映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)より
原題『Avengers: Endgame』
今回の記事では、サノスが劇中で二度も言ったセリフ・名言を紹介します。
そして、セリフから英単語に接頭辞『in-』を付けると否定の意味になるという例を紹介&解説していきたいと思います。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』より
サノス『私は絶対なのだ』その1
サノス(ジョシュ・ブローリン)
I am inevitable.
字幕:私は絶対なのだ
シーン:映画の序盤、アベンジャーズがサノスを襲撃したシーンです。サノスからインフィニティ・ストーンのありかを聞き出そうとしますが、サノスは石をすでに破壊したことを告げ、このセリフを言います。この後、サノスはソーに首を落とされ死んでしまいます。最初に映画を見たときは、展開の早さに驚かされっぱなしでしたね。
そして、この『I am inevitable.:私は絶対なのだ』は、映画の終盤で過去から来たサノスも言っています。
サノス『私は絶対なのだ』その2
サノス
I am inevitable.
字幕:私は絶対なのだ
シーン:アベンジャーズVSサノス軍の最終決戦のシーンです。サノスはナノガントレットを奪い、こう言って指パッチンをしようとします。しかし、ガントレットにはインフィニティ・ストーンはついておらず、トニーの手に渡っていました。
そして、トニーは『And I am Iron Man.:それなら…私はアイアンマンだ』と言い、命をかけて指パッチンをします。
現代のサノスと過去から来たサノスの両方とも、この『I am inevitable.:私は絶対なのだ』を言っているのが印象的ですね。
今回はこの英単語『inevitable』に焦点を当てて解説していきます。
英語の解説
形容詞:inevitable
意味:避けられない、必然の
字幕では『絶対』と訳されています。サノスが起こそうとしたことは『必然として起こる』という意味から『絶対』という訳になったのでしょう。
形容詞:evitable
意味:避けられる
このevitableに接頭辞『in-』が付いたことで、否定の意味合いのinevitableが作られています。
evitableは基本的に否定文で使うので、結果的にこちらのevitableはほぼ使われず、inevitableが使われることのほうが多いです。
接頭辞:in-, im-
意味:否定・反対など
単語の先頭につける語を接頭辞(せっとうじ)と言います。
接頭辞『in-』を付けると、否定(反対)の意味を付け加えることができます。また『b, m, p』から始まる単語の場合は『im-』を付けます。
接頭辞『in-』を付ける例
finity:限界がある ⇒ infinity:限界がない、無限の
接頭辞『im-』を付ける例
possible:可能な ⇒ impossible:不可能な
ここで紹介した単語『inevitable』は、実はサノス以外のキャラクターも使っています。そちらも紹介しましょう。
カエシリウス『必然は覆せない』
カエシリウス(マッツ・ミケルセン)
You can’t fight the inevitable.
字幕:必然は覆せない
映画:ドクター・ストレンジ
シーン:香港でのストレンジVSカエシリウスのシーンです。ストレンジはタイム・ストーンを使い善戦するも、ダーク・ディメンションが開くのを止められず追い込まれてしまいます。『必然は覆せない』という言い方がカッコイイですよね!悪役らしさが表れているセリフだと思います。
英語の解説
名詞:inevitable
意味:避けられないもの、必然の運命
サノスのセリフでは形容詞として使われていましたが、冠詞theを付けることで名詞としても使えます。
名詞なので「避けられないもの」という意味になります。字幕だと「必然」と訳されているのがカッコいいですね。
おまけ
ロナン『なぜ死なない?』
ロナン(リー・ペイス)
You’re mortal! How?
字幕:なぜ死なない? なぜだ!
訳 :お前らは死ぬはずだ なぜ?
映画:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
シーン:ガーディアンズVSロナンのラストシーンです。パワー・ストーンを手にしたガーディアンズが生きていることに驚き、このセリフを言います。これに対してスター・ロードは『銀河を守る最強チームだからさ』と返します。ここで初めて自分から『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』という名を名乗ることになりましたね。
ここで使われている『mortal』という単語について少し解説していきます。
英語の解説
形容詞:mortal
意味:死に際の、瀕死の
このmortalに接頭辞『im-』を付けることで、否定の意味合いのimmortalという単語になります。
形容詞:immortal
意味:不死身の、不死の
このimmortalは『不死身の』という意味から『強い』という意味を連想させるので、強いキャラクターによく使われます。MCU映画でも何度か使われています。
そして、ディズニー映画『ベイマックス』(Big Hero 6)の挿入歌に『immortals』という曲があります。オススメなのでぜひ聴いてみてください。
ちなみにベイマックスも原作はマーベル・コミックです。実はヒーローものなんです。MUCが好きな人はきっと好きになるはずです!
最後に
MCU最強のヴィラン、サノスの名言を紹介&解説しました。
『I am inevitable.:私は絶対なのだ』はサノスの強さや威厳が表れていて、印象に残っている人が多いと思います。
このセリフをきっかけに、接頭辞『in-, im-』を覚えてしまいましょう。『in-, im-』が付いたら否定・反対の意味だと覚えれば、1つの単語から複数の単語に繋げられるのでオススメです。
こういった映画のセリフから、英語の知識を広げていきましょう!
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(参照2021/04/24)
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