【MCU】映画『マイティ・ソー』の名シーン5選!【名言・名セリフ・英語解説】

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズのフェーズ1に当たる映画『マイティ・ソー』

今回はこの映画の名言と名シーンを紹介します。

セリフについては、元の英語・日本語字幕・日本語訳を紹介していきます。

 

映画『マイティ・ソー』より

1.「賢い王は決して好んで戦いなどしない」

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オーディン(アンソニー・ホプキンス)

A wise king never seeks out war.

字幕:賢い王は決して好んで戦いなどしない

訳 :賢い王は決して戦いを求めない

 

But he must always be ready for it.

字幕:だが 戦う覚悟はしておけ

訳 :しかし 常に戦いの準備をしておかなければならない

シーン:映画の冒頭、子供のソーとロキに父オーディンが『お前たちのいずれかが王になり、平和を守る役目を担うのだ』と話をしているシーンです。『王になり、怪物たちを倒す』と言うソーに対し、オーディンは戦いは好んでするものではないと、正しい王あり方について語ります。

 

英語の解説

副詞:never

意味:決して~ない

副詞:always

意味:いつも、常に

neverもalwaysも頻度を表す副詞で、文によって置かれる位置が決まっています。

be動詞の文:be動詞の後

一般動詞の文:一般動詞の前

助動詞の文:助動詞の後

 

1つ目のセリフではneverが一般動詞seekの前に、2つ目のセリフではalwaysが助動詞mustの後に置かれていますね。

A wise king never seeks out war.

訳:賢い王は決して戦いを求めない

But he must always be ready for it.

訳:しかし 常に戦いの準備をしておかなければならない

 

2.「もう一杯!」

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ソー(クリス・ヘムズワース)

This drink. I like it.

字幕:うまいな

訳 :この飲み物 俺は気に入った

 

Another!

字幕:もう一杯!

シーン:地球に追放され、病院から抜け出したソーがジェーンたちと再会し、カフェでお茶をしているシーンです。ソーはコーヒーが気に入ったようで、おかわりをもらうためにカップを床に叩きつけて『Another!:もう一杯!』と言います。

アスガルドではこれが当たり前の『おかわり』の文化なのでしょうか?ソーの豪快っぷりに周りも驚いていましたね。

 

英語の解説

代名詞:another

意味:もう1つ、もう1人

anotherは『他の不特定の1つ、1人』を表します。otherに冠詞anがついた『an+other』が元になっています。

『another, the other, others, the others』の違い

anotherといえば、the otherなどとの違いがややこしく迷いやすいと思います。それぞれ以下のような違いがあります。

another:他の不特定の1つ、1人

the other:他の特定の1つ、1人(残りの1つ、1人)

others:他の不特定のいくつか、何人か

the others:他の特定のいくつか、何人か(残りのいくつか、何人か)

 

3.「俺の命を奪い終わりにしろ」

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ソー

Brother, whatever I have done to wrong you, whatever I have done to lead you to do this, I am truly sorry.

字幕:弟よ お前には悪いことをした 俺のせいでこうなった 本当にすまない

訳 :弟よ 俺はお前に悪いことをした 俺はお前にこんなことをさせた 本当にすまない

 

But these people are innocents.

字幕:だが彼らに罪はない

訳 :しかし この人たちに罪はない

 

Taking their lives will gain you nothing.

字幕:命を奪っても得るものはないぞ

訳 :彼らの命を奪うことは お前に何も与えない

 

So take mine and end this.

字幕:俺の命を奪い終わりにしろ

訳 :だから 俺の命を奪い それで終わりにしろ

シーンロキが地球にデストロイヤーをけしかけ、街を襲っているシーンです。シフとウォーリアーズ・スリーが足止めをし、その間に力を失って戦えないソーは住民を避難させることになりますが、デストロイヤーの圧倒的な力の前にシフたちも追い詰められてしまいます。ソーは仲間たちや人々を守るために、デストロイヤーの向こう側にいるロキに『俺の命を奪い終わりにしろ』と言います。

今まで傲慢で自分勝手な性格だったソーが、自分を犠牲にして人々を守ろうとするという、1人のヒーローとして覚醒するシーンです。そして、ソーはハンマーにふさわしき者と認められ、力を取り戻し、デストロイヤーを撃退します。

 

英語の解説

lead O to do

意味:Oに~させる、Oを~するように導く

leadは『SVO+to不定詞』の形をとることができ、『Oに~させる』という意味を表します。※セリフでは不定詞句となっており、S(主語)はありません。

whatever I have done to lead you to do this

訳:俺はお前にこんなことをさせ

第4文型(SVOO)

動詞『gain:~を得る』を使って、第4文型の形が作られています。

Taking their lives will gain you nothing.

訳:彼らの命を奪うことは お前に何も与えない

S(主語):taking their lives(動名詞)

V(動詞):will gain

O1(目的語):you

O2(目的語):nothing

 

4.「ふさわしき者が ハンマーのパワーを授かるであろう」

映画『マイティ・ソー』 原題『Thor』 アベンジャーズ マーベル 映画『マイティ・ソー』 原題『Thor』 アベンジャーズ マーベル

オーディン

Whosoever holds this hammer, if he (should) be worthy, shall possess the power of Thor.

字幕:ふさわしき者が ハンマーの パワーを授かるであろう

訳 :このハンマーを持ちあげる者は誰でも その者がふさわしいならば ソーの力を授かるだろう

シーン:先ほどのシーンの続きです。これはオーディンのセリフでもありますが、ムジョルニア(ハンマー)に北欧古代文字で刻まれている言葉でもあります。

字幕は少し意訳されていて、大切なところが訳されていません。英文を訳してみると『shall possess the power of Thor:ソーの力を授かるだろう』とあります。

つまり、ムジョルニアを持ち上げることができた者は、雷神ソーの力を授かるということなのです。なので、エンドゲームでスティーブ/キャプテン・アメリカがムジョルニアを使った際に、雷の力も使えたというわけです。

アベンジャーズ エンドゲーム キャプテン・アメリカ マーベル

 

英語の解説

if節の挿入

if節が主語と動詞の間に挿入されています。並び替えてif節を前に持ってくると、文が少し分かりやすくなると思います。

元の文 :Whosoever holds this hammer, if he (should) be worthy, shall possess the power of Thor.

並び替え:If he (should) be worthy, whosoever holds this hammer shall possess of the power of Thor.

訳   :その者がふさわしいならば このハンマーを持ちあげる者は誰でも ソーの力を授かるだろう

複合関係代名詞:whosoever(whoever)

意味:~する人は誰でも

whosoeverはwhoeverの古語であり、またはwhoeverを強調したものとしても使えます。古代からあるハンマーなので、古語が使われていると考えるとしっくりきますね。

 

複合関係代名詞whoeverは名詞節を作る場合と、譲歩を表す副詞節を作る場合があります。今回は名詞節を作っています。

セリフでは『whosoever holds this hammer:このハンマーを持ちあげる者は誰でも』で1つの名詞節となり、文の主語として使われています。

If he (should) be worthy, whosoever holds this hammer shall possess the power of Thor.

訳:その者がふさわしいならば このハンマーを持ちあげる者は誰でも ソーの力を授かるだろう

 

5.「父上ほど よき王はいません」

映画『マイティ・ソー』 原題『Thor』 アベンジャーズ マーベル 映画『マイティ・ソー』 原題『Thor』 アベンジャーズ マーベル

オーディン

You’ll be a wise king.

字幕:よき王になれる

訳 :お前は賢い王になるだろう

 

ソー

There will never be a wiser king than you. Or a better father.

字幕:父上ほど よき王はいません よき父親も

訳 :あなたより賢い王はいません よい父親も

 

I have much to learn. I know that now.

字幕:私にはまだ学ぶことが多い 今なら分かる

訳 :私には学ぶべき多くのことがあります 今はそれが分かります

シーン映画の最後、ロキとの決着がつき、オーディンはソーが王に相応しいと認めます。しかし、ソーは自分はまだ学ぶべきことが多いからと、王になることを思い直します。

最初は王になることばかりを考えて自分勝手に振舞っていたソーですが、地球でジェーンたちと出会い、一連の出来事を経て成長したことがうかがえますね。

 

英語の解説

形容詞:wise

意味:賢い

原級-比較級-最上級:wise – wiser – wisest

形容詞:good

意味:よい

原級-比較級-最上級:good – better – best

どちらもセリフでは比較級で使われています。goodの比較級はbetterと不規則変化するので注意しましょう。

There will never be a wiser king than you. Or a better father.

訳:あなたより賢い王はいません よい父親も

不定詞(形容詞的用法)

不定詞句:to learn

意味:学ぶべき

不定詞句『to learn』が直前の代名詞『much』を修飾しています。

I have much to learn.

訳:私には学ぶべき多くのことがあります

 

最後に

映画『マイティ・ソー』 原題『Thor』 アベンジャーズ マーベル

映画『マイティ・ソー』の名言・名シーンをまとめました。まだまだ名言はあるのでまた記事を作っていきたいですね。

 

またMCUの名言を紹介していきたいと思います。

 

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参照:マイティ・ソー

参照:アベンジャーズ/エンドゲーム

https://disneyplus.disney.co.jp/

(参照2023/07/07)

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