映画『アナと雪の女王』(2013年)より
原題『Frozen』
映画『アナと雪の女王』から、オラフの名言の1つ「アナのためなら溶けてもいいよ」の英語を解説します。
先に言ってしまうと、英語には『アナ』という名前は含まれていません。しかし、ちゃんと「アナのためなら溶けてもいいよ」という意味になります。英語を読むと『なるほど!そういう意味か!』と納得できると思います。
英語の表現は少し難しく、高校範囲レベルのものになります。
映画『アナと雪の女王』
『アナのためなら溶けてもいいよ』
オラフ
Some people are worth melting for.
吹替:アナのためなら 溶けてもいいよ
字幕:アナのためなら 溶けてもいい
訳 :人の中には 溶けるに値する人もいる
英語の解説
訳し方
セリフの「Some people are worth melting for.」を直訳してみると「何人かの人は その人たちのために溶ける価値がある」となります。
これだとちょっと分かりにくいですよね。この英文は書き換えることができるので、書き換えてから訳してみると分かりやすくなると思います。
セリフ :Some people are worth melting for.
書き換え:It is worthwhile to melt for some people.
訳 :何人かの人々のために溶けることは価値のあることだ
日本語訳の『アナのためなら』とは?
ステップ1
『some people:何人かの人々』は『自分にとっての大切な人』だとオラフは考えているのでしょう。
なので、『some people』は『数いる人のなかでも大切な人』だと捉えられます。
ステップ2
『大切な人のために溶けることは価値のあることだ』は『大切な人のためなら溶けたっていい』と解釈できます。
オラフは『大切な人=アナ』と考えているので「アナのためなら溶けてもいいよ」と言ったのです。
熟語:be worth doing
意味:~する価値がある
『S is worth doing』の形で『Sは~する価値がある』と訳せます。
ポイントは、動名詞部分『doing』の目的語が主語(S)であるという点です。
「Some people are worth melting for.」の動名詞部分である『melting for』には目的語がないですね。この目的語が主語『Some people』であるということです。
『melting for some people:人のために溶ける』と解釈しましょう。
最後に
オラフの名言『アナのためなら溶けてもいいよ』の英語解説になりました。
Some people are worth melting for.
吹替:アナのためなら 溶けてもいいよ
訳 :人の中には 溶けるに値する人もいる
英語では直接『アナ』とは言っていませんが、『Some people』がアナを指していると分かれば、この吹替になったのも分かると思います。
英語は英語でいい言い方だと思います。あえて間接的に言うことによって思考を促すというのでしょうか。『僕の伝えたいことに気付いてほしい』というオラフの思いが詰まっているように感じます。このセリフの前にオラフは『アナって愛ってものが分かってないね』と言っているので、愛がどんなものかアナに気付いてほしいのだと思います。それで、『Some people』を使っていると考えるとしっくりきます。
この記事を読んで、英語って楽しい!英語の勉強をしたくなった!って感じてもらえたら嬉しいです。
では、また英語解説の記事で会いましょう。
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参照:アナと雪の女王
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2022/11/09)
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