映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)より
原題『Avengers: Endgame』
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の特別映像が解禁されましたね。
キャプテンアメリカのセリフが1つだけの映像で、そのセリフがとても深かったので、その英語を解説したいと思います。
エンドゲームに出てくる特徴的なセリフ
Some people move on, but not us.
『人々はもう諦めている、我々は違う。』
日本語版の映像の訳だとこの様な訳になっていますね。
しかし、『move on』は『諦める』と訳してしまうとちょっと、勿体ない所があります。
もう少し意味があるのでそこを解説したいと思います。
but not usの意味
“but we do not move on.”を省略しています。
前のセリフから考えると『しかし、我々は諦めていない』と訳すことが出来ますね。
『move on』について
『move on』の意味
この『move on』を辞書で引くと
意味:諦める・前に進む・進歩する
と訳すことが出来ます。
『諦める』で訳すと
『人々はもう諦めてしまった、しかし我々は諦めてない。』
『前に進む』と訳すと
『人々は前に進んでいった、しかし我々はまだ進むことが出来ていない。』
・・・どっちの訳が正しいのだろうか?
『諦める』だと、まだ諦めていない、必ずアベンジ(復讐)してやる!
と考えられますが、
『前に進む』だと、ちょっとウジウジしているような印象があります。
このセリフのニュアンス
『move on』の意味は、『諦める』『前に進む』とあり、反対の意味を持ってるじゃないか!どっちなんだ?
と、もやもやしてしまうと思います。
なので、ニュアンスで考えると
『ある出来事に、区切りをつけて、次に行く』
と考えると良いでしょう。
『諦める』には、『区切りをつける』のニュアンスが含まれていますね。
『前に進む』は『次に行く』がそのままの意味ですね。
『move on』には、『諦める』と『前に進む』の2つの意味があると考えましょう。
セリフ解説のまとめ
Some people move on, but not us.
日本語字幕
『人々はもう諦めている、我々は違う。』
『Move on』の意味を考えての訳
『人々は、サノスの出来事に対して区切りをつけて、次に進もうとしている、しかし我々は違う。サノスとの出来事に決着をつける。』
『move on』の意味・ニュアンスを考えると、私は上の様な意味だと考えると良いと思います。
キャプテン、アベンジャーズは、サノスの行いにまだ区切りをつけることは出来ない。
しっかりとそれに決着をつけて、Endgameにすると思います。
アベンジャーズとしての行いが終わってしまうような印象も受けますね。
おまけ
他にもこのセリフは考察し甲斐があり。
人々は復讐(revenge)をしようとしている、しかし、我々は復讐(Avenge)をする。
revengeは、自分が何かをされての復讐をする。
avengeは、誰かのために復讐をする。
と意味が違うので、
some people(人々)は、リベンジだが。
us(アベンジャーズ達)は、リベンジではなく、アベンジだ。
と考えてみても面白いですね。
私は、アベンジャーズのおかげで、リベンジとアベンジの違いを覚えました。
Marvel Studios’ Avengers: Endgame – Big Game TV Spot
(参照2019/02/04)
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