第887回.マーベル映画のセリフで『3人称単数現在の一般動詞の文』を解説
映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)より
原題『Captain America: Civil War』
問題
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トム・ホランド)
That thing __ not obey the laws of physics at all.
字幕:物理の法則を無視?
訳 :それ(その盾)は物理の法則に全く従わないね
__に入るのはどれでしょう?
①is
②do
③does
映画のシーン
映画:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
シーン:空港での戦いのシーンです。スティーブとピーターが対峙した際に、明らかにおかしい動きをする盾に対してピーターがツッコミを入れます。皆が思っていることをピーターが代弁してくれましたね。キャップの盾はヴィブラニウム製なので、地球上の物質とは基準が違うのかもしれませんね。
答え
正解は③doesです!
ピーター・パーカー / スパイダーマン
That thing does not obey the laws of physics at all.
字幕:物理の法則を無視?
訳 :それ(その盾)は物理の法則に全く従わないね
詳しい英語の解説
3人称単数現在形の一般動詞の文法
主語が3人称単数で時制が現在の一般動詞の文を作る場合は、以下のような語順になります。
肯定文:主語 一般動詞+s ~ .
否定文:主語 does not(doesn’t) 動詞の原形 ~ .
疑問文:does 主語 動詞の原形 ~ ?
肯定文では一般動詞に『-s』が付き、否定文・疑問文ではdoがdoesに変わります。
this, thatなどの物が主語の場合はbe動詞の文になることが多いですが、今回のセリフのように一般動詞の文を作ることもあります。
セリフは主語『that thing:その物体』が3人称単数で時制が現在の否定文なので『does not』が置かれています。
That thing does not obey the laws of physics at all.
訳:それ(その盾)は物理の法則に全く従わないね
単語・熟語の解説
動詞:obey
意味:~に従う
名詞:law
意味:(科学・自然界などの)法則
lawは『法律』という意味で覚えている方が多いと思いますが、『the law of ~』で科学などの『~の法則』という意味も表せます。
名詞:physics
意味:物理学
at all
意味:(否定文で)全く、全然、少しも
最後に
今回はここまでです。キャップの盾を使ったアクションはカッコイイですが、『いやいや、その動きはおかしいでしょ!』とツッコミを入れたくなるときもありますよね。
主語が3人称単数の現在の文は、英語を勉強し始めた人がつまずきやすいポイントでもあります。人称や単数・複数の意識が英語では重要なので、しっかりと確認していきましょう。
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(参照2024/05/15)
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