映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022年)より
原題『Black Panther: Wakanda Forever』
はじめに
映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のサウンドトラックに収録された曲のタイトルとその日本語訳をまとめていきます。また、映画の小ネタや簡単な英語の解説を交えて紹介していきます。
曲数は合計26曲になります。Part.1~3の合計3つの記事に分けてまとめていきます。この記事では1曲目から10曲目を解説します。
音楽:ルドウィグ・ゴランソン(Ludwig Göransson)
ルドウィグ・ゴランソン氏はマーベル作品に多く携わっています。
映画『ブラックパンサー』
映画『ヴェノム』
また、マーベル作品に限らず多くの映画に携わっています。映画『TENET テネット』などの音楽も手掛けています。
今回のサントラはテネットに似ている曲があって一瞬テネットかな?って思う時がありました。
タイトルと日本語訳
No. | タイトル | 日本語訳 |
1 | Nyana Wam | 私の息子[コサ語] |
2 | We Know What You Whisper | 私たちはあなたたちが何をささやいているか知っている |
3 | Sirens | セイレーン |
4 | Welcome Home | おかえりなさい |
5 | Lift Me Up | 私を抱き上げて |
6 | He Wasn’t There | 彼はそこにいなかった |
7 | Namor | ネイモア |
8 | They Want It, But No | 彼らはそれを望んでいるが、ダメだ |
9 | Árboles Bajo El Mar | 海中の植物[スペイン語] |
10 | Lost to the Depths | 深海に迷い込む |
小ネタ・解説
1.Nyana Wam 私の息子[コサ語]
この『Nyana Wam』は英語ではなく、コサ語で『私の息子』を意味しています。コサ語はワカンダの公用語になります。おそらくティ・チャラを指す曲でしょう。
また、今回のサントラでは他にもティ・チャラを指す言葉がありました。詳しくは今後の記事で紹介しています。
2.We Know What You Whisper 私たちはあなたたちが何をささやいているか知っている
ワカンダに対する評議会の場で、女王ラモンダが言ったセリフです。
評議会が開かれる前に、ワカンダ支援センターの支部が何者かに襲われました。これはおそらくフランスが画策したことだったのでしょう。
フランスやアメリカは表向きにはいい顔をしていますが、裏で何をしているか分かったものではない、そういった意味でラモンダはこのセリフを言ったのでしょう。
3.Sirens セイレーン
ネイモア率いるタロカン軍が、ヴィブラニウム探索船に音波攻撃をしかけていましたね。
ギリシャ神話に登場するセイレーンは美しい歌声で人を惑わします。この音波攻撃とセイレーンの歌声をかけているのでしょう。今、記事を書きながらこの曲を聴いているのですが、なんだか海に飛び込みたくなってきました…
4.Welcome Home おかえりなさい
このセリフは、評議会から帰還したラモンダに対してオコエが言いました。
前作『ブラックパンサー』でも、ティ・チャラに対してオコエが同じセリフを言っています。こういった前作をオマージュしたシーンがいくつかありましたね。
5.Lift Me Up 私を抱き上げて
この曲『Lift Me Up』は、エンディング曲『Lift Me Up』と同じタイトルですね。
エンディング曲『Lift Me Up』は、シンガーソングライターのリアーナの曲になります。
『Lift me up』というセリフがあったかは確認できていないので、また見直したいですね。
6.He Wasn’t There 彼はそこにいなかった
うろ覚えなのですが、ラモンダがシュリをドライブ連れていき、川のほとりで話をしていましたね。
そのときにシュリが「He wasn’t there.:兄はそこにいなかった」と言っていた気がします。
7.Namor ネイモア
今回のメインヴィランとなったネイモアの名前がそのまま曲名になっています。
劇中ではネイモアというのは敵が呼ぶ名前で、民はククルカンと呼ぶと言っていましたね。
8.They Want It, But No 彼らはそれを望んでいるが、ダメだ
おそらく『彼らネイモアたちはリリを引き渡すことを望んでいるが、それはダメだ』という意味だと思います。
カーチェイスのときに流れていたのがこの曲だと思います。この曲はBGMではなく、歌詞のある歌となっています。
前作『ブラックパンサー』でも韓国の釜山でティ・チャラとクロウがカーチェイスを繰り広げましたね。そのときもBGMではなく、歌が流れていました。こういったところでも、前作と今作の共通点を感じられて面白いですね。
9.Árboles Bajo El Mar 海中の植物[スペイン語]
ヴィブラニウムの成分で育った水中の植物を指しているのでしょう。ネイモアの祖先たちはこの植物を煎じて飲み、水中での生活に適応していきましたね。
そして、ネイモアの祖先たちはメキシコに住んでいましたね。メキシコの公用語はスペイン語です。なので、この曲のタイトルもネイモアに敬意を表してメキシコ語表記なのでしょう。
10.Lost to the Depths 深海に迷い込む
シュリがネイモアの海の王国タロカンに誘拐されましたね。
タロカンを見ることで、シュリはネイモアも自分と同じく民を思う存在であることを知りました。だからこそ、映画の最後で復讐に駆られたシュリはネイモアの民のことを思い、彼を殺すことをためらったのでしょう。そして、共存・和平の道を模索したいと思ったのでしょう。
おわり
曲のタイトルに英語だけでなく、ワカンダの公用語コサ語、そしてネイモアの祖先たちの公用語スペイン語が使われていました。そこから、陸のワカンダと海のタロカンを平等に扱っているのに気付けて嬉しかったです。
曲のタイトルが映画で使われていたセリフになっているのも、毎度のことながらいいですよね。また続きの記事を作っていく中で、色々な発見をしていきたいです。
今回は26曲中の1~10曲目までを解説しました。他の記事へのリンクはこちらです。
それでは、また次の記事で会いましょう!
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参照:Marvel Studios’ Black Panther: Wakanda Forever | Official Trailer
https://youtu.be/_Z3QKkl1WyM
(参照2022/11/12)
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