【MCU】映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の名シーン5選!Part3【名言・名セリフ・英語解説】

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズのフェーズ3にあたり、インフィニティ・サーガの集大成である映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』

今回はこの映画の名言と名シーンを紹介します。この記事はPart3になります。Part1はこちら、Part2はこちらになります。

セリフについては、元の英語・日本語字幕・日本語訳を紹介していきます。

 

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』より

1.「私には何もなかった」

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ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)

I used to have nothing.

字幕:私には何もなかった

訳 :私は以前は何もなかった

 

And then I got this.

字幕:でも やっと手に入れた

訳 :そして これを手に入れた

 

This job. This family. 

字幕:この仕事と この家族を 

 

And I was better because of it.

字幕:おかげで マシになれた

訳 :そして そのおかげで 私はマシになった

シーン:映画の序盤、サノスを倒して5年の歳月が流れた後のシーンです。多くの仲間を失ったことなど、様々なの問題を抱えて落ち込んでいるナターシャに対してスティーブが「自分の人生を歩む道もある」と言いますが、ナターシャはアベンジャーズから離れる気はなく「お先にどうぞ」と返します。

ずっと1人きりで戦ってきたナターシャにとって、アベンジャーズはやっと手に入れた家族のように思える仲間であり、この仕事に誇りを持っているということが分かります。

そして、このセリフは英語を読むとナターシャの心情がより分かるので、それを解説していきます。

 

英語の解説

助動詞表現:used to

意味:①以前はよく~していた ②以前は~だった

①は過去の習慣、②は過去の状態を表します。

どちらも『以前はよく~していたが、今はしていない』『以前は~だったが、今は違う』という感じに過去と現在を対比しており、今は昔と違うんだというニュアンスが含まれています。

ナターシャは以前は1人きりでしたが、今はアベンジャーズという仲間がいます。なので、『今は違う』というニュアンスを含んだ『used to』を使っているのでしょう。

I used to have nothing.

訳:私は以前は何もなかっ

 

2.「感謝してます この国のために尽くしてくれて」

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トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)

Thank you for everything (that) you’ve done for this country.

字幕:感謝してます この国のために尽くしてくれて

訳 :あなたがこの国にしてくれた全てのことに ありがとう

シーン:トニーが1970年のニュージャージー州のシールド基地で、父ハワード・スタークと出会ったシーンです。そして、トニーは別れ際に感謝の言葉を述べます。トニーの父に対する今までの感謝の気持ちを、この一言に込めているように感じますね。

トニーは父といい別れができなかったので、こうやって自分の気持ちを伝えることができて本当によかったなと思います。

 

英語の解説

フレーズ:Thank you for ~

意味:~にありがとう

この後には名詞・代名詞や動名詞が置かれます。セリフでは『everything:全てのこと』という代名詞が置かれています。

関係代名詞(目的格)

関係代名詞節:(that) you’ve done for this country

意味:あなたがこの国にしてくれた

関係代名詞節『(that) you’ve done for this country』が先行詞の『everything』を修飾しています。

関係代名詞の目的格thatは省略することができ、セリフでも省略されています。

Thank you for everything (that) you’ve done for this country.

訳:あなたがこの国にしてくれた全てのことに ありがとう

 

3.「クリント! 私に任せろ」

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ティ・チャラ / ブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)

Clint! Give it to me.

字幕:クリント! 私に任せろ

シーン:アベンジャーズVSサノス軍の最終決戦のシーンです。インフィニティ・ストーンをもとの場所に戻すため、ガントレットを運んでいるクリントにサノスが気付き、兵を差し向けます。そして、サノス軍に囲まれてしまったクリントのもとにティ・チャラが駆けつけ「クリント!私に任せろ」と言い、ガントレットを受け取ります。

映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、ティ・チャラは復讐心に駆られていて余裕がなく、クリントを冷たくあしらっていましたが、今度はクリントを助けに来ました。以前のやりとりがあったからこそグッとくるシーンですね。

 

英語の解説

第4文型(SVOO)と第3文型(SVO)

「人に物を与える」という意味の文は第4文型(SVOO)または第3文型(SVO)で作れます。

第4文型の場合は『S V O1 O2』で「SがO1にO2を与える」となります。

第3文型の場合は修飾語Mを加えて『S V OM』で「SがMにOを与える」となります。

 

これらは基本的に書き換ることができます。『インフィニティ・ウォー』のドクター・ストレンジのセリフを例にして書き換えた文を見ていきましょう。

スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)

第4文型:I will give you the stone.

第3文型:I will give the stone to you.

訳:私はあなたに石を渡そう

 

このように第3文型と第4文型は基本的に書き換えられますが、書き換えられない場合も存在します。

それは第3文型(SVO)の目的語Oがit, themなどの代名詞の場合です。

そのため、今回紹介したティ・チャラのセリフは第4文型に書き換えられないので、注意しましょう。

第3文型:Give it to me.(

第4文型:Give me it.(×)※この文は作れません

 

4.「1000年で初めて道筋のない旅だ」

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ソー(クリス・ヘムズワース)

For the first time in a thousand years, I have no path.

字幕:1000年で初めて道筋のない旅だ

訳 :1000年ぶりに初めて 俺には道筋がない

シーン:トニーの葬儀が終わった後、ソーがヴァルキリーにアスガルドを託すシーンです。

アスガルドのために生きてきたソーが、自分でこれから先を考えて進んでいくという大きな転換期ですね。ソーはこの後、ガーディアンズと共に旅立ち、映画『ソー:ラブ&サンダー』へと繋がっていきます。

 

英語の解説

名詞:path

意味:道、道筋

日本語でも、英語でも『道筋』という言葉をこれから先の事柄に使います。言語が違っても物事を同じように考えているのが面白いですね。

 

5.「自分の人生を生きてみるのもいいかと」

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キャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)

Well, after I put the stones back, I thought… maybe…

字幕:石を元に戻してふと思ったんだ ひょっとして

訳 :石を戻した後に もしかしたらと思ったんだ

 

I’ll try some of that life (that) Tony was telling me to get.

字幕:自分の人生を生きてみるのもいいかと

訳 :トニーがやってみろと言っていた人生を送ってみようかと

シーン映画の最後、インフィニティ・ストーンを戻しに行ったスティーブは予定通りに帰ってきませんでした。そして、気が付くと1人の老人がベンチに座っていました。彼は年老いたスティーブであり、石を戻した後に自分の人生を歩もうと思ったと語りました。

日本語字幕では「自分の人生を生きてみるのもいいかと」と言っていますが、実は英語を訳してみると『トニーがやってみろと言っていた人生を送ってみようと思った』と言っています

今まで自分の人生を歩めなかったスティーブが、最後に自分の人生を歩む道を選択をすることができて、本当によかったと思います。また、この選択のきっかけがトニーの一言であったというのもまた感動的ですよね。

この部分が日本語字幕で訳されていなかったのがちょっと残念です。英語からしか読み取れないので、このセリフに気付いたときは英語を勉強していてよかったなあと思いました。

 

英語の解説

関係代名詞(目的格)

関係代名詞節:(that) Tony was telling me to get

意味:トニーがやってみろと言っていた

関係代名詞節『(that) Tony was telling me to get』が先行詞の『that life』を修飾しています。

関係代名詞の目的格thatは省略することができ、セリフでも省略されています。

I’ll try some of that life Tony was telling me to get.

訳:トニーがやってみろと言っていた人生を送ってみようかと

 

ちなみに「トニーがやってみろと言っていた」というのは、映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の最後のシーンで言われたことを指しています。

このときトニーに「(素朴な生活が)いつか君にもできる」と言われたことが、スティーブが自分の人生を歩む道を選んだきっかけの1つになっているのでしょう。

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン マーベル アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン マーベル

スティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカ

The simple life.

字幕:素朴な生活

 

トニー・スターク / アイアンマン

You’ll get there one day.

字幕:君もできる

訳 :いつか君にもできる

 

最後に

アベンジャーズ エンドゲーム マーベル

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の名言・名シーンの紹介になりました。

エンドゲームは約3時間にも及ぶ映画です。まだまだたくさん紹介したい名言・名シーンがあるので、また記事を作っていきたいです。

またMCUの名言を紹介していきたいと思います。

 

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参照:アベンジャーズ/エンドゲーム

参照:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

https://disneyplus.disney.co.jp/

(参照2023/05/24)

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