第1001回.マーベル映画のセリフで『関係代名詞の目的格』を解説
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)より
原題『Guardians of the Galaxy』
問題
ピーター・クイル / スター・ロード(クリス・プラット)
There’s another name you might know ① me ② .
字幕:別の名前もある
訳 :あんたが俺を知っているかもしれない別の名前がある
『by』が入るのは①、②のどちらの位置でしょう?
映画のシーン
映画:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
シーン:オープニングの直後、スター・ロードが惑星モラグでオーブを盗み出そうとしたところ、同じくオーブを狙うロナンの部下コラスとはちあわせてしまいます。その際に意気込んで『スター・ロードだ 伝説のアウトロー』と名乗りますが、全く知られていないようでした。
答え
正解は②の位置です!
ピーター・クイル / スター・ロード
There’s another name (that) you might know me by.
字幕:別の名前もある
訳 :あんたが俺を知っているかもしれない別の名前がある
詳しい英語の解説
関係代名詞(目的格)
関係代名詞節:(that) you might know me by
意味:あなたが私を知っているかもしれない
関係代名詞節『(that) you might know me by』が先行詞の『another name』を修飾しています。
関係代名詞の目的格thatは省略することができ、セリフでも省略されています。
There’s another name (that) you might know me by.
訳:あんたが俺を知っているかもしれない別の名前がある
主節と関係代名詞節の英文を元に戻すと、それぞれ以下のような文になります。
主節:There’s another name.
訳:別の名前がある
関係代名詞節:you might know me by it.
訳:あなたが私をその名前で知っているかもしれない
主節の『another name』と関係代名詞節の『it』が共通した語となっています。
関係代名詞節のitは前置詞byの目的語であり、これが関係代名詞thatと置き換わったため、文が前置詞byで終わる形になっていたのです。
there is[are] ~
意味:~がある、~がいる
『there+be動詞』の後に存在している人や物(名詞)を置きます。be動詞は後に続く名詞が単数か複数かによって変わります。
セリフでは『another name』が置かれています。単数なのでbe動詞はisが使われています。(セリフでは短縮形『there’s=there is』になっています。)
There’s another name (that) you might know me by.
訳:あんたが俺を知っているかもしれない別の名前がある
単語・熟語の解説
熟語:know someone by name
意味:名前で(人を)知っている
形容詞:another
意味:もう1つの、別の
助動詞:might
意味:~かもしれない
最後に
今回はここまでです。自分から別名を名乗って、しかも相手にされてないのがスター・ロードらしいですよね。でもここで名乗っていたおかげなのか、コラスにはスター・ロードという名前を覚えられていました。詳しくはこちらの記事でまとめています。
関係代名詞の目的格を用いた場合は動詞や前置詞の目的語が関係代名詞に置き換わるので、本来の位置にいなくなってしまいます。しかも関係代名詞thatは省略されることが多いので気を付けましょう。
ディズニープラスで配信中!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』はディズニープラスで配信中です。
タグを使って好きな記事を読もう!
英語表現や映画、キャラクターごとにタグを作っています。興味のあるタグで色々な記事を読んでもらえると嬉しいです。
他の問題にも挑戦しよう!
他の『マーベル英語検定』の記事のリンクはこちら
X(旧Twitter)でのポスト(ツイート)はこちら
ハッシュタグ #マーベル英語検定 で日々問題を出題しています!
X(旧Twitter)のアカウントはこちら
マーベル英語検定を日々更新しています。フォローよろしくお願いします!
過去の作品はこちら
前回の記事はこちら
参照:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2024/10/07)
コメントを書く