映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)より
原題『Spider-Man: Far From Home』
はじめに
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のサウンドトラックに収録された曲のタイトルとその日本語訳をまとめていきます。また、映画の小ネタや簡単な英語の解説を交えて紹介していきます。
曲数は合計25曲になります。Part.1・2の合計2つの記事に分けてまとめていきます。この記事では1曲目から13曲目を解説します。
音楽:マイケル・ジアッチーノ(Micheal Giacchino)
マイケル・ジアッチーノ氏はマーベル作品に多く携わっています。
『ドクター・ストレンジ』
『スパイダーマン:ホームカミング』
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
これらの作品でも音楽を担当しています。
タイトルと日本語訳
No. | タイトル | 日本語訳 |
1 | Far From Home Suite Home | スイートホームの故郷から遠く |
2 | It’s Perfect | 完璧だ |
3 | World’s Worst Water Feature | 世界最悪の噴水 |
4 | Multiple Realities | 複数の現実 |
5 | Brad to the Drone | ブラッドへ向けてのドローン |
6 | Change of Plans | 計画の変更 |
7 | Night Monkey Knows How to Do It | ナイトモンキーは方法を知っている |
8 | Mr. One Hundred and One | ミスター101 |
9 | Prague Rocked | プラハ・ロック |
10 | Who’s Behind Those Foster Grants | 補助金の背後にいる者は? |
11 | Power to the People | 人々への力 |
12 | Personal Hijinks | 個人的などんちゃん騒ぎ |
13 | Praguenosis: BAD | 悪のプラハ同盟 |
小ネタ・解説
1. Far From Home Suite Home スイートホームの故郷から遠く
今作はピーターたちの故郷であるニューヨークから離れて、ヨーロッパが舞台になっていますね。
suiteはホテルのスイートルームなどで使われる『スイート』です。『一式揃った』という意味があります。
2. It’s Perfect 完璧だ
ゆったりとした曲調なので、ピーターの学校生活のシーンでしょうか?または、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で亡くなった人たちへの追悼のシーンで流れていたかもしれません。
ピーターがヨーロッパ旅行の計画を練っていたときに『完璧だ!』という感じのことを言っていた気もします。
3. World’s Worst Water Feature 世界最悪の噴水
water featureで『噴水』と訳せます。おそらく、イタリアのヴェネツィアで出現した水のエレメンタルズのことを指しているのでしょう。
4. Multiple Realities 複数の現実
ベックが異次元から来たという話から、複数の現実とは『複数ある世界』のことを指しているのだと思います。
異次元から来たというベックの話は全てでっち上げでしたが、後の作品でマルチバースについて掘り下げられることになりましたね。
5. Brad to the Drone ブラッドへ向けてのドローン
Brad(ブラッド)はピーターのクラスメイトのことですね。ブラッドは以前は年下の少年でしたが、サノスの指パッチンで消えなかったため、ピーターたちが戻ってきたときには、成長して同い年になっていました。
バスでの移動中、ピーターはブラッドに撮られた写真を消してほしいとイーディスに頼みますが、イーディスがドローンを使ってブラッドを攻撃しようとして大変なことになりましたね。
6. Change of Plans 計画の変更
ニック・フューリーがピーターに協力させるために、旅行の計画を変更し、無理矢理目的地に行くように仕向けていましたね。このときのピーターの『フューリーに夏休みを乗っ取られた』ってセリフが好きです。
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トム・ホランド)
I think Nick Fury just hijacked our summer vacation.
字幕:フューリーに夏休みを乗っ取られた
訳 :僕はニック・フューリーが夏休みを乗っ取ったんだと思う
7. Night Monkey Knows How to Do It ナイトモンキーは方法を知っている
黒いスパイダーマン(ステルス・スーツ)の名前は、ネッドがごまかすために『ナイト・モンキー』と名付けていましたね。
8. Mr. One Hundred and One ミスター101
『one hundred and one』に『たくさん、多数』という意味があるようなので、ミステリオはベック1人ではなくチームメイトが多数いるということを指しているのでしょう。
9. Prague Rocked プラハ・ロック
Pragueはチェコ共和国の首都『プラハ』のことです。プラハは炎のエレメンタルズと戦った場所ですね。
10. Who’s Behind Those Foster Grants 補助金の背後にいる者は?
fosterは一般動詞で『育成する、助長する』、grantは名詞で『奨学金』という意味です。今回はfoster grantで補助金と訳してみました。
旅行がなんどもアップグレードされていましたね。ニックが運転手を手配したり、ピーターがプラハでオペラに招待したり、ミステリオもロンドンに行くように仕向けていましたね。
11. Power to the People 人々への力
意味が広すぎるので、分かり次第更新できたらと思います。スパイダーマンが人々に対して使おうと思っている力のことかもしれませんね。
12. Personal Hijinks 個人的などんちゃん騒ぎ
Hijinks(high jinks)は『どんちゃん騒ぎ、ふざけた歓楽』という意味です。
13. Praguenosis: BAD 悪のプラハ同盟
辞書も引いてみましたが、分からない単語でした。調べても出てこないので複合語っぽいんですよね。
Pragueの部分はチェコ共和国の首都『プラハ』のことでしょう。炎のエレメンタルズと戦った場所がプラハでしたね。enosisがギリシャ語で『連合、同盟』という意味があるようです。同盟というとミステリオ一味のことかもしれませんね。
おわり
映画を見た後に、サウンドトラックを聞きながら、タイトルの意味を考えるのが楽しいです。タイトルからどのシーンで使われていた曲なのかを考えるだけでも楽しいですね。
この記事が、読んでいただく方々の英語への興味や関心に繋がったり、英語が楽しく感じるキッカケになったりしてほしいと思い、記事を書きました。
今後もこの気持ちで、英文を読み取ることで分かる心情や、心に響くカッコイイ名言を探して紹介し、さらに英語の勉強にもなるように解説していきたいと思います。
今回は25曲中の1~13曲目までを解説しました。他の記事へのリンクはこちらです。
それでは、また次の記事で会いましょう!
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DVD・BD:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム
https://www.sonypictures.com/
(参照2022/04/26)
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