第752回.マーベル映画のセリフで『使役動詞』を解説
映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)より
原題『Avengers: Infinity War』
問題
ピーター・クイル / スター・ロード(クリス・プラット)
You let her __ !
字幕:彼女を放せ!
訳 :彼女を解放しろ(自由にさせろ)
__に入るのはどちらでしょう?
①go
②to go
映画のシーン
映画:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
シーン:サノスにリアリティ・ストーンを渡さないようにするため、ガーディアンズがノーウェアに向かったシーンです。コレクターに迫るサノスをガモーラが襲撃し、トドメを指したかに思えましたが、それはサノスがリアリティ・ストーンの力で見せた幻影でした。そして、ガモーラはサノスに捕まり、人質にされてしまいます。
答え
正解は①goです!
ピーター・クイル / スター・ロード
You let her go!
字幕:彼女を放せ!
訳 :彼女を解放しろ(自由にさせろ)
詳しい英語の解説
使役動詞+O+原形不定詞
意味:Oに~させる
let, make, haveなどの使役動詞を使う場合は、目的語(O)の後に原形不定詞を置くことで『Oに~させる』という文を作れます。
セリフでは使役動詞letの後に、目的語her、原形不定詞goが続いています。
You let her go!
訳:彼女を解放しろ(自由にさせろ)
let O go
意味:(Oを)手放す、(Oを)解放する、(Oを)自由にする
直訳すると『Oを行かせる』となりますが、ここでのgoは『手放す、解放する』といった意味で使われています。
ディズニー映画『アナと雪の女王』の挿入歌『Let it go:ありのままで』と同じような使われ方ですね。
You let her go!
訳:彼女を解放しろ(自由にさせろ)
使役動詞の違い
let, make, haveはいずれも『~させる』という意味の使役動詞ですが、少しニュアンスに違いがあります。
make:強制的にさせる
have:仕事や義務としてさせる
let:許可する、自由にさせる
強制力の強さは『make>have>let』といったイメージです。
最後に
今回はここまでです。いつもおちゃらけているスター・ロードも、このときは本気モードでしたね。しかし、インフィニティ・ストーンを3つも手にしたサノス相手には、流石にかないませんでしたね。
『let O go』という文を見ると、やはりアナ雪の『Let It Go』を思い出しますね。『Let It Go』の歌詞を全文訳する記事も書いているので、気になる方はぜひそちらもご覧ください。
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参照:アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
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(参照2022/02/26)
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