第730回.マーベル映画のセリフで『不定詞の副詞的用法』を解説
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)より
原題『Avengers: Age of Ultron』
問題
ウルトロン(ジェームズ・スペイダー)
The most versatile substance on the planet,
字幕:(ヴィブラニウムは)万能物質で
吹替:地球上で最も用途が広い物質だ
訳 :地球上で最も万能な物質だ
and they used it __ a Frisbee.
字幕:キャプテンの盾に使われてる
吹替:それでフリスビーを作るとは
訳 :奴らはそれをフリスビーを作るのに使った
__に入るのはどれでしょう?
①make
②to make
③making
映画のシーン
映画:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
シーン:ウルトロンがチョ博士を洗脳し、ヴィブラニウムを用いて人口生体ボディを作ろうとしているシーンです。ウルトロンがヴィブラニウムについて説明する際に『キャプテンの盾』を皮肉って『フリスビー』と言っています。
キャップがいつも盾を投げて攻撃しているからでしょう。AIなのにこういう皮肉を言うあたりが、ウルトロンらしくていいですよね。
日本語字幕ではそれが訳されていないのがちょっと残念ですね。ちなみに吹替ではちゃんと『フリスビー』と言っていました。
答え
正解は②to makeです!
ウルトロン
and they used it to make a Frisbee.
字幕:キャプテンの盾に使われてる
吹替:それでフリスビーを作るとは
訳 :奴らはそれをフリスビーを作るのに使った
詳しい英語の解説
不定詞(副詞的用法)
不定詞句:to make a Frisbee
意味:フリスビーを作るために
不定詞の副詞的用法は『~するために』という目的や、『~して』という原因・理由などを表します。
セリフでは『to make a Frisbee:フリスビーを作るために』という目的を表しており、動詞usedを修飾しています。
they used it to make a Frisbee.
訳:奴らはそれをフリスビーを作るのに使った
単語の解説
形容詞:versatile
意味:用途の広い、多目的な、万能な
セリフでは最上級『the most versatile』になっています。
名詞:substance
意味:物質
最後に
今回はここまでです。ウルトロンはAIなのにこういった皮肉を言ったりするあたりが、妙に人間味があって好きです。
不定詞は基本用法として名詞・副詞・形容詞の3つがあります。不定詞を使った構文などもありますが、まずは基本の3用法から押さえていきましょう。
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参照:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
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(参照2023/10/12)
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