映画『アナと雪の女王』(2013年)より
原題『Frozen』
挿入歌『Let It Go』の歌詞を1つ1つ文法解説していきたいと思います。
エルサがアレンデール王国から追われ、雪山で1人になります。そのときに流れた挿入歌です。
英語の歌詞、日本語字幕版の歌詞、日本語吹替版の歌詞(『邦題:ありのままで』の歌詞)、英語の歌詞の和訳を比較し、文法の解説をしていきます。
曲・歌詞の意味を知ることで、映画の理解がより深まると思います。一緒に楽しく英語を学んでいきましょう。
こちらの記事はPart8になります。以前の記事はこちらからご覧ください。
挿入歌『Let It Go』の歌詞を和訳
歌詞の比較 1
It’s time to see what I can do
字幕:怯えることなく 未知へと突き進む
吹替:どこまでやれるか 自分を試したいの
訳 :自分に何ができるか わかるときよ
(It’s time) To test the limits and break through
字幕:同上
吹替:同上
訳 :限界に挑戦し それを突き破るときよ
英語の解説
単語の解説
time:名詞
意味:時間
see:動詞
意味:見える、分かる
what:代名詞、疑問詞
意味:何、どんなこと
can:助動詞
意味:できる
test:動詞
意味:テストする、試す
limit:名詞
意味:制限、限界
break:動詞
意味:壊す、破る
through:前置詞・副詞
意味:通り抜ける、突破する
break through:熟語
意味:打ち破る
it’s time to do
意味:~する時間
timeを不定詞の形容詞的用法の『to do ~』が修飾しています。
It’s time to see what I can do
訳 :自分に何ができるか わかるときよ
不定詞『to see what I can do』がtimeを修飾しています。
(It’s time) To test the limits and break through
訳 :限界に挑戦し それを突き破るときよ
こちらは『It’s time』が省略されていると考えましょう。
上の文と同様に、不定詞『To test the limits and break through』がtimeを修飾しています。
間接疑問文: what I can do
意味:私に何ができるか
It’s time to see what I can do
訳 :自分に何ができるか わかるときよ
『to see:分かる』の動詞seeの目的語が、間接疑問文『what I can do:私に何ができるか』になっています。
間接疑問文は名詞節なので、このように動詞の目的語になることができます。
歌詞の比較 2
No right, no wrong No rules for me
字幕:善悪やルールに縛られずに
吹替:そうよ変わるのよ
訳 :私には 正しいも 間違いも ルールもないの
I’m free!
字幕:私は自由よ
吹替:私
訳 :私は自由よ!
英語の解説
単語の解説
no:形容詞
意味:~ない
right:形容詞
意味:正しい、適切な
wrong:形容詞
意味:誤った、間違った
rule:名詞
意味:規則、ルール
me:代名詞
意味:私に、私を
free:形容詞
意味:自由な
代名詞の目的格
1人称単数の目的格
me:私に、私を
No right, no wrong No rules for me
訳 :私には 正しいも 間違いも ルールもないの
代名詞の目的格を使う場合は、意味で考えてはいけません。
「ここに『私に、私を』が入るから『me』を使おう!」と考えてはいけないのです。
目的格『me』を使っているのは、前置詞の目的語だからです。大雑把に言うと、前置詞の次に代名詞を用いたい場合は目的格にすれば大丈夫です。
最後に
いかがでしたでしょうか。挿入歌『Let It Go』の解説になりました。
今回の解説した部分では、エルサが今まで女王として生きて、魔法を抑え、自分らしく生きることをずっと我慢してきたことを過去にして、これから自由に生きようとしていますね。
No right, no wrong No rules for me I’m free!
字幕:善悪やルールに縛られずに 私は自由よ
吹替:そうよ変わるのよ 私
訳 :私には 正しいも 間違いも ルールもないの 私は自由よ!
形容詞『right:正しい』の対義語は形容詞『wrong:間違った』です。ここで対義語を使って対比しているのがいいですね。
今回この記事を作ろうと思ったのは、この歌『Let It Go』を歌いたいと思ったからです。歌ううえで、しっかりと文法を理解してから歌いたいと思ったので記事にしました。
同じようにしっかりと文法を理解して歌いたい人の参考になったらと思います。
また続きの歌詞も解説していきたいと思います。
これまでディズニー映画の挿入歌を訳したことがなかったので、新鮮味があって楽しいです。いつもはマーベル、MCUの曲を中心に解説しています。特に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の曲が好きなので、そればかり解説していました。今後はディズニーの曲も扱っていきたいです。
また次の記事で会いましょう。
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参照:アナと雪の女王
https://disneyplus.disney.co.jp/
(参照2023/10/03)
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