MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズのフェーズ3に当たる映画『マイティ・ソー/バトルロイヤル』
今回はこの映画の名言と名シーンを紹介します。
セリフについては、元の英語・日本語字幕・日本語訳を紹介していきます。
映画『マイティ・ソー/バトルロイヤル』より
1.「ずっと落ちてた 30分も!」
ロキ(トム・ヒドルストン)
I have been falling for 30 minutes!
字幕:ずっと落ちてた 30分も!
訳 :私は30分間ずっと落ち続けていたんだぞ!
シーン:ソーとロキが父オーディンを探しに地球に来て、ロキがストレンジに連れ去られた後のシーンです。ソーがストレンジと話し合い、オーディンに会ったらすぐに帰ると約束をし、ロキを開放してもらいます。
ロキは2人が話している間ずっと落ち続けていたらしく、怒ってストレンジに襲いかかりますが、軽くあしらわれてしまいます。ロキがあしらわれるのは珍しいですよね。ストレンジの方が一枚上手な感じがします。
英語の解説
現在完了進行形
作り方:have been+動詞のing形
意味:ずっと~し続けている
ある状態が過去から現在までずっと継続しているときに使います。現在進行形と比べると過去からずっと続いているという点に焦点を当てています。
動作が現在も進行中であるときだけではなく、ちょうど終わったときにも使えます。セリフでも、ロキがちょうど落ち終わったときに言っています。
I have been falling for 30 minutes!
訳:私は30分間ずっと落ち続けていたんだぞ!
2.「サーファーくん」
ソー(クリス・ヘムズワース)
Damn you, Stark.
字幕:スタークめ
訳 :クソッ スタークめ
Point Break.
字幕:サーファーくん
訳 :ポイント・ブレイク
クインジェット
Welcome, Point Break.
字幕:ようこそ サーファーくん
訳 :ようこそ ポイント・ブレイク
シーン:クインジェットを起動するためにソーが認証を行おうとしているシーンです。『ソー』という名前を言っても認証されず、他にも『オーディンソン、雷神、最強アベンジャー』などと言いましたが、どれも認証されませんでした。そして、以前トニーに『サーファーくん(ポイント・ブレイク)』と呼ばれたことを思い出して、認証に成功します。
英語の解説
映画『Point Break』(ポイント・ブレイク)
邦題『ハートブルー』
『Point Break』とは映画のタイトルで、邦題は『ハートブルー』とタイトルが変わっています。サーファーをテーマとした作品で、ソーの見た目がサーファーっぽくて映画の登場人物に似ているということで、トニーはこう呼んだのでしょう。
トニーがソーを『サーファーくん』と呼んだのは、映画『アベンジャーズ』でロキを捕まえた後、ヘリキャリア内で顔を合わせたときです。
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
No hard feelings, Point Break.
字幕:悪気はなかった
吹替:怒るな サーファーくん
訳 :悪く思うなよ ポイント・ブレイク
You’ve got a mean swing.
字幕:お前はすごいよ
吹替:いいパンチだった
訳 :すごいスイングだったよ
吹替ではちゃんと『サーファーくん』と呼ばれていますが、実は日本語字幕では『サーファーくん』とも『ポイントブレイク』とも呼ばれていませんでした。
なので、日本語字幕だけで見ていた人には、なぜソーの名前が『サーファーくん』で登録されているのか、ちょっと分かりにくくなってしまっています。せっかく面白いシーンなのですが、そこが少し残念ですね。
3.「“リベンジャーズ”だ」
ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)
I’m saying that I wanna be on the team. Has it got a name?
字幕:チームに入りたい 名前ある?
訳 :私はチームに入りたいって言っているの 名前はあるの?
ソー
Yeah, it’s called the Revengers.
字幕:ああ “リベンジャーズ”だ
訳 :ああ それは“リベンジャーズ”と呼ばれている
シーン:ソーとハルクがグランドマスターのもとから逃げ出して、ヘラを倒しに行くためにヴァルキリーに協力を求めるシーンです。そして、チーム名を聞かれたときに『リベンジャーズ』と答えます。ソーとヴァルキリーがヘラにリベンジしたいということと、アベンジャーズの名前をかけているのでしょう。
英語の解説
受動態(受け身)
作り方:be動詞+動詞の過去分詞形
意味:~される
主語が『~される』という意味の受け身の形です。セリフでは『is called:呼ばれる』の部分にあたります。
It’s called the Revengers
訳:それは“リベンジャーズ”と呼ばれている
revengeとavengeの違い
リベンジャーズとアベンジャーズの元になった単語のrevenge(リベンジ)とavenge(アベンジ)は、どちらも『復讐する』という意味を持った動詞です。
これらは同じ意味を持っていますが、少しニュアンスの違いがあります。
revenge:個人的な恨みによる復讐
avenge:正義のための復讐、悪事に対しての復讐
ソーとヴァルキリーはヘラに恨みがあって復讐するのでrevengeで、アベンジャーズは正義のための復讐をするのでavengeとなっています。
4.「“助けて”をやるか」
ソー
Hey, let’s do “Get help.”
字幕:“助けて”をやるか
訳 :おい “助けて”をやろう
ロキ
We are not doing “Get help.”
字幕:絶対やらない
訳 :私たちは“助けて”をやらないぞ
シーン:ソーたちがサカールを脱出するために宇宙船を奪いに行くシーンです。ソーとロキがエレベーターで互いのこれからの道について話し、少ししんみりとしたムードになっていたところ、ソーがこの提案をして和ませます。ロキも最初は嫌がっていましたが、最終的には『助けて』に付き合ってくれるのがいいですよね。
英語の解説
名詞:help
意味:助け、救助
セリフでは『助け』という意味の名詞として使っていますが、もちろん『助ける』という意味の動詞としても使えます。
進行形
作り方:be動詞+動詞のing形
ロキのセリフが現在進行形になっていますが、これは現在のことではなく未来の予定を表しています。
現在進行形には『未来の行動に向けて、今心構えをしている』という意味があり、未来の予定を表すことができます。
We are not doing “Get help.”
訳:私たちは“助けて”をやらないぞ(やるつもりはないぞ)
5.「アスガルドは場所ではなく 民だ」
ソー
Asgard’s not a place, it’s a people.
字幕:アスガルドは場所ではなく 民だ
訳 :アスガルドは場所ではない それは国民だ
シーン:ソーが覚醒し、ヘラとの最終決戦が始まるシーンです。夢の中でオーディンから「アスガルドは場所ではなく 民さえいればどこでもなり得る」と言われ、ソーは民を避難させた後、ラグナロクを起こしてアスガルドごとヘラを倒すことを決意します。
英語の解説
可算名詞:people
意味:国民、民族
国民という意味のpeopleは可算名詞なので、単数の場合は冠詞aをつけて『a people』とする必要があります。可算名詞なので複数形をとることもでき、peoplesとすることで『複数の民族』などを表すこともできます。
セリフでは『アスガルドの民=国民』のことを表しているのこちらの意味で使っています。
名詞:people
意味:人々
よく使われているpeopleはこちらになります。元から複数扱いの名詞になっています。また、単数の『人』を表したい場合はpersonを使います。
この「アスガルドは場所ではなく 民だ」という言葉は、MCUの世界でもソーの名言として認知されているようで、ドラマ『シー・ハルク』で、ライト・エルフのルナが法廷でこの言葉を言いました。
ルナ
Asgard is not a place, it is a people.
字幕:アスガルドは場所ではなく 民だ
裁判官
Thor’s inspirational speeches are not admissible in court.
字幕:ソーの感動的な言葉も法廷では通用しない
訳 :ソーの感動的なスピーチも法廷では認められない
キャプテン・アメリカの名言『I can(could) do this all day.:まだやれるぞ』といい、リアルで名言とされている言葉が、劇中でも広まっているというのがなんだか面白いですよね。
最後に
映画『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の名言・名シーンをまとめました。まだまだ名言はあるのでまた記事を作っていきたいですね。
またMCUの名言を紹介していきたいと思います。
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(参照2023/05/26)
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