニーも同じセリフをがキャプテンに言います。
トニーがキャプテンに対して、『You trust me?』と言ってました。この短い間にトニーとキャプテンが同じセリフを言ってたんですね。
こういった発見があると面白い。
最後に
2つの映画のエレベーターシーンを比較しましたが、セリフ自体の被りは全然ありませんでしたね。このシーンで学んだことは、とりあえず『ヒドラ万歳』って耳打ちすればうまく行くってコトですね。
そして、この『ヒドラ万歳』でこの場をうまくまとめようと思ったのは計画していたことなのだろうか?
『今の演説 練習してきたのか?』って聞きたいですね。
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DVD:アベンジャーズ/エンドゲーム
DVD:キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2020/05/14)
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