第1187回.マーベル映画のセリフで『現在完了』を解説
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)より
原題『Avengers: Age of Ultron』
問題
ソー(クリス・ヘムズワース)
Nobody has to break anything.
吹替:何も割る必要はない
訳 :誰も何も壊す必要はない
ウルトロン(ジェームズ・スペイダー)
Clearly you’ve never __ an omelet.
吹替:それじゃあオムレツはできないぞ
訳 :お前はオムレツを作ったことがないんだな
__に入るのはどれでしょう?
①make
②makes
③made
④making
答え
正解は③madeです!
ウルトロン
Clearly you’ve never made an omelet.
吹替:それじゃあオムレツはできないぞ
訳 :お前はオムレツを作ったことがないんだな
詳しい英語の解説
現在完了の文法
文中に助動詞haveを使った現在完了の文は、以下のような語順になります。
肯定文:主語 have[has] 動詞の過去分詞形 ~ .
否定文:主語 have[has] not 動詞の過去分詞形 ~ .
疑問文:have[has] 主語 動詞の過去分詞形 ~ ?
※主語が3人称単数の場合は、助動詞haveがhasになります。
現在完了は主に以下のような意味を表します。
完了・結果:~したところだ、~してしまった
経験:~したことがある
継続:(ずっと)~している
セリフでは『経験』を表す現在完了の表現が使われています。
Clearly you’ve never made an omelet.
訳:お前はオムレツを作ったことがないんだな
回数や頻度を表す副詞・副詞句
『経験』を表す現在完了の文には、以下のような副詞・副詞句がよく使われます。
文末に置かれるもの
once(1度)、twice(2度)、~ times(~回)、many times(何度も)、before(以前に)
haveと動詞の過去分詞形の間に置かれるもの
often(しばしば)、never(1度も~ない)、ever(今までに)
英語のことわざ
ウルトロンがオムレツの例えを持ち出したのは、このような英語のことわざがあるからです。
You can’t make an omelet without breaking eggs.
訳:卵を割らないで オムレツを作ることはできない
『何かを達成するには、何らかの犠牲が必要だ』という意味です。オムレツを作るためには、卵という犠牲が必要です。
AIであるウルトロンがことわざを持ち出すのが、ユーモアがあっていいですよね。
最後に
今回は『現在完了』を解説しました。現在完了は中学2~3年に習う表現で、英検3級でも出題されるので覚えておきましょう。
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参照:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
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(参照2025/06/04)
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