映画『スパイダーマン2』(2004年)より
原題『Spider-Man 2』
ピーターがドクター・オクトパスに伝えた最後の言葉『ときに正義のためには毅然として 大事な物もあきらめないと たとえ夢でさえ』の英語を解説していきます。
スパイダーマンの魅力は、葛藤・自己犠牲だと思います。それを表現した一言だと思います。
このセリフが好きな人は多いのではないでしょうか。私も大好きです。
英語の表現を1つ1つ分かりやすく解説していきます。英語の意味を知ることで、映画への理解がより深まると思います。一緒に楽しく英語を学んでいきましょう。
また、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の予告にもこのセリフが使われていたので、そこにも言及します。
映画『スパイダーマン2』
「ときに正義のためには毅然として 大事な物もあきらめないと たとえ夢でさえ」
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トビー・マグワイア)
Sometimes, to do what’s right, we have to be steady…
字幕:ときに正義のためには毅然として
訳 :ときには 正しい行いをするために 毅然としていなければならない
…and give up the thing we want the most. Even our dreams.
字幕:大事な物もあきらめないと たとえ夢でさえ
訳 :最も望んだことをあきらめないと たとえ夢でさえ
ピーターがアームに支配されたドクオクを正気に戻そうとかけた言葉がこちらです。
この言葉はピーターが考えたものではなく、もともとはメイおばさんがピーターに伝えた言葉です。いい言葉ですよね。
英語の解説
不定詞(副詞的用法)
意味:~するために
Sometimes, to do what’s right, we have to be steady…
字幕:ときに正義のためには毅然として
訳 :ときには 正しい行いをするために 毅然としていなければならない
この『to do what’s right』が不定詞の副詞的用法になります。この不定詞句は副詞句として扱われているでセリフの最初(同じ副詞sometimesの次)に位置しています。
学校などで習う不定詞の副詞的用法は、主に文末に位置することが多いですよね。
関係詞:what S V
意味:~すること、~するもの
Sometimes, to do what’s right, we have to be steady…
字幕:ときに正義のためには毅然として
訳 :ときには 正しい行いをするために 毅然としていなければならない
関係詞whatは先行詞なしで使うことができます。what自身が先行詞+関係代名詞『the thing (that)』になっていると考えましょう。
セリフではwhat自体が主語(S)になっています。rightは主語ではないので注意しましょう。
助動詞表現:have to do
意味:~しなければならない
Sometimes, to do what’s right, we have to be steady…
字幕:ときに正義のためには毅然として
訳 :ときには 正しい行いをするために 毅然としていなければならない
『have to do』の『to do』の部分は不定詞になります。なので、動詞の原形が置かれます。
今回はその部分にbe動詞が置かれており、原形のbeになっています。
『have to be steady』を直訳すると『毅然としていなければならない』となります。
関係代名詞(目的格)
関係代名詞節:(that) we want the most
意味:あなたが最も望んだ
…and give up the thing (that) we want the most. Even our dreams.
字幕:大事な物もあきらめないと たとえ夢でさえ
訳 :最も望んだことをあきらめないと たとえ夢でさえ
関係代名詞節『(that) we want the most』が先行詞の『the thing』を修飾しています。
関係代名詞の目的格thatは省略することができ、セリフでも省略されています。
映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の予告
先に言ってしまうと、こちらの『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の予告で使われたセリフは、先ほどのセリフが少し省略されています。
Sometimes to do what’s right, we have to give up the thing we want the most.
字幕:ときには大事なものを諦めることもある
訳 :ときには 正しい行いをするために 最も望んだことを諦めないといけない
以下がもとになったセリフです。青い部分が省略されています。
Sometimes, to do what’s right, we have to be steady…
字幕:ときに正義のためには毅然として
…and give up the thing we want the most. Even our dreams.
字幕:大事な物もあきらめないと たとえ夢でさえ
また、予告の日本語字幕だと『to do what’s right:正義のためには(正しい行いをするために)』が訳されていません。
てっきり本編と同じセリフを言っているかと思っのですが、ちょっと違ったセリフになっていましたね。
最後に
映画『スパイダーマン2』の名言の英語解説になりました。どの英語表現もよく使うものなので、セリフをまるまる暗記してしまってもいいかもしれませんね。
今回この記事を書くきっかけになったのは、映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の予告でこのセリフが使われていたからです。
いやー、スパイダーマンファンとしては本当に嬉しいですよね。もしかしたらアニメの世界に実写のスパイダーマンが登場するのだろうか?とか色々考えてしまいますね。
この記事を読んで、英語って楽しい!英語の勉強をしたくなった!って感じてもらえたら嬉しいです。
では、また英語解説の記事で会いましょう。
タグを使って好きな記事を読もう!
英語表現や映画、キャラクターごとにタグを作っています。興味のあるタグで色々な記事を読んでもらえると嬉しいです。
Twitterはこちら
記事の更新などのを告知をしています。フォローをよろしくお願いします。
オススメの記事
【英語と字幕の違い】映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』の予告で『大いなる責任』という言葉が!?【歴代と同じ?それとも違う?】
参照:スパイダーマン2
https://disneyplus.disney.co.jp/
参照:『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』予告3
https://youtu.be/-JVWs_vX09E
(参照2023/04/07)
コメントを書く