第1021回.マーベル映画のセリフで『between』と『among』の違いを解説
映画『アイアンマン2』(2010年)より
原題『Iron Man 2』
問題
トニー・スターク / アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)
I knew there was a correlation __ you and this.
字幕:イチゴが特別ってことは覚えてた
訳 :君とこれ(イチゴ)の間に相互関係があることは分かっていた
__に入るのはどちらでしょう?
①between
②among
映画のシーン
映画:アイアンマン2
シーン:トニーが父からのビデオメッセージを見て、新元素のヒントを得るために再びスターク・インダストリーズに戻ってきたシーンです。トニーはペッパーへの手土産としてイチゴを買ってきますが、ペッパーがイチゴアレルギーだったことを忘れていたため、無駄になってしまいます。
答え
正解は①betweenです!
トニー・スターク / アイアンマン
I knew there was a correlation between you and this.
字幕:イチゴが特別ってことは覚えてた
訳 :君とこれ(イチゴ)の間に相互関係があることは分かっていた
詳しい英語の解説
前置詞:between
意味:(2つ)の間に
betweenは主に2つのもの・人・場所・時間などの間を表します。よく『between A and B:AとBの間に』の形で教わりますね。
セリフでは『you:あなた(ペッパー)』と『this:これ(イチゴ)』の間、つまり2つの間なのでbetweenを使っています。
I knew there was a correlation between you and this.
訳:君とこれの間に相互関係があることは分かっていた
また、3つ以上であっても具体的に区別できるものであればbetweenを使います。
between Tony, Steve and Thor:トニーとスティーブとソーの間に
between America, Canada and Mexico:アメリカとカナダとメキシコの間に
前置詞:among
意味:(3つ以上)の間に
amongは主に3つ以上のもの・人・場所などの間を表します。
また、具体的なbetweenに比べてあいまいな集合体・グループの間となります。
among children:子供たちの間に
among Marvel fans:マーベルファンの間に
know (that) 1文
意味:~だと知っている、~だと分かっている
接続詞that以下に1文・節を置いて名詞節を作ります。that以下の名詞節はknowの目的語になります。
この接続詞thatは省略可能であり、会話ではほとんど省略されます。セリフでも省略されています。
I knew (that) there was a correlation between you and this.
訳:君とこれの間に相互関係があることは分かっていた
また、セリフでは時制の一致が起こっています。従属節(that以下)の動詞の時制は、主節の時制によって決まります。
主節の時制が過去の場合、目的語となった従属節は時制が1つ過去(現在は過去、過去は大過去)になります。
I knew (that) there was a correlation between you and this.
there is[are] ~
意味:~がある、~がいる
『there+be動詞』の後に存在している人や物(名詞)を置きます。be動詞は後に続く名詞が単数か複数かによって変わります。
セリフでは『a correlation:相互関係』が置かれており、単数の名詞なのでwasが使われています。
最後に
今回はここまでです。頭がいいのに、こういうことをうっかり忘れているのがトニーらしいですよね。この後、捨てられてしまうイチゴがもったいない…
betweenもamongも日本語訳が『~の間に』となってしまうので、迷いやすいと思います。映画のセリフと一緒に使い方を思えてしまいましょう。
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(参照2024/11/11)
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