映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)より
原題『Guardians of the Galaxy Vol. 2』
『Brandy (You’re A Fine Girl)』の歌詞を英語の解説も交えながら、和訳・日本語訳をします。この歌は3度劇中に歌われ、エゴがスター・ロードに歌った歌です。
この歌の歌詞をすべて日本語訳をしていくので、映画でエゴが歌わなかった部分の歌詞も訳しています、歌われなかった部分がどういった意味なのも含めて歌詞を読んでいきましょう。
そして、タイトルのブランデーとは、スター・ロードの母を指していることが、歌詞から読み取れます。詳しくはこちらの記事で解説をしました。
『Brandy (You’re A Fine Girl)』歌詞を和訳・日本語訳
Brandy (You’re A Fine Girl)
ブランデー、君は素敵な女の子
There’s a port on a western bay,
西の湾に、港があるんだ
there’s:there isの短縮形
And it serves a hundred ships a day,
そして、その港は1日に、100隻もの船が来るんだ
serve:使える、務める
serve shipsで、船を受け持つと解釈しました、上はちょっと意訳ですね
a day:1日に
Lonely sailors pass the time away, and talk about their homes.
孤独な船乗りは、そこで時間を過ごし、自分の故郷について話すんだ
pass the time:時間を過ごす
pass the time away:この歌詞では、awayを入れています、これは本来なくても良いのですが、入れることによって詩的な表現を表しています。『time goes』『時間が過ぎる』と言ったニュアンスを含んでいます。
And there’s a girl in this harbor town,
この港町には、1人の少女がいるんだ
there’s:there isの短縮形
there is(are):この表現を使うときは、今まで話題にあがっていない新しい情報(a girl)を話題に出すよって意味も含んでいます。
And she works laying whiskey down
彼女はウイスキーを作る仕事をしているんだ
lay down:作る・貯蔵する
laying whiskey down:動名詞の表現、ウィスキーを作ること
They say, “Brandy, fetch another round,”
船乗りたちは『ブランデー、もう1杯だ』と言う
fetch:持ってくる
another round:もう1杯
round:お酒
She serves them whiskey and wine.
そして彼女は船乗りたちにウイスキーやワインを持っていくんだ
serve:提供する・サービスする
おまけ、動詞がserve、名詞がservice(サービス)です
serve:第4文型SVOOを取る
動詞 人 物:人に物を与える
serves(動詞) them(人) whiskey and wine(物)
彼らに、ウィスキーとワインを与える
The sailors say, “Brandy, you’re a fine girl,
船乗りは言う、『ブランデー、君は立派な子だ、
fine:元気・立派
What a good wife you would be,
君はとても素敵な奥さんになるだろう!
感嘆文の意味:なんて~なんだろう
感嘆文になっていて、作り方は、whatと共に、名詞を前に持ってくることで作れます
元の文:you would be a good wife
感嘆文:what a good wife you would be
Well, your eyes could steal a sailor from the sea.”
君の瞳は、海から船乗りを奪ってしまうだろう』
could:~だろう(推量)
Brandy wears a braided chain,
ブランデーは鉄のネックレスを付けてるんだ
avenue:通り
Made of finest silver from the north of Spain,
そのネックレスは北スペインの鉄でできているんだ
be made of ~:~でできている(材料)
be made from ~:~でできている(原料)
おススメの覚え方
目で見て何でできているのか分かるのが、材料
目で見て何でできているのか分からないのが、原料
歌詞では、分詞構文なのでbeが付いていません
A locket that bears the name of the man that Brandy loves.
そのロケットには、ブランデーが好きな男の名前が書いてあるんだ
locket:ロケット、ネックレスに付けている、写真などを入れたりすることができる
bear:産む、記載がある
クイーンの『I was born to love you』のbornはbearの過去分詞です
that bears the name:関係代名詞の目的格でA locketを修飾している
A locket that bears the name:名前が記載されてあるロケット
that Brandy loves:関係代名詞の目的格でthe manを修飾している
a man that Brandy loves:ブランデーが好きな男
He came on a summer’s day, bringing gifts from far away
その船乗りは、夏の日に来たんだ、遠い土地の土産を携えて
on 日付:日付を設定する場合は、onを使いましょう
on Sunday, on Thursday(ちなみに木曜日はThor’s dayでソーの日が由来です)
bringing gifts from far away:分詞構文です
But he made it clear he couldn’t stay, no harbor was his home.
でも、彼はこうハッキリと伝えるんだ、私は港に滞在できないんだ、港は彼の家ではないんだ
make it clear that ~:~を明らかにする
このthatは歌詞では省略されています
But he made it clear he couldn’t stay, no harbor was his home.
でも、彼はこうハッキリと伝えるんだ、私は港に滞在できないんだ、港は彼の家ではないんだ
make it clear that ~:~を明らかにする
このthatは歌詞では省略されています
The sailors say, “Brandy, you’re a fine girl,
船乗りは言う、『ブランデー、君は立派な子だ、
fine:元気・立派
What a good wife you would be,
君はとても素敵な奥さんになるだろう!
感嘆文の意味:なんて~なんだろう
But my life, my lover, my lady, is the sea.”
しかし、私の人生、私の恋人、私の女性、それは海なんだ
Yeah, Brandy used to watch his eyes
ブランデーは彼の目を見つめていたんだ
used to:かつては~だった(今はそうでない)
used toとbe used toの違い
used to:かつては~だった(今はそうでない)
be used to:~に慣れている
似ているのて注意しましょう
When he told his sailor stories
彼が自分の航海の話をするときに
when:~の時に、接続詞で上の歌詞に繋がっています
She could feel the ocean fall and rise
彼女は海の大きくうねる有様を想像できたんだ
feel that ~:~を感じる
When she saw his ragin’ glory
彼女が彼の荒々しい栄光を目の当たりにしたときに
when:~の時に、接続詞で上の歌詞に繋がっています
ragin’:ragingの短縮形
raging:荒れ狂った・激しい
But he had always told the truth, lord, he was an honest man
しかし、彼はいつも真実を告げるんだ、彼は正直な男なのさ
told:tellの過去形
不規則変化の動詞はちょっとずつ使っていく中で覚えましょう!
And Brandy does her best to understand
ブランデーは理解しようと最善を尽くしました
do one’s best:最善を尽くす
to understand:理解するために、不定詞の副詞的用法
At night when the bars close down, Brandy walks through a silent town,
夜に、バーが閉まったとき、ブランデーは静かな町を歩いていたんだ
at night:夜に
in the morning:午前に
in the afternoon:午後に
nightはatを使うのも注意したいポイントですね
And loves a man who’s not around,
ブランデーはここにいない男を愛している
who’s not around:関係代名詞の主格でa manを修飾している
She still can hear him say, she hears him say,
彼女はまだ彼のセリフを思い出すんだ
hear:聞こえる
知覚動詞のhear
hear O 原形不定詞:Oが~するのが聞こえる
“What a good wife you would be,
『君はとても素敵な奥さんになるだろう!
感嘆文の意味:なんて~なんだろう
But my life, my lover, my lady, is the sea.”
しかし、私の人生、私の恋人、私の女性、それは海なんだ』
最後に
エゴがスター・ロードに歌った歌の全文訳でした。歌詞を全部読んでみると、港にいる女性、ブランデーと船乗りの愛の歌に聞こえ、それはスター・ロードの母と父をイメージしている様に感じます。そして、そのブランデーは帰らぬ船乗りを想うさまが重なります。
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス』の歌を振り返ると、この歌『Brandy (You’re A Fine Girl)』はスター・ロードの父と母を感じさせ、そして歌『Mr. Blue Sky』はヨンドゥを感じさせる歌でした。他の歌も歌詞を訳していくと分かることがあるのかもしれませんね。スター・ロードの愛するガモーラの歌も?今回の様に歌詞を読んでみると、新たに発見することもあるので他の歌の歌詞を日本語訳していこうと思います。
この記事が、読んでいただく方々の英語への興味や関心に繋がったり、英語が楽しく感じるキッカケになってほしいと思い、記事を書きました。
今後もこの気持ちで、英文を読み取ることでわかる心境や、心に響くかっこいい名言を探し紹介し、更に英語の勉強にもなるよう解説していきたいと思います。
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DVD:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー/リミックス
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2019/10/24)
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