映画『モービウス』(2022年)より
原題『Morbius』
映画『モービウス』がついに2022年4月1日に公開されました。本来は2020年7月31日公開予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響で約2年の公開延期となっていました。
劇場に足を運んで映画を見てきました。そこで印象に残ったセリフを1つ紹介したいと思います。何度も口にされたセリフなのですが、言った人物によって意味が変わってきます。
そして、そのセリフはある映画でも使われています。さらにその映画が映画『モービウス』の内容に深く関係しているのです。知ったら『なるほど!』って感じると思います。
英語は自分の耳で聞いたものなので、もしかすると間違っているかもしれません。そこはご了承ください。
映画『モービウス』
名言
The few against the many.
訳 :少数でも大軍に立ち向かう
シーン:このセリフは主人公のマイケル・モービウスとその親友のマイロが口にしていました。
1度目:少年時代のマイケルがマイロに言います。
2度目:医者として活躍し始めたマイケルが、マイロを散歩に誘い公園のベンチで言います。
3度目:力を得たマイロが、地下鉄でマイケルと戦っている際に言います。
このThe few(小数)とThe many(多数)が指しているのは以下の通りだと思います。
The few:マイケルやマイロの様な血液系疾患を持っている人間
The many:健康な人々
このセリフの面白いところは、セリフの意味がシーンによって違うところです。1度目と2度目の『少数でも大軍に立ち向かう』は、マイケルの中で『疾患を持っている人間でも、健常者に負けないように頑張ろう』という意味だと思います。しかし、3度目のマイロが口にした『少数でも大軍に立ち向かう』はマイケルが思っている意味とは異なると思います。
マイロの口にしたThe fewの意味は、疾患を持っている人物ではなく、コウモリの能力を持った人物を指すようになっています。いわゆる才能(gift)を得た能力者、マイロとマイケルを指しています。少年時代にマイロがマイケルからもらった手紙を健常者に奪われ、殴り合いに発展するシーンがありましたね。なので、健常者に対して多少なり恨みの感情があったのでしょう。『今まで病気を患って辛い思いをしてきた分、好き勝手にしていい』といった意味が『少数でも大軍に立ち向かう』という言葉に含まれているのだと思います。
映画『300』(スリーハンドレッド)
レオニダス
That few stood against the many.
字幕:少数が大軍と争う
このセリフは、映画『300』の主人公であるレオニダスが口にしたセリフです。映画『モービウス』の『The few against the many.』とそっくりですね。
この映画『300』を知らない人もいると思うので簡単にこの映画を紹介すると、300人のスパルタ軍が100万のペルシア軍に戦いを挑む映画です。
もう分かると思いますが、スパルタ軍の話なのです。そう、マイケルとマイロは自分達をスパルタ軍のようだと例えていましたよね。
映画『モービウス』:The few against the many.
映画『300』:That few stood against the many.
同じようなセリフがスパルタ軍を描いた映画でも口にされていたのが分かると面白いですよね。
最後に
マイケルとマイロが口にした『The few against the many.』の解説になりました。マイケルが口にしたときと、マイロが口にしたときでは意味が異なっているのは面白いですね。さらにスパルタ軍を描いた映画『300』で、似たセリフが使われているのも面白い発見でした。
映画『モービウス』はすごく面白い作品だったのでまたセリフを記事にしたいですね。まだまだネタにしたいセリフがあります。
ただ、2022年3月30日からディズニープラスでドラマ『ムーンナイト』も配信が始まっているので、そちらの名言や名シーンも解説していきたいと思っています。マーベル作品は絶え間なく公開してもらえるので楽しい毎日が過ごせますね。
また英語の解説の記事で会いましょう。
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おススメの記事
参照動画:MORBIUS – Teaser Trailer
https://www.youtube.com/watch?v=jLMBLuGJTsA&t=7s
(参照2022/01/26)
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