映画『不思議の国のアリス』(1951年)より
原題『Alice in Wonderland』
映画『不思議の国のアリス』の名言の1つ、『首をはねろ!』の英語を解説します。
ハートの女王のセリフですね。英語では何と言っているのか、見ていきましょう。
ツイステ(ディズニー ツイステッドワンダーランド)に登場する、ハーツラビュル寮の寮長のリドル・ローズハートのユニーク魔法『首をはねろ!』の元ネタでもあります。
映画『不思議の国のアリス』
『首をはねろ!』
ハートの女王
That’s enough!
字幕:(字幕なし)
吹替:もうおやめ!
訳 :もう分かったわ!
Off with their heads!
字幕:3人の首をはねろ!
吹替:3人の首をはねよ!
訳 :彼らの首をはねろ!
シーン:白いバラを赤く塗られたことに激怒したハートの女王が、クラブのエース、2、3に『誰が塗ったのか?』と尋問します。しかし、3人はお互いに『エースがやった』『2です』『3です』と罪を擦り付け合います。それが火に油を注いだのか、ハートの女王はこの『3人の首をはねろ!』と言いました。
字幕と吹替をみると『首をはねろ!』『首をはねよ!』と、若干の違いはありますが、どちらも命令口調で同じ意味合いですね。
本題は英語の『首をはねよ』に当たる『Off with their heads!』が、動詞がないセリフになっている点です。おそらくですが、『Cut off with their heads!』『彼らの首を切り落とせ』の略なのではないかと思います。
ここでは日本語の面白いところが出ていると思います。『首を切り落とす』を『首をはねる』という言い方をしていますね。この『はねる(刎ねる)』には『切り落とす』という意味があります。日本でいう打ち首、海外でいうギロチンで首を切り落とす際の言葉なのでしょう。
注意したいのは『車で人をはねる』の『はねる(撥ねる)』とは違うという点です。こちらは『はじき飛ばす』という意味になります。
英語の解説
『Cut off with their heads!』の訳し方
解説するに当たって、動詞『cut』を加えた文で考えたいと思います。動詞を入れたことにより命令文になっています。
熟語 :cut off
意味 :切り落とす
offは副詞です。
前置詞:with ~
意味 :~を
『対象・相手』を決めるwithです。『I am angry with you.:私はあなたに怒っています。』と同様だと思います。
代名詞:their
意味 :彼らの
この『彼ら』とは、3人のクラブのトランプたちを指しています。
名詞 :head
意味 :頭、首
セリフでは3人の首なので、複数形のheadsが使われています。
最後に
映画『不思議の国のアリス』のハートの女王のセリフ『首をはねろ!』の解説になりました。
英語を見ると、動詞がないためちょっと学生には難しい英文になっていると思います。『首をはねる』⇒『首を切り落とす』と解釈して、動詞のcutを入れることで分かりやすくなったのではないでしょうか。
今回この英文を訳そうと思ったきっかけがあり、英語を指導している生徒がツイステが好きとのことで『元ネタになった英語を知りたい、それで英語を教えてほしい』と言っていたので、こういった記事を作った次第です。ツイステファンの方にも楽しんで読んでいただけたら幸いです。
いつもはマーベルの英語解説をしていますが、ディズニー作品もほとんど見ているので好きなセリフをちょっとずつ解説していきたいと思います。
この記事を読んで、英語って楽しい!英語の勉強をしたくなった!って感じてもらえたら嬉しいです。
では、また英語解説の記事で会いましょう。
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参照:不思議の国のアリス
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2022/09/24)
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