映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)より
原題『Avengers: Infinity War』
アイアンマン/トニー・スタークがアリのジョークを言ってるシーン
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、場所は過去のニューヨークです。
トニーがインフィニティ・ストーンの1つ、四次元キューブを取り逃してしまい、そのことについてアントマンが嫌味をひたすら言うのです。
そんな時、トニーはその四次元キューブをさらに過去にさかのぼることで手に入ることに気づき、タイムトラベルをする、その時アントマンに向けたお別れの挨拶にアリのジョークを言っていました。
アイアンマン/トニー・スタークのセリフ
Thanks for the pep talk, pissant.
字幕:励まし アリがとう
嫌味に対してありがとう、と言うトニー。
日本語で『アリがとう』とアントマンのアリとかけたセリフを言っていますね。
一見、この『アリがとう』は英語の『Thanks』を訳したものと考えられますが。実は、それだけじゃないんです!セリフの最期にある『pissant』に注目してみましょう!
『pissant』のスペルの中に『ant』(あり)の文字が入っているんです!
※pep talk:励ましの言葉
Pissantってどんな意味?
アイアンマン/トニー・スタークのセリフ
Thanks for the pep talk, pissant.
字幕:励まし アリがとう
直訳:励ましの言葉ありがとう、くだらないやつ
pissantの意味
・スラング
名詞:臆病者・つまらないやつ・くだらないやつ・ざこ
形容詞:つまらない・くだらない
翻訳家は、英語の『Thanks』と『pissant』をトニーのジョークと捉えて、『アリがとう』と訳したと考えられます。
英語を見ていなかったら、『Thanks』を『アリがとう』と訳しているんだなと判断して終わってましたが、英語を見ていくとこういった面白い発見に出会えます。
piss + ant = pissant
piss:おしっこ・小便
ant:あり
この『pissant』のスペルの中に『おしっこ』があり、汚い言葉であるのが分かります。
最後に
アイアンマン/トニー・スタークはアントマンに対して、アリネタを使ったジョークを言っていました。
会話の中で相手にあった、ふさわしい言葉を用意できるのは、賢い証拠だと思います。アントマンにさんざん嫌味を言われたので、ジョークがきいた嫌味で返す。こういう所が、トニーっぽいところだと思います。
時々、日本語字幕からは分からないことが英文を読むと分かるときがありますね。こういった発見があると英文を読んでいて本当に楽しい。
今後もこういった日本語字幕からは分からない英語などを紹介していきたいと思います。
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DVD・BD:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
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(参照2020/05/16)
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