MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズのフェーズ4に当たる映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
今回はこの映画の名言と名シーンを紹介します。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』は、マルチバースから歴代のヴィランやスパイダーマンたちがやってくるので、過去作をオマージュした名言なども多いです。
そのため、どうしても名言・名シーンの数が多くなってしまい絞り込むのが難しくなってしまいます。なので、今回はMCUの次元のキャラクターのセリフに焦点を当ててまとめていきます。
他の次元のキャラクターたちについては、また別の記事でまとめていきたいと思います。
セリフについては、日本語字幕・元の英語・日本語訳を紹介していきます。
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』より
1.「期待しなければ そこまで失望しない」
ミシェル・ジョーンズ(MJ)(ゼンデイヤ)
If you expect disappointment, then you can never really get disappointed.
字幕:期待しなければ そこまで失望しない
訳 :あなたが失望を予期していれば 本当に失望させられることはない
シーン:スパイダーマンの正体がバラされてしまった後、ピーター、MJ、ネッドの3人で屋上で今後の進路について話しているシーン。不安な様子なピーターに対して、MJが『期待しなければ そこまで失望しない』と言います。この後もMJは何度かこの言葉を口にします。
悪い結果が出てもいいように心構えをしているのでしょう。素直じゃなくて、ちょっとひねくれている感じがなんともMJらしいですね。
『期待しなければ そこまで失望しない』というセリフは、映画の最後にも登場しましたね。ピーターの記憶を失ったMJのもとに現れたピーターが、MJがそのセリフを言おうとしたときにさえぎりました。
ミシェル・ジョーンズ(MJ)
I kind of expect disappointment.
字幕:期待しなければ
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トム・ホランド)
‘Cause then you’d never actually be disappointed.
字幕:失望しない だろ?
MJが自分が言おうとしていた口癖を、初めて会う人物であるピーターに言われて、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたのが印象的でしたね。
英語の解説
形容詞:disappointed
意味:失望した(失望させられた)
『-ed』の形になっている形容詞は『~される側』だと考えましょう。主に人が主語の場合はこちらを使うことが多いです。
形容詞:disappointing
意味:失望させる
『-ing』の形になっている形容詞は『~させる側』だと考えましょう。主に物が主語の場合はこちらを使うことが多いです。
2.「魔術より強いのは… 数学」
ピーター・パーカー / スパイダーマン
You know what’s cooler than magic?
字幕:魔術より強いのは…
訳 :魔術よりもかっこいいものを知ってる?
Math.
字幕:数学
シーン:ピーターはマルチバースから来たヴィランたちをこのまま送り返すと死んでしまうことを知り、なんとか彼らを救う方法を探すため、呪文が入った箱(マッキナ・ディ・カダヴァス)をストレンジから奪って逃走しようとします。
ストレンジはミラー・ディメンション内で箱を取り返そうとしますが、ピーターは空間内で地形がアルキメデスの螺旋になっていることに目を付け、数学の力を利用してストレンジをウェブで拘束します。
ピーターが理系で頭がいいという点が生かされていますね。数学が苦手な人には、ぜひこのセリフを知って数学を好きになってもらいたいです。
英語の解説
比較級と最上級
形容詞・副詞の語尾に『-er』を付けることで『より~だ』という比較級を、『-est』を付けることで『最も~だ』という最上級を作れます。
セリフでは比較対象を表す接続詞thanがあるため、形容詞coolが比較級coolerになっています。
形容詞:cool
意味:かっこいい
原級-比較級-最上級:cool – cooler – coolest
3.「大いなる力には 大いなる責任が伴う」
メイ・パーカー(マリサ・トメイ)
You have a gift. you have power.
字幕:あなたには才能がある 力がある
And with great power, there must also come great responsibility.
字幕:そして 大いなる力には 大いなる責任が伴う
訳 :そして 大いなる力には 大いなる責任が伴うに違いない
シーン:グリーン・ゴブリンの攻撃を受け、メイおばさんは重傷を負ってしまいます。そして、彼女が死の間際にピーターにこの言葉を伝えました。
スパイダーマンシリーズの名言といえば、やはり『大いなる力には大いなる責任が伴う』ですよね。日本語字幕は同じですが、実は英語は従来のセリフとは少し違うものになっています。
従来の映画『スパイダーマン』版と比較すると、以下のような違いがあります。
『スパイダーマン』版
With great power comes great responsibility.
大いなる力には 大いなる責任が伴う
『ノー・ウェイ・ホーム』版
With great power, there must also come great responsibility.
大いなる力には 大いなる責任が伴うに違いない
『there must also』の部分が追加されているのが分かります。また、助動詞のmustが使われているため、動詞が原形のcomeになっています。
英語の解説
there+自動詞+主語
基本の『there+be動詞』の形ではなく、『there+自動詞+主語』の形をとることで、『存在、出現』を表せます。
倒置の表現であり、これから言うことが新しい内容や情報の場合に使うことができます。
従来の言葉を言ったベンおじさんと比べると、メイおばさんはこの表現を使って、この言葉をピーターに印象付けようとしているのだと思います。自分に死が迫っていると分かっていたからなのかもしれませんね。
4.「元気でな」
スパイダーマン / ピーター・パーカー
I’ll see you around.
字幕:それじゃ
ドクター・ストレンジ / スティーヴン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
So long, kid.
字幕:元気でな
シーン:ピーターがストレンジに『全員にピーター・パーカーを忘れさせて』と頼みます。それを実行する前の2人のやりとりがこちらです。
このピーターの頼んだ『全員にピーター・パーカーを忘れさせて』の全員には例外はなく、その中にもちろんドクター・ストレンジも含まれるのです。なので、その魔術をストレンジが使ったら、ストレンジはピーターのことを忘れてしまうのです。ストレンジはもちろんそれを承知で魔術を使うことになります。
そして、この2人が最後に交わした別れの挨拶に注目してください。ストレンジの言った『So long, kid.』は字幕では『元気でな』となっています。
お別れの挨拶である『See you.』と比べると、ストレンジの言った『So long』の方が、『お別れの時間が長い』『もう会わないかもしれない』というニュアンスがあります。なので、ストレンジはもう二度とピーターと会えないかもしれないと考え、最後の別れの挨拶をしたのです。
日本語字幕も、やはりと言うべきか『元気でな』となっていて、普通の別れの挨拶の『じゃあな』と比べるとなんだか、次に会うことがあるとしても大分先であるようなニュアンスが含まれています。『元気でな』と言うとしたら、長い旅路に出る相手に『向こうでも元気にやってくれよ』という気持ちで言うのではないでしょうか。ストレンジは『So long』と言うのが辛かったのだと思います。
英語の解説
別れの挨拶
See you.:またね
See you soon.:またすぐ会おう
See you later.:またあとで、あとでね
So long.:さようなら、元気でな
5.「会えてよかった」
ピーター・パーカー / スパイダーマン
Take care of yourself, okay?
字幕:お元気で
ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)
Yeah. Nice to meet you.
字幕:ああ 会えてよかった
シーン:メイおばさんの墓前で、ピーターとハッピーが出会ったシーンです。このやり取りが2人の最後の会話になるのですが、ハッピーが『Nice to meet you.』と言っているのが、すごく切ないのです。
このフレーズは初対面のときに使うフレーズなんです。映画を見ていたとき、この場面でハッピーがピーターのことを忘れているのは分かっていましたが、さらにハッピーが『Nice to meet you.』と言ったことで、彼ら2人が初めて会ったことになっているのがより一層際立ちました。
英語の解説
動詞:meet
意味:(初対面の人に)会う
初めて会ったときに言うフレーズは『Nice to meet you.』『初めまして お会いできて嬉しいです』ですね。
これはmeetに『初対面の人に会う』という意味があるからです。
このシーンではハッピーはピーターの記憶を失くしており、初対面だということになっているのでmeetを使っています。
動詞:see
意味:(以前会ったことがある人に)会う
久しぶりに会ったときに言うフレーズに『Long time no see.』『久しぶりに会うね』というものがありますよね。
これはseeに『以前会ったことがある人(友人・知人)に会う』という意味があるからです。
最後に
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の名言・名シーンをまとめました。まだまだ名言はあるのでまた記事を作っていきたいですね。
印象に残ったセリフやシーンをまとめたのですが、なんだか別れのシーンが多くなって、ちょっと切ない感じになりましたね。
今回はMCU次元のキャラクターの名言になりました。『スパイダーマン』三部作や『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのキャラクターたちのセリフも、今後まとめていきたいと思います。
またMCUの名言を紹介していきたいと思います。
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参照:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
https://www.sonypictures.com/
(参照2022/10/05)
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