第757回.マーベル映画のセリフで『関係代名詞の目的格』を解説
映画『アメイジング・スパイダーマン』(2012年)より
原題『The Amazing Spider-Man』
問題
ピーター・パーカー / スパイダーマン(アンドリュー・ガーフィールド)
He’s trying to do something __ the police can’t.
字幕:警察にできないことに協力を
訳 :彼(スパイダーマン)は警察にできないことをしようとしているんです
__に入るのはどちらでしょう?
①what
②that
映画のシーン
映画:アメイジング・スパイダーマン
シーン:ピーターがグウェンに誘われ、グウェンの家族と食事をしているシーンです。グウェンの父がスパイダーマンを犯罪者扱いしていることに対して、ピーターは『彼は警察に協力しているんです』と意見します。
答え
正解は②thatです!
ピーター・パーカー / スパイダーマン
He’s trying to do something (that) the police can’t.
字幕:警察にできないことに協力を
訳 :彼(スパイダーマン)は警察にできないことをしようとしているんです
※セリフではthatが省略されています。
詳しい英語の解説
関係代名詞(目的格)
関係代名詞節:(that) the police can’t (do)
意味:警察ができない
関係代名詞節『(that) the police can’t (do)』が先行詞のsomethingを修飾しています。
関係代名詞の目的格thatは省略することができ、セリフでも省略されています。
He’s trying to do something (that) the police can’t (do).
訳:彼(スパイダーマン)は警察にできないことをしようとしているんです
『try to do』と『try doing』の違い
『try:試す、試みる』は目的語に不定詞・動名詞の両方をとることができますが、それぞれ意味が異なります。
try to do:~しようとする、~しようと試みる
try doing:(試しに)~してみる
不定詞の名詞的用法と動名詞は『~すること』という意味の名詞句を作って同じような働きをしますが、細かなニュアンスの違いがあります。
不定詞には未来的なニュアンスがあり、これからしようとすること、まだしていないことなどを表します
動名詞には過去的なニュアンスがあり、すでにしてしまったこと、実際にしていることなどを表します。
そのニュアンスの違いによってこのような意味の違いが生じるので、不定詞と動名詞のニュアンスの違いから覚えていくのがオススメです。
セリフでは『try to do:~しようとする』が使われています。
He’s trying to do something (that) the police can’t (do).
訳:彼(スパイダーマン)は警察にできないことをしようとしているんです
最後に
今回はここまでです。自身がスパイダーマンなので擁護したくなる気持ちは分かりますが、『ガールフレンドの父親の前なんだからもう少し遠慮した方が…』と見ていて思いましたね。
関係代名詞の目的格thatは、今回のセリフのように会話では省略されることが多いです。名詞・代名詞の後に1文・節が置かれていたら『関係代名詞thatが省略されているのかも』と考えるようにしましょう。
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参照:アメイジング・スパイダーマン
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(参照2023/11/18)
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