第1258回.マーベル映画のセリフで『使役動詞』を解説
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021年)より
原題『Spider-Man: No Way Home』
問題
ピーター・パーカー / スパイダーマン(トム・ホランド)
But this time, make everyone __ who Peter Parker is.
字幕:今度は 全員にピーター・パーカーを 忘れさせて…
訳 :でも今度は 皆にピーター・パーカーが誰なのかを忘れさせて
__に入るのはどちらでしょう?
①forget
②to forget
答え
正解は①forgetです!
ピーター・パーカー / スパイダーマン
But this time, make everyone forget who Peter Parker is.
字幕:今度は 全員にピーター・パーカーを 忘れさせて…
訳 :でも今度は 皆にピーター・パーカーが誰なのかを忘れさせて
詳しい英語の解説
使役動詞+O+原形不定詞
make+O+原形不定詞
意味:Oに~させる
『let, make, have』などの『~させる』という意味をもつ動詞を使役動詞と言います。
使役動詞は第5文型(SVOC)で原形不定詞(動詞の原形)を目的格補語として『Oに~させる』という意味を表します。
セリフでは使役動詞『make』が使われており、原形不定詞『forget who Peter Parker is』が目的格補語になっています。
Make everyone forget who Peter Parker is.
訳:皆にピーター・パーカーが誰なのかを忘れさせて
主語(S):なし(※命令文のため)
動詞(V):make
目的語(O):everyone
補語(C):forget who Peter Parker is
使役動詞の違い
使役動詞はいずれも『~させる』という意味を持ちますが、少しニュアンスに違いがあります。
使役動詞 | 意味 | 強制力 |
make | (無理やり)~させる | 強 |
have | ~してもらう | 中 |
let | ~することを許す | 弱 |
間接疑問文
作り方:疑問詞 S V ~
セリフ:who Peter Parker is
意味:ピーター・パーカーが誰なのか
間接疑問文は、疑問詞の後に『S V ~』のように肯定文の語順で文を続けて名詞節を作ります。
セリフでは疑問詞『who』の後に『Peter Parker is』と肯定文の語順で文が置かれています。
※通常の疑問文だと『is Peter Parker』という語順になります。
間接疑問文は名詞節なので目的語に置くことができます。セリフでは動詞『forget』の目的語になっています。
Make everyone forget who Peter Parker is.
訳:皆にピーター・パーカーが誰なのかを忘れさせて
最後に
今回は『使役動詞』『間接疑問文』を解説しました。使役動詞(make, have, let)は、to不定詞(to do)ではなく原形不定詞(動詞の原形)をとるので注意しましょう。
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参照:スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
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(参照2025/07/09)
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