第882回.マーベル映画のセリフ・歌詞で『want, hope, wish』の違いを解説
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3』(2023年)より
原題『Guardians of the Galaxy Vol. 3』
問題
オープニング曲『Creep』
I __ I was special.
字幕:僕も特別ならいいのに
訳 :僕が特別だったらいいのに
__に入るのはどれでしょう?
①want
②hope
③wish
映画のシーン
映画:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3
シーン:オープニングのシーンです。ロケットが昔のことを思い出しながら、Zuneでこの曲をかけ、酔いつぶれているスター・ロードのもとに向かいます。
答え
正解は③wishです!
オープニング曲『Creep』
I wish I was special.
字幕:僕も特別ならいいのに
訳 :僕が特別だったらいいのに
詳しい英語の解説
want, hope, wishの違い
want
単純に『~したい、~が欲しい』という願望・欲望を表します。この後に名詞や『to do(不定詞)』などをとります。
hope
実現できる可能性があることを望む際に使います。この後には1文・節や『to do(不定詞)』などをとります。
wish
ほぼ実現できないこと、不可能なことを望む際に使います。この後には仮定法を用いた1文・節をとります。
今回のセリフ(歌詞)では、この後に仮定法の文が続いているため、このwishが使われると分かりますね。
wish+仮定法
意味:~ならなあ、~ならいいのに
『wish:~を願う』が導く節に仮定法を用いることで、実現する可能性が低い願望・実現できない願望を表すことができます。
願っているときと同時の事柄には仮定法過去を、願っているときよりも過去の事柄には仮定法過去完了を用います。
セリフでは『今願っている=願っているときと同時の事柄』なので仮定法過去が用いられており、be動詞の過去形wasが使われています。
※仮定法では主語の人称に関わらず、be動詞にwereを用いますが、口語・会話ではwasを用いることもあります。
I wish I was special.
訳:僕が特別だったらいいのに
最後に
今回はここまでです。ガーディアンズは挿入歌もいい曲ばかりなんですよね。『Creep』もいつか全文訳してみたいなあ。
『仮定法』は苦手とする方が多い単元だとは思いますが、映画・ドラマのセリフでもよく使われるため、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
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【ガーディアンズ】マーベル映画のセリフで『伝説』を意味する『legend, legendary』の違いを解説【英語の問題】
参照:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME3
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(参照2024/05/11)
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