【アナと雪の女王:Let It Go】英語の歌詞を1つ1つ文法解説・Part2【和訳&文法解説】

【アナと雪の女王:Let It Go】英語の歌詞を1つ1つ文法解説・Part2【和訳&文法解説】

映画『アナと雪の女王』(2013年)より

原題『Frozen』

 

挿入歌『Let It Go』の歌詞を1つ1つ文法解説していきたいと思います。

 

エルサがアレンデール王国から追われ、雪山で1人になります。そのときに流れた挿入歌です。

英語の歌詞、日本語字幕版の歌詞、日本語吹替版の歌詞(『邦題:ありのままで』の歌詞)、英語の歌詞の和訳を比較し、文法の解説をしていきます。

曲・歌詞の意味を知ることで、映画の理解がより深まると思います。一緒に楽しく英語を学んでいきましょう。

 

こちらの記事はPart2になります。以前の記事はこちらからご覧ください。

 

挿入歌『Let It Go』の歌詞を和訳

歌詞の比較 1

映画『アナと雪の女王』(2013年)より 原題『Frozen』 英語 英語解説 名言 英語学習 let it go 歌詞 和訳 文法

The wind is howling like this swirling storm inside

字幕:風がうなる 心の嵐のように

吹替:風が心にささやくの

訳 :風が吹き荒れる まるで 心の中で渦巻く嵐のように

 

英語の解説

単語の解説

wind:名詞

意味:風

howl:動詞

意味:吠える、風が荒れ狂っている

歌詞では進行形(be howling)になっています。

like:副詞・前置詞

意味:~のように、~のような

歌詞では前置詞が使われています。

swirl:動詞

意味:渦巻く

歌詞では分詞(swirling)として使われています。

storm:名詞

意味:嵐、暴風雨

inside:副詞

意味:内側で

 

前置詞句 like this swirling storm inside

意味:まるで 中で渦巻く嵐のように

『前置詞like+名詞』の形をとって『まるで~のように』となります。

 

The wind is howling like this swirling storm inside

訳:風が吹き荒れる まるで 心の中で渦巻く嵐のように

insideは『内側』という意味を持っており、ここではエルサの『心の中』を表現しているのだと思います。

自然現象と心情描写を比較していますね。目の前に広がる世界で実際に風が吹いている様と、エルサの心の中を対比しているのがいいですね。

 

歌詞の比較 2

映画『アナと雪の女王』(2013年)より 原題『Frozen』 英語 英語解説 名言 英語学習 let it go 歌詞 和訳 文法

Couldn’t keep it in

字幕:私の苦しみを

吹替:このままじゃ ダメなんだと

訳 :私はそれを心のうちに留めることができなかった

 

Heaven knows (that) I tried

字幕:天だけが知っている

吹替:(同上)

訳 :神のみぞ 私が頑張ったことを知っている

 

英語の解説

単語の解説

couldn’t:助動詞

canの過去形could+notの短縮形

keep:動詞

意味:保つ、抑える、そのままにする

Heaven:名詞

意味:天国、楽園

know:動詞

意味:知っている、わかっている

try:動詞

意味:試みる、努力する

歌詞では過去形(tried)になっています。『y』を『i』にして『-ed』を付ける形なので注意しましょう。

 

keep O in

意味:抑える、中に留める、秘密にする

(I) Couldn’t keep it in

訳:私はそれを心のうちに留めることができなかった(秘密にできなかった)

代名詞『it:それ』は『The wind:風』を指しており、それはエルサの魔法のことだとも考えられます。

エルサはこれまで自分の魔法を心のうちにひた隠しにしてきました。しかし、大切な戴冠式の日に力が暴走して国民に知れ渡ってしまいます。

そんなエルサの苦悩が感じられる歌詞になっていますね。

 

Heaven knows

意味:神のみぞ知る、神だけは知っている

Heaven knows (that) I tried

訳:神だけは私が努力したことを知っている

エルサの魔法のことは本人とエルサの両親だけが知っていました。しかし、両親は海難事故で亡くなってしまいます。

結果、エルサは魔法の苦しみを誰にも打ち明けられなくなっていたのです。

この歌詞についての考察は最後に載せておくので、そちらも読んでみてください。

 

最後に

映画『アナと雪の女王』(2013年)より 原題『Frozen』 英語 英語解説 名言 英語学習 let it go 歌詞 和訳 文法

いかがでしたでしょうか。挿入歌『Let It Go』の解説になりました。

Couldn’t keep it in Heaven knows (that) I tried

字幕:私の苦しみを 天だけが知っている

吹替:このままじゃ ダメなんだと

訳 :私はそれを心のうちに留めることができなかった 神だけは私が努力したことを知っている

『Heaven knows I tried』がいいですね。この意味を考えていたら感動してしまいました。

自分の悩みを打ち明けられる唯一の存在である両親を亡くし、辛かった日々。そんな苦悩の日々を努力して乗り越えようとしてきたことを天だけは、神様だけは知っているのです。

いい歌詞ですよね。この後の歌詞を見ると分かるのですが、エルサは今までの『悩む生き方』から『自由な生き方』へと変わっていきます。その思いの先駆けになっているように感じました。

歌詞を訳していなかったら気付きませんでしたね。

 

映画『アナと雪の女王』はけっこう好きな作品で、特にエルサの強さに惹かれました。今回、歌詞を訳したことでよりエルサの魅力に気付けました。

英語の勉強をしていて楽しい瞬間ですね。個人的にかなり興奮しました。この調子で『Let It Go』を訳していきたいと思います。

あまり言及はしていませんでしたが、英語版と日本語版では歌詞が大きく違うのもまた面白いですね。

 

今回この記事を作ろうと思ったのは、この歌『Let It Go』を歌いたいと思ったからです。歌ううえで、しっかりと文法を理解してから歌いたいと思ったので記事にしました。

同じようにしっかりと文法を理解して歌いたい人の参考になったらと思います。

 

また続きの歌詞も解説していきたいと思います。

これまでディズニー映画の挿入歌を訳したことがなかったので、新鮮味があって楽しいです。いつもはマーベル、MCUの曲を中心に解説しています。特に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の曲が好きなので、そればかり解説していました。今後はディズニーの曲も扱っていきたいです。

また次の記事で会いましょう。

 

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参照:アナと雪の女王

https://disneyplus.disney.co.jp/

(参照2023/10/10)

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