第942回.マーベル映画のセリフで助動詞表現『have to』を解説
映画『アイアンマン』(2008年)より
原題『Iron Man』
問題
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
I just finally know what I have to __ .
字幕:ようやく何をすべきか分かった
訳 :私は自分が何をしなければならないのか ようやく分かったんだ
__に入るのはどれでしょう?
①do
②done
③doing
映画のシーン
映画:アイアンマン
シーン:トニーがペッパーに会社の不正取引のデータを盗み出してほしいと頼むシーンです。ペッパーはトニーの身に危険が生じることを心配して断ろうとしますが、トニーの『ようやく何をすべきか分かった 正しいことだと確信してる』という言葉を聞き、協力することを決めます。
答え
正解は①doです!
トニー・スターク / アイアンマン
I just finally know what I have to do.
字幕:ようやく何をすべきか分かった
訳 :私は自分が何をしなければならないのか ようやく分かったんだ
詳しい英語の解説
助動詞表現:have to
意味:~しなければならない
助動詞mustと同じような意味を持っていて『~しなければならない』という義務を表します。
『have to』は外的要因によるもの、mustは主観的な意見によるものというニュアンスがあります。また『have to』は口語で用いられることが多いです。
to以降は不定詞扱いとなるため、動詞の原形が置かれます。セリフでも動詞の原形doが置かれています。
I just finally know what I have to do.
訳:私は自分が何をしなければならないのか ようやく分かったんだ
『what I have to do』の部分は、間接疑問文または関係詞節のどちらとも捉えることができます。
どちらも名詞節として扱うので、文法的な違いはありません。どちらのパターンも解説しておきます。
日本語訳的には微妙な違いがありますが、どちらで捉えても大筋は変わりません。自分の好みで訳してしまっていいでしょう。
間接疑問文
セリフ:what I have to do
意味:私が何をしなければならないのか
作り方:疑問詞 S V ~
間接疑問文は、疑問詞の後に『S V ~』と肯定文の語順で文を続けることで名詞節を作ります。
セリフでも疑問詞whoの後に『I have to do』と肯定文の語順で文が置かれています。
間接疑問文は名詞節を作るので目的語に置くことができます。セリフでは動詞knowの目的語になっています。
I just finally know what I have to do.
訳:私は自分が何をしなければならないのか ようやく分かったんだ
関係詞:what S V
意味:~すること、~するもの
関係詞whatは先行詞なしで使うことができます。what自身が『先行詞+関係代名詞:the thing (that)』になっていると考えましょう。
I just finally know what I have to do.
訳:私は自分がしなければならないことが ようやく分かったんだ
最後に
今回はここまでです。武器商人として会社の利益ばかりを求めていたトニーが、自分の身を挺してでも正しいことをしようとするところが、ヒーローとして目覚めたという感じがしていいですよね。
学校などでは同じ意味だと習う助動詞mustと『have to』ですが、ニュアンスの違いがあります。また口語では『have to』の方がよく使われるので覚えておきましょう。
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(参照2024/07/03)
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