第841回.マーベル映画のセリフで『関係副詞』を解説
映画『アイアンマン』(2008年)より
原題『Iron Man』
問題
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
This is __ I don’t want to be!
字幕:方向が違う
訳 :ここは私がいたくない場所だ
__に入るのはどれでしょう?
①when
②which
③where
④that
映画のシーン
映画:アイアンマン
シーン:トニーがアイアンマン・マーク2を設計し始め、その飛行テストをしているシーンです。なんとか飛行することには成功しましたが、まだ制御がうまくいっておらず、あらぬ方向へと行ってしまいます。
答え
正解は③whereです!
トニー・スターク / アイアンマン
This is where I don’t want to be!
字幕:方向が違う
訳 :ここは私がいたくない場所だ
詳しい英語の解説
関係副詞:where
意味:そこで~する(場所を表す)
関係副詞whereは先行詞が場所を表す語のときに使います。『その場所で~する』という意味の節を作り、その節の中で副詞の働きをします。
またwhereは先行詞なしで『~する場所』という意味の名詞節を導くこともできます。この場合は『where=the place where』となっていると考えましょう。
セリフでは先行詞なしで使われています。
This is where I don’t want to be!
訳:ここは私がいたくない場所だ
分かりやすくするために、主節の英文と関係詞節の英文に分けると以下のようになります。
主節:This is the place.(ここはその場所だ)
関係詞節:I don’t want to be there.(私はそこにいたくない)
『the place=there』が共通した語となっています。関係詞節のthereが場所を表す副詞なので、関係副詞whereに置き換わります。
書き換え
今回のセリフは先行詞『the place』を使って書き換えることもできます。
This is where I don’t want to be!
This is the place where I don’t want to be!
また、この文の関係副詞whereを関係代名詞whichを使って『前置詞+which』に書き換えることもできます。
This is the place where I don’t want to be!
This is the place in which I don’t want to be!
最後に
今回はここまでです。今でこそアイアンマンは普通に飛んでいますが、最初の頃はトニーが試行錯誤を繰り返していたのだと考えると、トニーの努力が感じられていいですね。
関係詞は品詞を理解していないとなかなか難しい単元だと思います。普段から品詞の意識を心がけるようにしましょう。また今回のセリフのように先行詞が省略されるパターンもあるので気を付けましょう。
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(参照2024/03/15)
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