映画『ドクター・ストレンジ』(2017年)より
原題『Doctor Strange』
映画『ドクター・ストレンジ』で、ストレンジの師であるエンシェント・ワンが死に際に伝えた言葉『私たちは時を選べません』の英語解説をしていきます。
このシーンはどれも心に響くセリフばかりでしたが、このセリフが特に気に入っています。英語では何と言っているのか、一緒に見ていきましょう。
今回のセリフからは、英語の『不定詞』の表現を学べます。
映画『ドクター・ストレンジ』
『私たちは時を選べません』
スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
I’m not ready.
字幕:まだ準備が
訳 :私は準備ができていません
エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)
No one ever is (ready).
字幕:誰しもそうです
訳 :誰も準備などできていません
We don’t get to choose our time.
字幕:私たちは時を選べません
訳 :私たちは時を選ぶことはできません
シーン:カエシリウスとの戦いで負傷したエンシェント・ワンが、ストレンジが働いていた病院で治療を受けているシーンです。エンシェント・ワンは自分の死を受け入れ、最後にストレンジに思いを伝えます。その言葉には『大義』『人のため』といった思いが込められていました。
英語の解説
熟語:no one ever
意味:誰もいない
No one ever is (ready).
字幕:誰しもそうです
訳 :誰も準備などできていません
セリフでは『ready:準備ができている』が抜けています。なので、『誰も準備できていない』=『誰しもそうです』という字幕になっています。
熟語:get to do ~
意味:~することができる
We don’t get to choose our time.
字幕:私たちは時を選べません
訳 :私たちは時を選ぶことはできません
この『to do ~』の部分は不定詞となっています。
『get to』は大きく分けて2つの使い方があります。
熟語:get to 場所(名詞)
意味:~に到着する
熟語:get to do(動詞)
意味:~することができる
中学範囲でも前者の『get to 場所:~に到着する』は見ることがあります。
『get to』の次に置かれている単語の品詞で、2つの違いを判断するのがオススメです。
最後に
ドクター・ストレンジとエンシェント・ワンの最後のやり取りの解説になりました。
エンシェント・ワンの言葉はどれも胸に響くものばかりで、『死があるから人生が輝く 残された日々が限られ 先が短いと知る』という言葉もありました。いわゆる『メメント・モリ』ですね。エンシェント・ワンの言うように、自分もいつかは死ぬ、だから残された日々を大切にしようという考え方です。死を意識することで自分を奮い立たせるというものでもあります。そういえば、アップルの創業者のスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチでもこの『メメント・モリ』について話をしていましたね。いい考え方だと思います。なんだか、こちらのセリフも記事にしたくなってきました。やりたいと思ったことにドンドン挑戦していきたいですね。
この記事を読んで、英語って楽しい!英語の勉強をしたくなった!って感じてもらえたら嬉しいです。
では、また英語解説の記事で会いましょう。
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(参照2022/10/17)
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