MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズのフェーズ3に当たる映画『アントマン&ワスプ』
今回はこの映画の名言と名シーンを紹介します。
セリフについては、日本語字幕・元の英語・日本語訳を紹介していきます。
映画『アントマン&ワスプ』より
1.「1粒いい?」「1粒だけ…」
スコット・ラング / アントマン
Can I have one of these?
字幕:1粒いい?
訳 :これ1粒もらってもいい?
ハンク・ピム
No.
字幕:ダメだ
スコット・ラング / アントマン
Could I just have one…
字幕:1粒だけ…
訳 :1粒だけもらってもよろしいですか?
ハンク・ピム
No.
字幕:ダメだ
シーン:ホープがバーチとの取引に行き、スコットとピム博士が車の中で取引の様子を見守っているシーンです。スコットが机の上にあるミント缶を見て「1粒いい?」と言いますが断られます。その後、もう1回お願いしますが、また断られてしまいます。
ちなみにこのミント缶の中にはアリが入っており、ゴーストたちに捕まった際に活躍することとなります。
英語の解説
Can I ~ ?
意味:~してもいいですか?
Could I ~ ?
意味:~してもよろしいですか?
どちらも『~してもいいですか?』と許可を求めるフレーズとなっています。
『Can I ~ ?』はカジュアルな言い方で、友人や親しい間柄の人に対してはこちらでいいでしょう。
『Could I ~ ?』はより丁寧にした言い方で、仕事などのフォーマルな場面ではもちろん、お店の店員や初対面の人にも失礼なく使えます。
スコットは最初は『Can I ~ ?』で聞いていますが、1回断られた後に丁寧な言い方の『Could I ~ ?』に切り替えているのが面白いですね。
Can I have one of these?
訳:これ1粒もらってもいい?
Could I just have one…
訳:1粒だけもらってもよろしいですか?
May I ~ ?
意味:~してもよろしいですか?
『Can I ~ ?』『Could I ~ ?』と同じく許可を求めるフレーズですが、こちらはより丁寧な、格式ばった言い方になります。
上司・目上の人や取引先に許可を取ったり、店員がお客さんに対応したりする場合など、主にビジネスシーンで使われます。
2.「お母さんは指折り数えて待ってるさ」
スコット・ラング / アントマン
I know your Mom is counting the minutes until she can see you again.
字幕:お母さんは指折り数えて待ってるさ
訳 :君のお母さんはまた君に会えるまで 指折り数えて待っているよ
シーン:ホープたちが装置の調整を終え、ジャネットにコンタクトをとる準備をしているシーンです。ホープは母が自分のことを覚えていなかったらどうしようと不安を口にしますが、スコットは大丈夫だと励まします。大切な娘がいるスコットだからこそ、親が子供を思う気持ちを分かっているのでしょうね。
英語の解説
接続詞・前置詞:until
意味:~まで(継続)
『~までずっと継続して』というニュアンスです。そのときまでずっと継続して、その動作を続けるということになります。
untilは前置詞だけでなく接続詞としても使えます。
セリフではこの後に『she can see you again.』という1文・節が置かれているので、接続詞のuntilが使われているのが分かります。
I know your Mom is counting the minutes until she can see you again.
訳:君のお母さんはまた君に会えるまで 指折り数えて待っているよ
前置詞:by
意味:~までに(期限)
untilと間違えやすい単語として、よく挙げられるのがこのbyです。
byは『~の期限までに』というニュアンスです。動作をずっと続けるのではなく、その期限までに動作を完了するということになります。
byは前置詞としてしか使えないので、この後に1文・節を置くことはできません。
3.「自白剤?」「自白剤なんてない」
ルイス
Is that truth serum?
字幕:自白剤?
訳 :それは自白剤か?
ウーズマン(バーチの部下)
There’s no such thing as truth serum.
字幕:自白剤なんてない
訳 :自白剤なんてものは存在しない
シーン:バーチたちがルイスたちのもとを訪ね、ピム博士の居場所を聞き出そうとするシーンです。口を割らないルイスに対して、バーチは部下に薬を使って聞き出すよう指示を出します。この薬が自白剤か自白剤じゃないかで、「自白剤?」「自白剤なんてない」「自白剤だ」「違う」と何回もやりとりをするのが面白いですよね。
英語の解説
There is no such thing as ~
意味:~なんてものは存在しない
There’s no such thing as truth serum.
訳:自白剤なんてものは存在しない
※ there’s = there is
4.「人助けはバカじゃない」
スコット・ラング / アントマン
I do some dumb things and the people that I love the most pay the price.
字幕:バカやって 大事な人に迷惑かけてる
訳 :俺はバカなことをやってる そして最も愛する人たちがツケを払ってる
キャシー・ラング
Trying to help people is not dumb.
字幕:人助けはバカじゃない
訳 :人を助けようとすることはバカじゃない
シーン:ホープとピム博士がFBIに捕まってしまった後のシーンです。「いつもバカな失敗して迷惑かけてばかりだ」と責任を感じて落ち込むスコットに対して、娘のキャシーが「人助けはバカじゃない」と励まします。キャシーは父がアントマンとして、ヒーローとして頑張る姿をちゃんと見ていたんだなと、しみじみ思いました。
英語の解説
動名詞:trying to help people
意味:人をたすけようとすること
動詞のing形を用いることで『~すること』という意味の動名詞を作れます。動名詞は名詞句となり1つの名詞として扱われます。
名詞なので主語や目的語として使うことができます。セリフでは文の主語として扱われています。
また、動名詞は1つの事柄を表していて3人称単数扱いとなります。なので、セリフではこの後に3人称単数に使うbe動詞のisが置かれています。
『trying to help people』で1つの名詞句です。直前のpeopleにつられて間違えないように注意しましょう。
Trying to help people is not dumb.
訳:人を助けようとすることはバカじゃない
5.「60年代にラリったツケが回ってきたな」
スタン・リー
The 60’s were fun, but now I’m paying for it.
字幕:60年代にラリったツケが回ってきたな
訳 :60年代は楽しかったが 今私はそのツケを払っているんだな
シーン:スコットたちがバーチたちやゴーストからラボを守るためにカーチェイスをしているシーンです。そのとき、流れ弾に当たって停めてあった車が持ち主の目の前で縮小してしまいます。いつものスタン・リーのカメオ出演シーンですね。
英語では「60年代は楽しかった」としか言っておらずぼかしていますが、日本語字幕だと「ラリった」と思いっきり言っちゃってますね。
英語の解説
接続詞:but
意味:しかし、だが
butは主に節と節(文と文)などを、内容的に対立する関係(逆接)で繋ぐ等位接続詞です。
等位接続詞で節と節を繋ぐ場合は、1つ目の節の終わりにカンマ( , )をつけましょう。
The 60’s were fun, but now I’m paying for it.
訳:60年代は楽しかったが 今私はそのツケを払っているんだな
最後に
映画『アントマン&ワスプ』の名言・名シーンをまとめました。まだまだ名言はあるのでまた記事を作っていきたいですね。
またMCUの名言を紹介していきたいと思います。
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(参照2023/02/16)
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