【映画ブラック・ウィドウ】『ケージで生まれたネズミは 車を回し続ける』名言と名シーン!【英語解説】
映画『ブラック・ウィドウ』にはいくつもの心に響く名言と名シーンがありました。
この記事ではそれらの中で、心に響いたシーンを紹介します。
おそらく多くの方が『痛みは人を強くする』が印象的だったと思いますが、今回紹介するセリフはそのシーンの前になります。
セリフ自体がすごく良いのもあるのですが、英語が結構長くて、色んな表現が入っているのが勉強になり、面白いです。
映画『ブラック・ウィドウ』の名言・名シーン
1.ケージで生まれたネズミは 車を回し続ける(メリーナ・ヴォストコフ / ブラック・ウィドウの母)
ブラック・ウィドウ / ナターシャ・ロマノフ
Why (are) you doing this?
字幕:なぜ続けているの?
訳 :なぜこんなことをしているの?
メリーナ・ヴォストコフ(ブラック・ウィドウの母)
Why does a mouse born in a cage run on that little wheel?
字幕:ケージで生まれたネズミは 車を回し続ける
訳 :ケージで生まれたネズミは なぜ小さな車輪を走り続けるの?
シーン:ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)が、母役だったメリーナ・ヴォストコフ(レイチェル・ワイズ)とオハイオでの子供の頃の生活の話をする。メリーナは口ではレッドールームを優先して人生を生きているように感じますが、自宅の棚にはブラック・ウィドウが子供の頃に大切にしていた写真のアルバムが保管してある。
メリーナが、娘ナターシャの子供の頃の思い出を大切にしているように感じたブラック・ウィドウが、『なぜレッドルームの活動を続けているの?』と問いたときのやり取りが今回のシーンです。
英語の解説
長く見えるこの英文も、分詞の過去分詞の表現を使って主語を長くしているだけでブロックに分けて訳してみると簡単です。
・S(主語) V(動詞) で分ける
Why does a mouse born in a cage run on that little wheel?
主語:a mouse born in a cage
動詞:run
bornも動詞ですね。しかしこのbornは動詞の過去分詞で分詞になります。なのでこの文の動詞ではありません。
・分詞の過去分詞 形容詞的用法
意味:~された
a mouse born in a cage
ケージで生まれた ネズミ
分詞部分:born in a cage
意味:ケージで生まれた
『be born』は『生まれた』と訳しましょう。
動詞born(生む、出産する)の活用
bear-bore-born
分詞の現在分詞(ing形)の場合は、意味は『~している』になります。
・熟語(句動詞) run on
意味:走り続ける、続ける
前置詞onに『続く』というイメージがあります。
例)『on sale』『発売が続く=発売中』
最後に
母のメリーナが、自分のことを『ケージで生まれたマウス』とたとえ、さらに『車(車輪)を回し続ける』という、そこには自分の意思はない、目前にある車輪を回し続けるだけの存在なのだと、自分のことを卑下している。
このように、自分はただのレッドルームのスパイ、ブラック・ウィドウであると口では言いつつも、ナターシャが幼かったときの家族の写真・アルバムを大切にしている。口と行動が一致していない。印象に残るシーンであり、セリフでしたね。
余談ですが、モルモットって比喩もあると思いましたが、車輪を回すとなればネズミなのかもしれませんね。ネズミと言えば、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアントマンが量子世界から復帰をしたときにいたネズミを思い出しちゃいますね。
映画『ブラック・ウィドウ』にはまだまだたくさん名言があるので、またまとめたいと思います!
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参照:ブラック・ウィドウ
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2020/07/22)
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