映画『アナと雪の女王』(2013年)より
原題『Frozen』
映画『アナと雪の女王』から、オラフの名言の1つ「アナのためなら溶けてもいいよ」の英語を解説します。
このセリフには『be worth doing:~する価値がある』という表現が入っています。この表現の解説と『be worth doing』を書き換えた表現を解説していきます。
英語の表現は少し難しく、高校範囲レベルのものになります。
映画『アナと雪の女王』
『アナのためなら溶けてもいいよ』
オラフ
Some people are worth melting for.
吹替:アナのためなら 溶けてもいいよ
字幕:アナのためなら 溶けてもいい
訳 :人の中には 溶けるに値する人もいる
この英文が、なぜ吹替の「アナのためなら 溶けてもいいよ」という訳になったのかは、こちらの記事で解説しています。
今回の記事では『be worth doing』の意味と使い方・書き換えに焦点を当てているので、訳し方が気になった方は先ほどの記事をご覧ください。
英語の解説
熟語:be worth doing
意味:~する価値がある
『S is worth doing』の形で『Sは~する価値がある』と訳せます。
ポイントは、動名詞部分『doing』の目的語が主語(S)であるという点です。
Some people are worth melting for.
吹替:アナのためなら 溶けてもいいよ
直訳:何人かは溶けるに値する
「Some people are worth melting for.」の動名詞部分である『melting for』には目的語がないですね。この目的語が主語『Some people』であるということです。
『melting for some people:人のために溶ける』と解釈しましょう。
『be worth doing』の書き換え
1.名詞 is worth doing. (元のセリフ)
2.It is worth doing 名詞.
3.It is worthwhile doing 名詞.
4.It is worthwhile to do 名詞.
※3と4は動名詞か不定詞かの違いです。
オラフのセリフをそれぞれの形に書き換えてみます。
「アナのためなら溶けてもいいよ」
1.Some people are worth melting for.
2.It is worth melting for some people.
3.It is worthwhile melting for some people.
4.It is worthwhile to melt for some people.
これだけだと、ごちゃごちゃしていて分かりにくいですよね。覚えてしまってもいいのですが、考え方を詳しく解説していきます。
考え方①
3と4の書き換えから見ていきましょう。
3.It is worthwhile doing 名詞.
4.It is worthwhile to do 名詞.
3と4は動名詞か不定詞かの違いですね。なので、動名詞と不定詞の書き換えだと考えるのがオススメです。
書き換えたセリフ
3.It is worthwhile melting for some people.
4.It is worthwhile to melt for some people.
考え方②
次に1と2の書き換えも見ていきましょう。
1.名詞 is worth doing.
2.It is worth doing 名詞.
この2つの『doing』は動名詞です。先ほど『動名詞と不定詞の書き換え』を説明したので、これを不定詞『to do』にしてみましょう。
1.名詞 is worth doing.
⇒ 名詞 is worth to do. (※この形はできません)
2.It is worth doing 名詞.
⇒ It is worth to do 名詞. (※この形はできません)
こう書き換えられるのでは?と思うかもしれませんが、この不定詞『to do』の形は作れません。文法的に間違ったものになってしまうので、注意しましょう。
理由は直前のworthが前置詞だからです。前置詞の目的語には『名詞・代名詞・動名詞』が置かれます。
worthだけに限らず、『前置詞+to do(不定詞)』の形はできません。なので、『worth to do』の形も作れません。
まとめ
worthが前置詞なので、目的語は動名詞のみ
1.名詞 is worth doing.
2.It is worth doing 名詞.
動名詞と不定詞のどちらでも使える
3.It is worthwhile doing 名詞.
4.It is worthwhile to do 名詞.
※補足しておくと、不定詞を使った『to do 名詞』の形の方がやや正式な形です。
最後に
オラフのセリフ『アナのためなら溶けてもいいよ』を使った『be worth doing』の意味と使い方・書き換えの解説になりました。
個人的にこういった書き換えができる英文って好きなんですよね。なので、作っていて楽しかったです。今回はディズニー映画で解説をしましたが、マーベル作品でも解説したいと考えているので、また記事を作ろうと思います。
書き換えがある文は、苦手な人が多い単元の1つだと思います。色々な例文に触れることで理解が深まると思います。またマーベルの記事でも経験値を一緒に溜めていきましょう。
この記事を読んで、英語って楽しい!英語の勉強をしたくなった!って感じてもらえたら嬉しいです。
では、また英語解説の記事で会いましょう。
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参照:アナと雪の女王
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(参照2022/11/10)
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