映画『ブラック・ウィドウ』より
原題『BLACK WIDOW』(2020年)
ブラック・ウィドウの予告が新たに公開されましたが、日本語版が無かったので、英語を日本語訳をしました。場面の解説と、考察をしていきます。日本語訳をすると、今回の映画では敵の組織は2つのようですね。今回、初登場する、ヴィランのタスクマスターが1人ではない。と思わせられるセリフもありましたこちらは次回の後半の記事で詳しく解説します。早速、日本語訳を見ていきましょう。
予告『ブラック・ウィドウ』の字幕と日本語訳
時系列は?
記事を読む前に、この映画『ブラック・ウィドウ』の時系列は、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後の時系列で、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の前に当たります。
ブラック・ウィドウとエレーナの再会
エレーナのセリフ
Natasha, my sister.
ナターシャ、私の姉
今までの予告に登場した、ブラック・ウィドウの仲間は予告の冒頭で合流するエレーナと、メリーナ、レッドガーディアンです。
エレーナはナターシャのことを姉の様に思っているのでしょうか。しかし、以前の予告ではブラック・ウィドウのナターシャとエレーナが戦っているシーンもありましたね。
エレーナのセリフ
After all this time. What brings you home?
今になって、なんで戻ってきたの?
『After all this time』の『今になって、今頃になって』という言葉から、何かしらの事態が起きており、なぜ今頃になって、遅いではないか。と言った意味があるのではないかと考えられますね。エレーナとしてはもっと早くに助けに来てほしかった・合流したかったのかもしれません。
この映画では“新たなウィドウ”を終わらせる。ナターシャのようなスパイが生まれないよう、ナターシャたちが行動を起こすような映画にも見えます。エレーナは既にそういった壊滅させる行動を単独、あるいは誰かと共に、とっていたのかもしれませんね。
英語の解説
after all this time:今頃、今になって
What brings you home.:何があなたを戻ってこさせたの?
『何が』の部分を『なぜ』と訳しています。英語でwhatを使い、『何がそうさせた』=『なぜそうした』と解釈することが多々あります。
スワット(S.W.A.T)に追われるブラック・ウィドウ達
スワットがブラック・ウィドウの元に駆けつけているのがわかりますね。そして、彼女たちがいる部屋のドアを蹴り、突入しているシーンがありました。この映画の時系列は、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の後と言うことになるので、スワットを率いたロス長官がブラック・ウィドウを追っているのかもしれませんね。ロス長官は映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の時にファルコンやアントマン達を海に浮かぶラフト刑務所に投獄させていましたね。
ロス長官は前の予告に登場していました。
ロス長官は、映画『インクレディブル・ハルク』から登場しているキャラクターで、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、アベンジャーズにソコヴィア協定への署名を求めていましたね。そして、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではトニーの葬儀に顔を出していました。意外と古参のキャラクターですね。
ブラック・ウィドウ/ナターシャのセリフ
I’m on the run.
逃亡中の身なの。
『on the run』の意味は、『急いで・走って』と言った意味もありますが、『逃走中・姿をくらます』といったいみもあります。おそらく、ロス将軍のスワットから逃げていることを指しているのではないだろうか。
屋根の上にいるスナイパー、風貌からスワットではなさそうですね。スワット以外の人物、組織からもブラック・ウィドウは狙われているようですね。おそらくこの女性は、他の”ウィドウ”なのでしょう。エレーナはブラック・ウィドウとバイクに乗って一緒に逃走するシーンもあるので、仲間になるような描写もありますが、以前の予告では戦っているシーンも見られました。ブラック・ウィドウとエレーナは一体どういった関係なのだろうか、敵か味方か。
ブラック・ウィドウ/ナターシャのセリフ
I was trying to do something good.
良いことをしようと思ったの
Be more than just a trained killer.
暗殺者じゃない何かになろうと
『良いことをしようと思った』というセリフを聞くと、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のナターシャとキャプテンの会話のシーンを思い出します。そのシーンでは、ナターシャが暗殺者として生きてきたが、仲間を手に入れたことを嬉しく感じていることをキャプテンに伝えていました。アベンジャーズとして活動をし、アイアンマンやキャプテンたち、恋心をいだいたハルクたちと出会ったことで彼女が変わっていったのが伝わってきます。
英語の解説
・代名詞somthingと形容詞
somethingに形容詞を使う場合は、somethingの後ろに付けます
正しい:something good 正しいこと
間違い:good something
詳しくはこの記事で解説
・分詞
分詞のtrainedがa killerを修飾して、『a trained killer』『訓練された暗殺者』と言う意味を作っています。
分詞は中学で習いますが、いろんな場面で使うので慣れたい表現ですね。
エレーナのセリフ
You’re fooling yourself.
自分をそう信じ込ませてるだけでしょ。
エレーナが『良いことをしようと思った』というナターシャを否定していることから、ナターシャの過去を知っている人物であることがうかがえますね。映画でこのエレーナを通してナターシャの過去を知ることができるのだろうか。単独映画が無かった初期アベンジャーズの1人なので、過去がどうだったのかは知りたいですね。
英語の解説
fool yourself:自分自身を信じ込ませる
原文では、現在進行形になっていますね。
新たな敵に追われるブラック・ウィドウ
天井を突き破ってきた集団に襲われるブラックウィドウ達、おそらく新たなウィドウなのでしょう。ヘルメットを付けてないので、スワットでは無いのでしょう。右手に写る人物が金髪で髪が長く見えるので女性の様に見えますね。
エレーナのセリフ
We are still both trained killers.
私たちはまだ暗殺者なのよ。
ブラック・ウィドウは暗殺者ではない何かに、変わろうとしていますが、エレーナはそんな彼女を否定します。
『自分たちは暗殺者でしかない』と、今の暗殺者の自分を受け入れているようですね。
『良いことをしようと思った』というナターシャを否定していることから、ナターシャの過去を知っている人物であることがうかがえますね。映画でこのエレーナを通してナターシャの過去を知ることができるのだろうか。単独映画が無かった初期アベンジャーズの1人なので、過去がどうだったのかも今作で深堀して欲しい。
最後に
1つの記事にすると長いので一度ここで区切って続きは後半の記事で、後半の記事ではタスクマスターのシーンを考察・解説していこうと思います。アベンジャーズのキャラクターの中でも大きく成長したキャラクターの1人のブラック・ウィドウの単独映画の公開が待ち遠しいですね。
この記事が、読んでいただく方々の英語への興味や関心に繋がったり、英語が楽しく感じるキッカケになってほしいと思い、記事を書きました。
今後もこの気持ちで、英文を読み取ることでわかる心境や、心に響くかっこいい名言を探し紹介し、更に英語の勉強にもなるよう解説していきたいと思います。
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