第1027回.マーベル映画のセリフで『不定詞の副詞的用法』を解説
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)より
原題『Avengers: Age of Ultron』
問題
ウルトロン(ジェームズ・スペイダー)
The most versatile substance on the planet, and they used it __ a Frisbee.
字幕:万能物質で キャプテンの盾に使われてる
訳 :地球上で最も万能な物質だ 奴らはそれをフリスビーを作るのに使った
__に入るのはどれでしょう?
①make
②making
③to make
映画のシーン
映画:アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
シーン:ウルトロンがチョ博士を洗脳し、ヴィブラニウムを用いて人口生体ボディを作ろうとしているシーンです。ウルトロンがヴィブラニウムの説明をする際に『キャプテンの盾』を皮肉って『フリスビー』と言っています。
キャプテンがいつも盾を投げて攻撃しているので、それを皮肉ったのでしょう。AIなのにこういう皮肉を言うあたりが、ウルトロンらしくていいですよね。
答え
正解は③to makeです!
ウルトロン
The most versatile substance on the planet, and they used it to make a Frisbee.
字幕:万能物質で キャプテンの盾に使われてる
訳 :地球上で最も万能な物質だ 奴らはそれをフリスビーを作るのに使った
詳しい英語の解説
不定詞(副詞的用法)
不定詞句:to make a Frisbee
意味:フリスビーを作るために
不定詞の副詞的用法は『~するために』という目的や、『~して』という原因・理由などを表します。
セリフでは『to make a Frisbee:フリスビーを作るために』という目的を表しており、動詞usedを修飾しています。
they used it to make a Frisbee.
訳:奴らはそれをフリスビーを作るのに使った
形容詞:versatile
意味:用途の広い、多目的な、万能な
原級-比較級-最上級:versatile – more versatile – most versatile
基本的に形容詞・副詞の比較級・最上級は、語尾に『-er, -est』を付けて作ります。
しかし、今回のversatileのように長い単語(3音節以上)の場合は、単語の前に『more, most』を置きます。
セリフでは形容詞versatileが最上級most versatileになっています。
The most versatile substance on the planet,
訳:地球上で最も万能な物質だ
単語の解説
名詞:substance
意味:物質
名詞:frisbee
意味:フリスビー
最後に
今回はここまでです。この『フリスビー』という皮肉が字幕では訳されていないのがちょっと残念ですね。ちなみに吹替では『それでフリスビーを作るとは』と、しっかり訳されていました。
副詞的用法は不定詞の基本的な使い方の1つです。不定詞は構文などと合わせて様々な使い方ができますが、まずは基本の3用法から覚えていきましょう。
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(参照2024/11/18)
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