【10年の歴史】アベンジャーズのサウンドトラック・作曲家【総まとめ・その3】

【10年の歴史】アベンジャーズのサウンドトラック・作曲家【総まとめ・その3】

これまでのMCUの音楽を担当した作曲家をまとめていきたいと思います。この記事は続きの記事で、前回の記事はこちらその1その2

その1の記事では『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』シリーズを

その2の記事では『インクレディブル・ハルク』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『アントマン』シリーズをまとめたので、残りのヒーロー達を紹介します。

 

 

映画と作曲家

ヒーローで見る作曲家

ヒーローとその作曲家の関係性を見ていきます。

それぞれの作品のオススメの曲も紹介しています。

 

『ドクター・ストレンジ』シリーズ

ドクター・ストレンジ

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映画『ドクター・ストレンジ』はまだ1作品しかありませんが、次回作のタイトルは分かっており『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』になります。こちらも同じ作曲家のマイケル・ジアッチーノになるのではないでしょうか。

ドクター・ストレンジの曲はどれも特徴的です。まずストレンジが魔術師であり、今までのMCUにはいなかったタイプのキャラクターです。劇中では多次元宇宙(マルチバース)の存在が分かり、ストレンジやエンシェント・ワンが作り出したミラー次元や暗黒次元も登場します。今までにない世界観の映画にふさわしい曲が連なります。

 

おススメの曲を2つ紹介します。1つ目は『Ancient Sorcerer’s Secret』(古代魔術師の秘密)です。この映画はエンシェント・ワンとカエシリウスの戦いから始まります。その時にかかっていた曲になります。戦っている場所がミラー次元なので上下左右の感覚、重力の向きが我々のものと違う世界、さらに映像の美しさに驚かされます。、私は映画をIMAXで見たのですが、没入感が素晴らしかったです。映画を見ていて、上下左右の感覚分からず椅子から転げ落ちるのではないか?と本当に感じました。この曲がまさに魔術です。魔術を経験したことは無いですが、これは魔術師の曲そのものだと、聞いただけでそう感じさせます。

IMAXの話題を出しましたが、映画『ドクター・ストレンジ』が公開されているときに、IMAXでドクター・ストレンジを見よう!という動画を公式が作っていました。実際に見てみると、公式がIMAXを推すのも頷けるものでした。今まで私はMCUの映画は全てIMAXで見てきましたが、一番IMAXのよさを感じられたのは映画『ドクター・ストレンジ』です。この感動をまた次回作でも味わいたいです。

 

2つ目は『The Hands Dealt』(配られた手)です。これはドクター・ストレンジが車の事故を起こし、手術を受けた後、無残な姿になった手を自分自身で見ているときに流れた曲です。聞いているだけでストレンジの胸の中の苦しみが伝わってきます。このタイトルを英文に起こすと『The hands are dealt.』となると考えられます。handsはトランプなどのカードの手札という意味もあり『配られた手札』と訳せます。トランプをやっていて『配られた手札で戦うしかない』と言いますよね。映画ではドクター・ストレンジは事故で両手(hands)を怪我をして天才外科医としての道が途絶えます。命ともいえる手(hands)、手が使い物にならないとしても、その手で生きていかなければならないという意味が込められたタイトルなのではないでしょうか。

 

 

『スパイダーマン』シリーズ

スパイダーマン

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『スパイダーマン』シリーズは2作品あり、その2作品ともマイケル・ジアッチーノが担当しています。MCUにおいてこのシリーズにはこの作曲家を起用する!といった流れは確実なものになってきていますね。先に紹介しましたが、映画『ドクター・ストレンジ』もこのマイケル・ジアッチーノが担当をしています。マイケル・ジアッチーノが『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』も担当したら、MCUの2人のヒーローを担当した珍しい作曲家になりますね。

 

映画『スパイダーマン:ホームカミング』

おススメは『Monumental Meltdown』(記念碑の炉心融解)です。これはバルチャー(トゥームス)の部下たちが落とした紫色の宝石が炉心融解することを指しています。この紫色の宝石を持ったネッドがワシントン記念塔に行き、ちょうどエレベーターに乗ったときにその宝石が爆発してしまいます。スパイダーマンがネッドや、想いを寄せるリズを助けるときの曲です。コミカルであり、エレベーターが落ちそうになった時はハラハラ、そして一件落着が1曲に詰まっていて緩急があって聞いていて楽しい曲です。

 

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』

おススメは『Tower of Cower』(恐怖ですくむタワー)です。スパイダーマンとミステリオがロンドンのタワーブリッジで戦っているときの曲です。ミステリオがコントロールするドローンにスパイダーマンが立ち向かっているときですね。テンポが良く軽快です。スパイダーマンがドローンの攻撃をぎりぎりでかわしているシーンが目に浮かびます。あと『Happy Landing』(幸せな到着orハッピーの到着)もおススメです。おそらく日本語訳は後者の『ハッピーの到着』でしょう。こちらはハッピーをイメージしたのか、コミカルで面白い曲なのでぜひ聞いてほしいです。

 

 

『ブラックパンサー』シリーズ

ブラックパンサー

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『ブラックパンサー』シリーズはまだ1作品ですが、次回の製作も決まっていますね。このシリーズにはこの作曲家を起用する!といった流れがあるので、次回作も同じルドウィグ・ゴランソンになるのではないでしょうか。

 

映画『ブラックパンサー』

主人公のブラックパンサー/ティ・チャラはMCU初の黒人ヒーローです。曲は聞くだけでアフリカを感じさせる曲になっています。アフリカは訪れたことが無いのですが、聞くや否やアフリカの広大さを感じさせます。今までのMCUの曲にない要素があり、それは太鼓です。砂時計の形をした太鼓使います。トーキング・ドラム(Talking Drum)または話し太鼓と呼ばれる奏法で奏でられています。これは西アフリカの奏法であり、私たちに太鼓の音色を聞かせることでアフリカを彷彿させているのでしょう。

おススメは『Waterfall Fight』(滝の戦い)です。この曲はティ・チャラが王位に就くシーン、タイトルにあるようにあの滝、瀑布で流れた曲です。ティ・チャラ対エムバクの曲でもありますね。曲の後半はティ・チャラがエムバクに負けそうになり、不安を掻き立てるような曲調と、ティ・チャラが巻き返す、いわゆる勝利を確信する勝確を感じる曲調で構成されて緩急があります。さらに巻き返す時のワカンダの民の『ティ・チャラ!ティ・チャラ!ティ・チャラ!』という掛け声もサントラには収録されています。

もう最高ですね!暗い気持ちになった時にこの曲を聞くと、そういった気持ちを一蹴してくれて、晴れ晴れとした気持ちにさせてくれます。

 

 

『キャプテン・マーベル』シリーズ

キャプテン・マーベル

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『キャプテン・マーベル』シリーズはまだ1作品ですが、続編の企画があるのでそれも楽しみです。実はこの『キャプテン・マーベル』はMCUにおいて初!なことが3点あります。それは作曲家が女性である点です。さらに監督が女性なのも初なんですね。そして主人公が女性であるのも初です。

フェーズ4の1作品目に当たる『ブラック・ウィドウ』で、女性が主人公の映画は2作品になりますね。ブラック・ウィドウ自体は映画『アイアンマン2』の時点で登場はしていましたが、自身が主人公の単独作品はありませんでした。

 

映画『キャプテン・マーベル』

『More Problems』(多くの問題)がおススメです。どの曲も良いのですが、個人的にこの1曲がずば抜けてカッコいいと思います。

映画の終盤、宇宙での戦いの時に流れた曲です。キャプテン・マーベルが覚醒し、空を縦横無尽に駆け回り、ロナンの船を撃退する曲です。本当に力強い曲です。聞いているだけで力がみなぎってくるような1曲です。アベンジャーズのメンバーの中でも1、2を争う実力の持ち主のキャプテン・マーベルです。そりゃあ曲もパワフルになりますよね。

映画の前半では、自分の正体が分からず悩める女性だった彼女が、覚醒して自分の目的をもって生きていく…そんなキャプテン・マーベルらしい曲だと思います。

 

 

最後に

今回は『ドクター・ストレンジ』『スパイダーマン』『ブラックパンサー』『キャプテン・マーベル』を紹介しました。

アベンジャーズのヒーローは誰を見ても個性的ですが、特にドクター・ストレンジとブラックパンサーは、一風変わったヒーローだと思います。何といってもドクター・ストレンジは医者であり魔術師です。そのサントラはどこか知的で神秘的な雰囲気を感じさせます。そして、ブラックパンサーは国王です。そのサントラは威風堂々であり、太鼓がまた味を出していてとてもいいものになっています。個人的に『ブラックパンサー』は音楽がとがっていて何度も聞いてしまいます!

 

次の記事でMCUの作曲家が携わった他の映画も紹介していきたいと思います。

アベンジャーズシリーズを見ていると好きな俳優ができて、その俳優が出ている他の映画を見ようと思う方もいると思います。もちろん監督で見る方もいるでしょう。私は俳優・監督はもちろん、作曲家で映画を見ることがあります。

新しい映画を見ている時に『あれ?この曲の感じMCUで聞いたことあるぞ!』と思い、調べてみたら同じだったなんて経験もあります。このように作曲家で見る映画もとても楽しいです。そういった沼に一緒に足を踏み込んでほしいと思います。

 

よろしければ好きなサントラや曲をコメントで残してください!それではまた次の記事で会いましょう。

 

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https://marvel.disney.co.jp/movie.html

(参照2020/10/26)

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