MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズの中の3大ヒーローである、ビッグスリー。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティ・ソーの3人です。
この中の1人であるキャプテン・アメリカのサイドキックこと相棒のバッキー・バーンズの名言・名シーンを振り返ろうと思います。
バッキーはスティーブの親友ポジションで兄貴分。記憶をなくして敵として現れ、そしてスティーブとの友情で記憶を取り戻し始める…
もう何とも言えない魅力的なキャラクターですね!
映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)より
1.帰還するまで バカはするな
バッキー・バーンズのセリフ
Don’t do anything stupid until I get back.
字幕:帰還するまで バカはするな
スティーブ・ロジャースのセリフ
How can I? You’re taking all the stupid with you.
字幕:お前ぬきじゃ できない
バッキー・バーンズのセリフ
You’re a punk.
字幕:マヌケ野郎
スティーブ・ロジャースのセリフ
Jerk. Be careful.
字幕:クソ野郎 気を付けて
シーン:バッキー・バーンズとスティーブ・ロジャースが、アイアンマン/トニー・スタークの父であるハワード・スタークが開催するスタークエキスポでやりとりをしているシーン。
バッキーは、親友であるスティーブを残して戦地に出向きます。親友同士ならではの罵倒しながらの叱咤激励。2人が信頼しあっているのがよくわかるセリフです。
このやり取りは、この後に控えるMCUのある映画でも行われます。
英語の解説
・字幕の意訳
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
How can I? You’re taking all the stupid with you.
字幕:お前ぬきじゃ できない
このセリフは意訳になっています。こちらを訳してみると『できるかよ。お前が馬鹿なこと全部もって行っちまうだろ』になります。
・汚い英語/スラング
名詞:punk
意味:若造・ちんぴら・弱っちいやつ
名詞:jerk
意味:まぬけ・世間知らず
2.俺が付いていくのは 弱いくせに逃げない もやし野郎だけだ
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
(Are) You ready to follow Captain America into the jaws of death?
字幕:キャプテン・アメリカについて来るか?
バッキー・バーンズのセリフ
Hell, no.
字幕:断る
That little guy from Brooklyn who was too dumb not to run away from fight.
I’m following him.
字幕:俺が付いていくのは 弱いくせに逃げない もやし野郎だけだ
シーン:ヒドラに捕らわれていたバッキーが、キャプテン・アメリカとなったスティーブに助けられた後のシーン。
バッキーはキャプテン・アメリカに『ついてきて欲しい』と言われても断り、ついていくのはキャプテン・アメリカではなく、あくまで親友のスティーブだと言いました。
キャプテン・アメリカになって強くなったからついていくのではなく、戦いから逃げない勇敢な心を持ったスティーブ・ロジャースだからこそついていくというのが、まさに親友といった感じでいいですね。
そして、日本語字幕ではなく、英語の訳も見て欲しいセリフです。
That little guy from Brooklyn who was too dumb not to run away from fight. I’m following him.
訳:馬鹿すぎて戦いから逃げなかった、あのブルックリン出身の小さい男。俺はそいつについていく。
ブルックリンという単語がありますね。バッキーとスティーブはブルックリン出身の幼馴染です。MCUにはたびたびブルックリンと言う単語が出ています。なので、ここでもブルックリン出身という言葉があったことを知ってほしいです。
この時の『戦い』とは映画の冒頭で、スティーブが映画館で絡んできた男に裏路地で立ち向かっている時のことを指しているのでしょう。
英語の解説
・フレーズ be ready to 不定詞
意味:~する準備ができている
・不定詞の副詞的用法
意味:~するために、~する
セリフより
Are you ready to follow Captain America into the jaws of death?
訳:危険な戦いに挑むキャプテン・アメリカについて来る準備は良いか?
フレーズとして『be ready to 不定詞』で紹介しましたが、不定詞の副詞的用法をreadyに使っただけですね。
映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)より
3.それは誰だ?
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
Bucky?
字幕:バッキー?
ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズのセリフ
Who the hell is Bucky?
字幕:それは誰だ?
シーン:この時のバッキー・バーンズはウィンター・ソルジャーとしてキャプテン・アメリカの前に立ちふさがります。ウィンター・ソルジャーとなったバッキーは、スティーブと過ごした時の記憶は消されてしまっていました。しかし、スティーブに『バッキー』と呼ばれることで、その記憶が戻りそうに…
この時の英語が『Who the hell is Bcuky?』となっています。『Who is Bucky?』でも同じ意味になりますが『Who the hell』を使っていることから、ウィンター・ソルジャーが動揺しているのが分かります。
英語の解説
・スラング who the hell
意味:いったい誰なんだ?
whoに比べると、who the hellの方が強調・動揺を表すことができます。
なので、字幕からは分かりにくいですが、英語のセリフを見るとウィンター・ソルジャーがスティーブに『バッキー?』と言われて動揺しているのが分かります。
4.親友だからだ 貴様を殺す
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
I’m not gonna fight you. You’re my friend.
字幕:君とは戦わない 親友だからだ
ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズのセリフ
You’re my mission. You’re my mission.
字幕:貴様を殺す それが俺の任務だ
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
Then finish it. Because I’m with you to the end of the line.
字幕:殺せよ 最後まで一緒だ
シーン:ウィンター・ソルジャーとキャプテン・アメリカが墜落するヘリキャリアで戦っているシーン。もう間もなく決着がつくところです。
ウィンター・ソルジャーは自分がバッキー・バーンズである記憶を取り戻しつつあり、スティーブを倒すのにためらいつつも『You’re my mission.』と自分に言い聞かせてスティーブを殺そうとします。
しかし、ウィンター・ソルジャーはキャプテン・アメリカを殺すことができず、この後ヘリキャリアから落ちたキャプテンを川から救い出しましたね。
英語の解説
・短縮形 gonna(ガナ)
gonna = going to
基本的に『be going to』のgoing to部分として使います。
be going to ~:~する予定
・英会話でよく使う短縮形
①gonna = going to
意味:~する予定
②wanna = want to
意味:~したい
③gotta = have to
意味:~しなければならない
映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)より
5.お前 靴に新聞詰めてたろ
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
Which Bucky am I talking to?
字幕:どっちのバッキーだ?
ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズのセリフ
Your mom’s name was Sarah.
字幕:お前の母さんはサラ
You used to wear newspapers in your shoes.
字幕:お前 靴に新聞詰めてたろ
キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースのセリフ
Can’t read that in a museum.
字幕:昔のバッキーだ
訳:それは博物館では読めないな
シーン:ジモに洗脳され暴走するバッキーをキャプテンが止め、一緒に川に落ちてトニーたちのもとから脱出した後のシーン。
バッキーのセリフの『お前靴に新聞詰めてたろ』これは友達でないと知らない情報ですね。こういった判断の仕方はいいですね。
その返しの『(We) Can’t read that in a museum.』を訳すと『それは博物館では読めないな』となります。前作の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の最後、バッキーも訪れていたスミソニアン博物館のことを指しているのだと思います。
英語の解説
・熟語 used to ~
意味:以前はよく~した、昔は~だった
『used to』は助動詞になるので、toの後は動詞は原型になります。
注意点として、似た熟語『be used to ~』がありますが、こちらの意味は『~に慣れている』です。
6.座席を前に 断る
ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズのセリフ
Can you move your seat up?
字幕:座席を前に
ファルコン/サム・ウィルソンのセリフ
No.
字幕:断る
シーン:キャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースとシャロン・カーターがキスしているところを、バッキーとサムがのぞき見しているシーンです。
この時のバッキーの顔!なんて素敵な笑顔なんでしょう!もう最高です!バッキーはすごく笑顔が良いです。映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でバッキーがスティーブと再会した時の笑顔も最高です。
バッキーがサムに座席をずらすように言ったけど、ずらさない意地悪なサムも良いですね!この時はこの2人のドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が作られるなんて想像もしませんでした。
英語の解説
・英会話フレーズ Can you ~?
意味:~してくれますか?
このフレーズは丁寧にしたものも有り、『Could you ~?』になります。
セリフはcanの方だったので、バッキーはサムに対して丁寧に言う気はないのかもしれませんね。
7.もっと早くやれよ
ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズのセリフ
You couldn’t have done that earlier?
字幕:もっと早くやれよ
ファルコン/サム・ウィルソンのセリフ
I hate you.
字幕:うるさい
訳:お前なんて嫌いだ
シーン:空港でアイアンマンチームとキャプテン・アメリカチームが激突しているシーン。バッキーとサムがスパイダーマンと戦っている最中のセリフです。
スパイダーマンに追い詰められる中、サムがレッドウィングを使って窮地を脱します。『なぜそれをもっと早くやらないのか?』とバッキーがサムに言うのですが、サムは『お前なんて嫌いだ』と返します。
お互いにあまり遠慮していない言い方がいいですね。この2人は意外と良い相棒同士になれる気もします。ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に期待ですね!
英語の解説
・比較級 earlier
意味:もっと早く
比較級は形容詞・副詞にerを付けて作ります。
(例)fast→faster / tall→taller / cool→cooler
しかし、earlyのように『子音字+y』で終わっている単語の場合は『yをiに変えてer』を付けます。
(例)early→earlier / busy→busier / happy→happier
最後に
ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズの名言・名シーンを映画『キャプテン・アメリカ』三部作からまとめました。
1・2作品目はバッキーとスティーブの友情、3作品目はバッキーと新たな仲間サム(ファルコン)との友情?
バッキーとスティーブの関係が好きで、バッキーが好きな人もいると思います。その2人の物語は、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でスティーブが自分の人生を歩んだことで、1つの区切りがついたと思います。そして嬉しいことに、バッキーにはディズニープラスでのドラマが控えていますね。
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』です!バッキーとサムはまだ仲がいいとは言えないようですが、この2人がドラマでどう活躍し、仲がよくなる?のかが楽しみですね。
そして、このやり取りは、
バッキー・バーンズ:帰還するまで バカはするな
スティーブ・ロジャース:字幕:お前ぬきじゃ できない
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも行われますが、その時はセリフを言う人物が逆になっています。
そしてこの記事は8月13日に公開しました、今日はウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを演じる、セバスチャン・スタンの誕生日です!
誕生日おめでとうございます!誕生日のお祝いとして記事を作りました。お祝いがてらぜひ、映画『キャプテン・アメリカ』三部作を見ましょう!
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DVD・BD:キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
DVD・BD:キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
DVD・BD:シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
https://marvel.disney.co.jp/movie.html
(参照2020/08/13)
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