映画『ブラック・ウィドウ』が、7月8日(木)映画館で公開、そして、7月9日(金)ディズニープラス プレミア アクセス公開予定です。
主人公のブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)の過去が明かされる!
ブラック・ウィドウは映画『アイアンマン2』で初登場し、まさに一匹オオカミでした。映画『アベンジャーズ』ではホークアイ(ジェレミー・レナー)には心を許している描写もありました。その彼女がアベンジャーズとして活動していくうちに生き方が変わっていきます。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』では自らの命を差し出して、ソウルストーンを託すようにもなりました。このシーンに涙した人は多いでしょう。また、このエンドゲームの劇中には、彼女の心境の変化をよく表しているシーンがあります。
この記事では、そのブラック・ウィドウの心境の変化を表したシーンを紹介していきます。さらに今回のシーンは英語のセリフを見ると、日本語からは分からない彼女の思いがよく分かります。なので、日本語字幕ではなく、英語を見てほしいです。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』より
ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ
I used to have nothing.
字幕:私は何もなかった
訳 :私は以前何もなかった でも今は違う
And then I got this. This job. This family.
字幕:でも やっと手に入れた この仕事と この家族を
訳 :そう 手に入れたの この仕事 この家族を
And I was better because of it.
字幕:おかげで マシになれた
訳 :そして それのおかげで良くなった
シーン:映画の序盤、アントマンが量子世界から戻ってきて、アベンジャーズ本部を訪れる前。
ブラック・ウィドウが友人であるキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)と会話をしているシーンです。
こういった話をブラック・ウィドウがするのは珍しく感じます。その話し相手はキャプテン・アメリカです。この2人の間に絆があることが伝わってきますね。
このセリフの中で特に注目して欲しいのはココです。
I used to have nothing.
字幕:私は何もなかった
訳 :私は以前何もなかった でも今は違う(今は多くの物を持っている)
日本語字幕は『私には何もなかった』となっています。もちろんこの字幕でもいいのですが、この英熟語『used to』の意味を知っておくと、さらにブラック・ウィドウの気持ちが分かります。
英語の解説
熟語 used to
意味:①以前はよく~した、②昔は~だったが、今は違う
この①『以前はよく~した』で覚えている人が多いと思います。ですが、②『昔は~だったが、今は違う』こちらで覚えることをお勧めします。
この『used to』は今と昔を比較しています。『今は昔と違うんだ』というニュアンスが込められています。なので、ブラック・ウィドウが『used to』を言ったことから、より彼女がアベンジャーズになり仲間と共に戦っていく過程で成長し、変化していったことが分かるのです。
used toとwouldの違い
used to:昔は~だったが、今は違う
今と昔の違いを比較している。
would:よく~したものだ (今もしてる)
今に着眼点は置いてはおらず、wouldの場合は今もそのことをしているとも捉えられる。
最後に
いかがでしたでしょうか、ブラック・ウィドウがwouldではなく、used toを使って『今と昔の自分は違う』ということを表現していました。
日本語からも彼女が変化していることは伝わってきますが、英文を読むとより今と昔の違いが表れていますね!このシーンはぜひ英文を知ってほしいシーンでした。
個人的には、こういった自分の話、自分語りをブラック・ウィドウがキャプテン・アメリカに話しているという点がまたグッときます。彼女のキャップへの信頼が感じられてすごくいいシーンです。
映画『ブラック・ウィドウ』楽しみですね!
Twitterはこちら
記事の更新などのを告知をしています。フォローをよろしくお願いします。
YouTubeのチャンネルはこちら
マーベルやスターウォーズの英語を解説しています。チャンネル登録をよろしくお願いします。
おススメの記事
【映画ブラック・ウィドウ】最新予告を日本語訳!敵の組織は2つ?【解説・考察】
【マーベル映画】たびたび登場するブダペストとは?【新作ブラック・ウィドウにも登場】
【ブラック・ウィドウ/ハルク/ホークアイ】ヒーローの最初のセリフは何?【MCU】その2
DVD・BD:アベンジャーズ/エンドゲーム
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2021/07/05)
コメントを書く