映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』より
原題『Doctor Strange in the Multiverse of Madness』
はじめに
映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のサウンドトラックに収録された曲のタイトルとその日本語訳をまとめていきます。また、映画の小ネタや簡単な英語の解説を交えて紹介していきます。
曲数は合計32曲になります。Part.1~3の合計3つの記事に分けてまとめていきます。この記事では11曲目から20曲目を解説します。
音楽:ダニー・エルフマン(Danny Elfman)
ダニー・エルフマン氏はMCUとマーベル作品に多く携わっています。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
『スパイダーマン』
『スパイダーマン2』
『ハルク』
マーベルに限らずDCコミック作品などにも携わっています。映画名を見たら『ああ!この人か!』となるでしょう。
『バットマン』
『ジャスティス・リーグ』
『メン・イン・ブラック』
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』
『チャーリーとチョコレート工場』など
タイトルと日本語訳
No. | タイトル | 日本語訳 |
11 | A Cup of Tea | 一杯の紅茶 |
12 | Discovering America | アメリカを発見する |
13 | Grab My Hand | 私の手を掴む |
14 | Battle Time | 戦いの時 |
15 | Not a Monster | モンスターではない |
16 | Forbidden Ground | 禁忌の場所 |
17 | Tribunal | 法廷 |
18 | They’re Not Coming Back | 彼らは戻ってこない |
19 | Stranger Things Will Happen | 奇妙なことが起こる |
20 | Buying Time | 時間稼ぎ |
小ネタ・解説
11. A Cup of Tea 一杯の紅茶
『一杯のお茶』とは、別次元のモルドがストレンジとアメリカ・チャベスを眠らせたときのお茶を指しているのでしょう。
ドクター・ストレンジでお茶がでたらもう何か入ってるんじゃ?って思っちゃいますね。映画『ドクター・ストレンジ』でもエンシェント・ワンがお茶を出すシーンがあり、それを飲んだストレンジが驚きます。エンシェント・ワンが『少し蜂蜜を入れたのよ』といいましたね。これは来る次回作でもお茶のシーンがあること間違いないですね。
12. Discovering America アメリカを発見する
曲名にもなっている『discover』は『(偶然に、探検で)発見する』『物事に気付く、分かる』といった意味です。似た動詞の『find』よりちょっと堅い言葉です。
スカーレット・ウィッチがアメリカ・チャベスを見つけたことを指しているのでしょうか。
13. Grab My Hand 私の手を掴む
『私の手を掴む』とありますが、どこか手を掴むシーンありましたっけ?
タイトルの『Grab My Hand』は映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』で使われたセリフでもあります。列車から落ちそうになったバッキーを拾い上げようと、キャプテンが『手を掴め!』という意味でこのセリフを言いました。
今作でも似たようなシーンがありましたっけ?
14. Battle Time 戦いの時
終始戦っているシーンが多い映画でしたね。サントラの順番的にワンダVSイルミナティを指しているのでしょう。
ワンダが強すぎるが故か、期待していたイルミナティが一瞬でやられてしまって…しかもやられ方がグロい…
15. Not a Monster モンスターではない
スカーレット・ウィッチのことを『モンスター』と形容していました。この曲名は『彼女はモンスターではなく、1人の母親だ』ということを表しているのではないでしょうか。
16. Forbidden Ground 禁忌の場所
禁じられた場所、となるとスカーレット・ウィッチがウォンに連れて行かせた山を指しているのでしょう。
ドラマ『ワンダヴィジョン』で、ワンダがアガサから得たダークホールド(禁断の書)はコピーであり、その原本が山にある遺跡の壁に記されていました。
17. Tribunal 法廷
イルミナティがストレンジの処遇を決めるシーンがありました。あの場所が法廷なのでしょう。
日本版の予告にはないですが、海外版の予告にはがっつりイルミナティのチャールズやキャプテン・カーターの存在が分かってしまうシーンがありました。
18. They’re Not Coming Back 彼らは戻ってこない
おそらくこの『They’re Not Coming Back』『彼らは戻ってこない』の『They』は『ワンダの子供たち』を指しているのではないでしょうか。この曲名はサントラの曲名によく見られるセリフが曲名になっているパターンだと思います。ブルーレイなどが手に入ったら、セリフがあるか確認したいですね。
19. Stranger Things Will Happen 奇妙なことが起こる
ドクター・ストレンジの『Strange』、その比較級の『Stranger』が曲名になっていますね。
奇妙なことだらけの映画だったので何を指しているのかさっぱりですね。ウォンがスカーレット・ウィッチを連れて行った禁足地たる山でこのセリフを言っていたような…
20. Buying Time 時間稼ぎ
ヴィシャンティの本を取りに行こうとするドクター・ストレンジ一行をスカーレット・ウィッチが追う場面がありました。そのときに通っていた洞窟の上が川だったので、ストレンジは洞窟の上部を破壊して川の水を流すことでワンダの足止め、『Buying Time』『時間稼ぎ』をしていました。敵がスカーレット・ウィッチだからかやることが派手というか、殺そうとしてますよね。
おわり
18曲目『They’re Not Coming Back』『彼らは戻ってこない』の彼らは誰なのでしょうか?おそらくワンダの子供たちのことを指しているのだと思います。Part.3で紹介する曲に『They』が含まれているものがあるのですが、その『They』は『子供たち』を指しているのは間違いないので、曲名の中で子供たちに重きを置いているのが分かりますね。
また、『Children』『子供たち』と直接的な単語を使っていないのもちょっと面白いですね。あえて口に出さない、それもまたいいですね。
今回は32曲中の11~20曲目までを解説しました。他のPartはこちら。
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【ネタバレ】映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』あの名言をまさかあのキャラが!?【名言・英語解説】
参照:Marvel Studios’ Doctor Strange in the Multiverse of Madness | Official Teaser
https://youtu.be/Rt_UqUm38BI
参照:Marvel Studios’ Doctor Strange in the Multiverse of Madness | Official Trailer
https://youtu.be/aWzlQ2N6qqg
参照:Marvel Studios’ Doctor Strange in the Multiverse of Madness | Change
https://youtu.be/__Gugj6R8F0
(参照2022/05/04)
いつも勉強になる記事ありがとうございます。
実は↓このセリフ、聞き覚えがあったのに
私も何処だったか忘れてしまっていて
気になっていたのですが
今日、見返し、確認してきました。
13. Grab My Hand 私の手を掴む
チャールズ・エグゼビアが
ダークホールドで邪悪になったワンダと
サイキックバトルを繰り広げた時のシーンだと
思います。
ダークホールドの力で精神を支配された
別世界線のワンダの心の中に迷い込んだ
チャールズが、真っ白な空間の中にあった
瓦礫の下に埋もれているワンダを見つけ、
手を差し伸べ、救おうとする時に
言った台詞だと思います。
記事を読んでいただけて嬉しいです。
あー!確かにそうかもしれませんね!
チャールズがあの真っ白い空間で手を差し伸べていましたね。
そう言われるとこのシーンなんだろうな!って思います。
サントラの記事はディズニープラスなどで字幕を確認しつつまた作り直そうと思います!
映画公開後、記憶を頼りにいつも作っているのでどうしてもミスが出ちゃいますね~。