MCU作品の楽しみの1つ!初めて映画を見るとき必ず探してしまう、スタン・リー!
原作者の1人である、スタン・リー本人が毎回映画にカメオ出演していますよね。実は本編だけでなく、未公開シーンでも登場しています。まとめてみると、共通点などが見えてきます。
長らく『ただスタン・リーがカメオ出演しているだけなんだろう』と思い、多くのMCUファンは映画を見ていたと思いますが、フェーズ3の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)にてスタン・リーの正体が判明します。
スタン・リーの正体は『ウォッチャー・インフォーマント』だったのです。宇宙の事象を観察しているウォッチャーに情報を伝えている人物でした。
このウォッチャー・インフォーマントという単語は、セリフになってはいないのですが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』のスタッフロールを見ると、キャストの中に『Watcher Informant / Stan Lee』とあります。
Watcher Informantのインフォーマントの意味が分かれば、どういった人物か分かります。
名詞:informant
意味:情報提供者
類語:日本語の、インフォメーションセンターのinformationの意味も一緒に覚えましょう。
名詞:information
意味:知らせること、情報
動詞:inform
意味:知らせること、情報を伝える
この記事では、スタン・リー / ウォッチャー・インフォーマントが登場したシーンと、そのときのセリフをまとめていきたいと思います。
フェーズ1
『アイアンマン』
アイアンマン / トニー・スターク
You look great, Hef.
字幕:元気そうだな
訳 :あなたは調子良さそうだね ヘフ
シーン:主催者がトニー・スタークのパーティに出向き、パーティの会場でオバティアと話す前にトニーがスタン・リーと出会います。この時、スタン・リーのセリフはありませんでした。セリフが無いことから、今後のスタン・リーの扱いもそこまで決まっていなかったのかもしれませんね。
トニーのセリフに『Hef』とありますが、これは『PLAYBOY』(プレイボーイ)の発刊者のヒュー・ヘフナー(Hugh Hefner)の愛称のHef(ヘフ)です。トニーは後ろ姿だけを見てスタン・リーをヘフだと勘違いしてしまったのでしょう。
余談ですが、トニーがこの会場に現れたときに乗っていた車は、アウディーのR8です。2000万円、3000万円する高級車です。トニーらしくて良いですよね。トニーはMCUで多くの車を乗りますが、そのほとんどがアウディーのR8になります。
『インクレディブル・ハルク』
ロス将軍の部下
Here’s something a bit more interesting. It’s a possible gamma sickness. Milwaukee.
字幕:ガンマ線による汚染と思われる男性が ミルウォーキーで
訳 :少し面白いものがあります ガンマ線の汚染の可能性があります ミルウォーキーです
A man drank one of those guarana sodas. Guess it had a little more kick than he was looking for.
字幕:汚染源はガラナ・ソーダ 刺激が強すぎたようです
訳 :ある男性がそのガラナ・ソーダの1つを飲み 彼が期待していた以上の刺激(パンチ)が効いていました
形容詞:kick
意味:刺激がある、パンチが効いてる
キックですが、日本語の(味に)パンチが効いてると同じ意味があります。足と手の違いがありますが同じ表現があるのは面白いですね。
熟語:look for ~
意味:~を探す、~を期待する、~を切望する
『~を探す』で覚えていると思いますが、『~を期待する』という意味でも使えます。
こういった書き換えもできます。than he was looking for = than he thought(彼が思っていた以上)
スタン・リー / ウォッチャー・インフォーマント
Wow.
字幕:なし
吹替:効くなぁ
ロス将軍
Where was it bottled?
字幕:瓶詰め工場は?
訳 :それはどこで瓶詰めされたんだ?
ロス将軍の部下
Porto Verde, Brazil.
字幕:ポルト・ヴェルデ
訳 :ブラジルのポルト・ヴェルデです
シーン:映画の冒頭、バナー博士はブラジルのガラナ・ソーダ工場で働いています。その作業の途中で怪我してしまい、彼の血液がガラナ・ソーダに混入してしまいます。そのガンマ線に汚染されたガラナ・ソーダを飲んだのが幸か不幸かスタン・リーだったのです。
このロス将軍は、MCUに何度も登場するキャラクターの1人ですね。今後も登場すると思うので、映画の登場した本数だけで数えたら1番になりそうな気もしますね。
『アイアンマン2』
ハッピー・ホーガン
Larry King.
字幕:ラリー・キングです
訳 :ラリー・キングです
アイアンマン / トニー・スターク
Larry!
字幕:なし
訳 :ラリー!
シーン:トニーがワシントンD.C.での軍法会議に向かうために、スターク・エキスポを出ようとするときにスタン・リーが登場します。
この時ハッピーはスタン・リーをラリー・キングと勘違いして紹介をしています。ラリー・キングとはアメリカ合衆国の有名なブロードキャスターの1人です。
映画『アイアンマン』では、『PLAYBOY』の発刊者のヒュー・ヘフナーと勘違いされ、映画『アイアンマン2』ではラリー・キングと勘違いされる。さてスタン・リーは今後、また誰かと勘違いされるのだろうか?それも楽しみに見ていきましょう。
『マイティ・ソー』
男性
Come on, kick it in now!
字幕:引っ張り上げろ
訳 :さぁ 車を動かせ!
スタン・リー / ウォッチャー・インフォーマント
Did it work?
字幕:成功か?
訳 :うまくいったかが?
熟語:Did it work?
意味:うまくいった?、動作した?
workは『働く』と習いますが、機械が『動作する』という意味や、この場面の様に『ことが運ぶ』と言った意味でも使えます。
映画でこの『Did it work?』を言ってたら絶対に失敗しているフラグだと思います(笑)
シーン:ソーのムジョルニアを引っ張り出そうとしている地元民に扮しているのがスタン・リーです。
車で引っ張り上げようとしていますが、結果失敗に終わります。でも、自らの手で取ったらムジョルニアのハンマーを持ちあげられそうですよね(笑)
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
スタン・リー / ウォッチャー・インフォーマント
I thought he’d be tallar.
字幕:以外に小柄だな
訳 :彼はもっと背が高いと思ったんだが
シーン:キャプテン・アメリカが名誉勲章を受章することになるのですが、その場には姿を現さず、『キャプテンが表れていない』旨を伝えに来た人をスタン・リーはキャプテン・アメリカだと勘違いします。そのころキャプテン・アメリカはヒドラの主要基地をつぶすために精鋭チームを結成しようとしています。
映画『アイアンマン』と『アイアンマン2』では、他人と勘違いされる立場だったスタン・リーが、今度は勘違いをする立場になっているのも面白い。
表彰式に顔を出さない、と聞くと映画『アイアンマン』の冒頭で、トニー・スタークも顔を出さずにカジノで遊び倒していましたね。意外な共通点なのでしょうか。トニーは不真面目で遊ぶために出席しませんでしたが、キャップは戦争の早期解決のためにすっぽかしていますね。
『アベンジャーズ』
スタン・リー / ウォッチャー・インフォーマント
Superheroes in New York? Give me a break.
字幕:NYにスーパーヒーロー? バカな
訳 :ニューヨークにスーパーヒーロー? 冗談だろ
熟語:Give me a break.
意味:勘弁してくれ、いい加減にしてくれ、冗談だろ
色々な場面で使える便利な英会話フレーズです。
シーン:映画の終盤、ニューヨーク決戦が終わった後、シールド、ニック・フューリーがテレビのアベンジャーズの報道をチェックします。そのテレビの映像にスタン・リーが写ります。チェスをしながらテレビにコメントをしているようです。
アベンジャーズ、ヒーローが世間一般からどう見られているのかも映画で伝えてくれるのはMCUの特徴の1つだと思います。こういったシーンがあるとリアリティを感じますね。
『アベンジャーズ』未公開シーン
スタン・リー / ウォッチャー・インフォーマント
Ask for her number, you moron!
字幕:彼女を口説け 鈍い奴め
訳 :彼女の電話番号を聞け この間抜けめ
スラング:moron
意味:まぬけ、馬鹿者
シーン:キャプテン・アメリカがカフェでコーヒーを飲みながら絵をかいているときに、ウェイトレスがコーヒーのお代わりを淹れてくれます。この時、友人たちと食事を楽しんでいるスタン・リーがキャップに『彼女に電話番号を聞くんだ』とアドバイス?をしてくれます。
スタン・リーはキャップの恋人問題を知っているのかもしれないですね。
ちなみに、この時キャップにコーヒーを注いでくれた女性は、1つ前に紹介した映画『アベンジャーズ』の本編でスタン・リーが登場したニュース映像の中に登場しています。
『キャプテン・アメリカは命の恩人』と言っていますね。キャップと彼女はカフェで少し出会っていたのですが、そのシーンは未公開シーンに移されてしまったので、彼女の印象は少し薄くなってしまってますね。
最後に
まとめると、スタン・リーは
『アイアンマン』 ヒュー・ヘフナーと勘違いされる。
『インクレディブル・ハルク』 ガンマ線に汚染されたガラナドリンクを飲む。
『アイアンマン2』 ラリー・キングと勘違いされる。
『マイティ・ソー』 ムジョルニアを車で引っ張り上げる。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 軍関係者をキャプテン・アメリカを勘違いする。
『アベンジャーズ』 スーパーヒーローを小ばかにする。
『アベンジャーズ』 キャプテン・アメリカに女性にアタックしろとアドバイスをする。
フェーズ1だけで見てみると、2度勘違いされ、1度勘違いをしていますね。フェーズ2以降でも勘違いネタがあるのか?気になってきますね。
次回はフェーズ2をまとめていきたいと思います。
映画『アイアンマン3』(2013年)
映画『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年)
映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)
映画『アントマン』(2015年)
フェーズ2は合計6作品です。次回をお楽しみに。
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BD・DVD:インクレディブル・ハルク
BD・DVD:アイアンマン2
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BD・DVD:キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
BD・DVD:アベンジャーズ
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2021/09/15)
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